システム監査技術者

システム監査技術者試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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システム監査技術者とは?仕事内容は?

システム監査技術者は、情報システムに対する監査を行う能力を認定する資格です。

この資格を持つ者は、情報システムの運用や管理に関するリスクを評価し、適切な監査手続きを実施する能力を証明しています。

システム監査技術者は、企業や組織において情報システムの適切な運用・管理を確認し、問題点を指摘し改善策を提案する役割を担います。

具体的な業務内容は以下の通りです。

  1. 監査計画の作成: 情報システムの監査を行うための計画を策定します。監査対象や目的、手続き、期間などを明確に定めます。
  2. 監査の実施: 監査計画に基づき、情報システムの運用・管理状況を調査・評価します。この過程で、内部統制の有効性やセキュリティ対策の適切性などをチェックします。
  3. 監査報告書の作成: 監査結果をまとめた報告書を作成し、経営層や関係部門に提出します。報告書には、問題点や改善提案が含まれることが一般的です。
  4. フォローアップ: 監査報告書で指摘された問題点に対する改善活動の進捗を追跡し、適切な対応が行われているか確認します。

システム監査技術者試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

システム監査技術者試験に受験資格はありません。

システム監査技術者試験の概要

システム監査技術者試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱに分かれており、1日で実施されます。

出題範囲

分野 大分類 中分類
テクノロジ系 技術要素 データベース
ネットワーク
セキュリティ
開発技術 システム開発技術
マネジメント系 サービスマネジメント サービスマネジメント
システム監査
ストラテジ系 経営戦略 経営戦略マネジメント
企業と法務 企業活動
法務

出題形式

システム監査技術者試験の出題形式は、午前Ⅰ・午前Ⅱが多肢選択式 (四肢択一)、午後Ⅰが記述式、午後Ⅱが論述式となっています。

午後Ⅰの記述式は3問の中から2問選択、午後Ⅱの論述式は2問の中から1問選択して解答します。

試験時間

システム監査技術者試験の試験時間は、午前Ⅰが50分(9:30~10:20)、午前Ⅱが40分(10:50~11:30)、午後Ⅰが90分(12:30~14:00)、午後Ⅱが120分(14:30~16:30)となっています。

合格基準(合格ライン)

システム監査技術者試験の配点・基準点は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰが100点満点中、基準点が60点、午後ⅡはランクA~DのうちAのみ合格となります。

受験料

システム監査技術者試験の受験料は7,500円(税込)です。

システム監査技術者試験の免除制度

システム監査技術者試験には、午前Ⅰ試験の免除制度があります。

「応用情報技術者試験の合格者」「高度情報処理技術者試験または情報処理安全確保支援士試験の合格者」「高度情報処理技術者試験または情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点を獲得した人」は、2年間午前Ⅰ試験が免除されます。

システム監査技術者試験の日程

試験日

システム監査技術者試験の試験日は、例年10月です。

システム監査技術者試験の合格率・受験者数

年度合格率受験者数
2023年16.4%2,039名
2022年15.9%4,459名
2021年16.0%4,087名
2019年15.3%4,012名
2018年14.6%3,635名
2017年14.4%4,151名
2016年15.1%4,253名
2015年14.3%4,175名
2014年14.2%2,350名
2013年13.2%2,552名
2012年14.1%2,792名
※2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で実施されず

システム監査技術者試験の合格率の合格率は例年15%程度となっています。

システム監査技術者試験の難易度は?どれくらいのレベル?

システム監査技術者試験の合格率が15%前後であることから、難易度は高いと言えます。

試験難易度は高く、実務経験を持つ中堅層であっても十分な対策が必要とされています。

システム監査技術者試験の勉強法・対策方法は?

システム監査技術者試験の勉強法・対策法は、

  1. シラバスの理解: 試験範囲を把握するために、シラバスを熟読しましょう。シラバスには試験で問われる知識領域や詳細な内容が記載されています。
  2. 教材の選択: 試験対策用のテキストや参考書を選び、基本的な知識を習得しましょう。初心者向けから上級者向けまで、さまざまなレベルの教材が存在しますので、自分のレベルに合ったものを選びましょう。
  3. 定期的な学習: 試験までの期間を見据えて、一定のペースで学習を進めましょう。短期間で一気に学習するよりも、長期間かけて徐々に知識を吸収することが大切です。
  4. 過去問題の解答: 過去の試験問題を解いて、実際の試験でどのような問題が出題されるかを把握しましょう。また、過去問題を解くことで、自分の弱点を見つけることができます。
  5. グループ学習: 友人や同僚と一緒に学習することで、知識を共有し合い、理解を深めることができます。また、お互いに刺激を与え合いながら、学習意欲も高められます。
  6. 模擬試験の受験: 模擬試験を受けることで、試験本番に近い状況で問題を解く練習ができます。時間配分や試験の進め方に慣れることができるため、本番の試験に臨む際にも自信を持って取り組むことができます。

などがあります。

これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、システム監査技術者試験に備えることができます。

自分のライフスタイルや仕事の状況に合わせて、最適な学習方法を選びましょう。

システム監査技術者試験の対策におすすめのテキスト・参考書

システム監査技術者試験団体

IPA 独立行政法人情報処理推進機構

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