情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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情報処理安全確保支援士とは?仕事内容は?

「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」は、情報セキュリティの専門知識を持ち、情報システムの安全性を確保するための対策を提案や実行する能力を証明する資格です。

2016年10月にサイバーセキュリティ分野唯一の国家資格として誕生しました。

具体的には、情報システムのセキュリティリスクを評価し、それに対する適切な対策を計画、実施、評価することが求められます。

この資格を持つ人は、一般的に以下のような業務を行います:

  1. 情報セキュリティポリシーの策定と実施
    組織の情報セキュリティの方針を定め、それに従った対策を実施します。
  2. リスク管理
    情報システムのセキュリティリスクを評価し、リスクを軽減するための対策を提案します。
  3. インシデント対応
    セキュリティインシデントが発生した場合の対応策を立案し、インシデント発生時にはその対応を行います。
  4. 教育と訓練
    組織のメンバーに対する情報セキュリティの教育や訓練を行います。
  5. 監査
    組織の情報セキュリティ対策が適切に行われているかを監査します。

資格取得者は、情報システムを安全に運用するための専門的な知識とスキルを持つことが認められ、企業の情報セキュリティ部門やシステム開発部門、コンサルティング会社などで活躍することが期待されます。

情報処理安全確保支援士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

情報処理安全確保支援士試験に受験資格はありません。

なお、経済産業大臣が認定した方、経済産業大臣が登録セキスペ試験の全部を免除した方は情報処理安全確保支援士資格の登録資格があります。

情報処理安全確保支援士試験の概要

出題範囲

分野 大分類 中分類
テクノロジ系 技術要素 データベース
ネットワーク
セキュリティ
開発技術 システム開発技術
ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系 サービスマネジメント サービスマネジメント
システム監査

出題形式

情報処理安全確保支援士試験の出題形式は、午前Ⅰ・午前Ⅱが多肢選択式 (四肢択一)、午後Ⅰが記述式、午後Ⅱが論述式となっています。

午後Ⅰの記述式は3問の中から2問選択、午後Ⅱの論述式は2問の中から1問選択して解答します。

試験時間

情報処理安全確保支援士試験の試験時間は、午前Ⅰが50分(9:30~10:20)、午前Ⅱが40分(10:50~11:30)、午後Ⅰが90分(12:30~14:00)、午後Ⅱが120分(14:30~16:30)となっています。

合格基準(合格ライン)

情報処理安全確保支援士試験の合格基準は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ各100点満点中、すべてで基準点60点以上を取得することとなっています。

受験料

情報処理安全確保支援士試験の受験料は7,500円(税別)です。

情報処理安全確保支援士試験の免除制度

情報処理安全確保支援士試験には、午前Ⅰ試験の免除制度があります。

「応用情報技術者試験の合格者」「高度情報処理技術者試験または情報処理安全確保支援士試験の合格者」「高度情報処理技術者試験または情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点を獲得した人」は、2年間午前Ⅰ試験が免除されます。

情報処理安全確保支援士試験の日程

試験日

情報処理安全確保支援士試験の試験日は春季と秋季の2回あり、例年4月・10月です。

情報処理安全確保支援士試験の合格率・受験者数

年度合格率受験者数
2023年21.9%14,964名
2022年20.2%34,796名
2021年20.7%32,627名
2019年19.4%16,597名
2018年19.1%43,404名
2017年17.7%45,627名
2016年16.7%48,555名
※2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で実施されず

情報処理安全確保支援士試験の難易度は?どれくらいのレベル?

情報処理安全確保支援士試験は、合格率が15~20%程度であり、難易度は高いと言えます。

しかし、年に2回受験可能であり、高度情報技術者試験の中では比較的難易度の低いされます。

情報処理安全確保支援士試験の勉強法・対策方法は?

情報処理安全確保支援士試験の勉強法・対策法は、

  1. 基礎知識の習得:セキュリティの基礎的な知識を理解するために、専門の教科書や参考書を使って学習します。ITの基礎知識、ネットワークの知識、さらには法規制など、広範なトピックをカバーする必要があります。
  2. 過去問の演習:過去の試験問題を解くことで、試験の形式や出題傾向を把握し、理解した知識を問題解決に活用する練習をします。
  3. 模擬試験:時間制限のある環境で模擬試験を受けることで、実際の試験に近い状況でのパフォーマンスを確認し、時間管理を練習します。
  4. 弱点の克服:過去問の演習や模擬試験を通じて、自身の理解が不十分な部分や苦手なトピックを明確にし、それらを重点的に学習します。
  5. 繰り返し学習:情報セキュリティは広範で複雑な領域ですので、一度学習した内容も定期的に復習することが重要です。

などがあります。

これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、情報処理安全確保支援士試験に備えることができます。

自分のライフスタイルや仕事の状況に合わせて、最適な学習方法を選びましょう。

情報処理安全確保支援士試験の対策におすすめのテキスト・参考書

情報処理安全確保支援士試験の対策ができる予備校・講座

情報処理安全確保支援士試験団体

IPA 独立行政法人情報処理推進機構

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