P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)

P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)とは?

P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)は、情報通信技術(ICT)の総合的な活用能力を測る資格試験であり、あらゆるICT利用者を対象としています。

この試験は、専門技術者を目指す方々にとっての前提資格としても理想的で、情報処理系の国家資格へと繋がるステップの一つと位置付けられています。

プロフィシエンシーというのは、知識や技能を実際の状況に応じて適用する能力を指します。例えば、英語のプロフィシエンシーがあるとは、文法の知識を超えて実際にホテルでチェックインを行ったり、レストランで注文をすることができるという意味です。同様に、ICTのプロフィシエンシーとは、単にHTMLのタグや表計算の関数を知っているということではなく、法的な概念を遵守しながらウェブサイトを更新したり、顧客データを分析してプレゼン資料にまとめるなど、実務で必要とされるスキルを持っていることを意味します。

P検では、職場で必要とされるICTスキルを評価するために、環境分析、職務分析、出題項目の体系化、問題作成、試験の提供、試験結果の分析といった一連のステップを通じて、ICTを活用する人物像を設定しています。

これにより、各個人がどのようなプロフィシエンシーを発揮すべきか、またそのために必要な知識や技能をどのように評価するかが明確になります。P検のICTスキル体系と評価基準は、知識や技能の獲得だけでなく、それらを現実の状況でどのように活用するかという点を包括的に評価する基準となっています。

P検は、1級、2級、準2級、3級、4級、5級の6グレード実施されています。

P検の受験資格は?なるにはどうすればいい?

P検2級から5級に受験資格はありません。1級のみ受験資格があり2級合格者のみ受験することができます。

P検の概要

科目・出題範囲

P検の科目・出題範囲は、以下となります。

1級

プロフィシエンシー①情報セキュリティ管理
②企業内ネットワーク構築
③業務プロセス改革
④ICTを活用した問題解決

2級

区分出題カテゴリー
一般問題①コンピューター知識
②情報通信ネットワーク
③情報モラルと情報セキュリティ
プロフィシエンシー④ICTを活用した問題解決
実技⑤プレゼンテーション
プロフィシエンシー⑥総合実技

準2級・3級・4級

区分出題カテゴリー
タイピング①タイピング
一般問題②コンピュータ-知識
③情報通信ネットワーク
④情報モラルと情報セキュリティ
プロフィシエンシー⑤ICTを活用した問題解決
実技⑥ワープロ
⑦表計算

5級

区分出題カテゴリー
一般問題①コンピューター知識
②情報通信ネットワーク
③情報モラルと情報セキュリティ

出題形式

P検の出題形式は、以下となります。

区分出題形式
1級プロフィシエンシー選択式テスト・その他論述テスト
2級一般問題選択式テスト・その他
プロフィシエンシー
実技実技テスト
プロフィシエンシー複合成果物作成型実技テスト
準2級・3級・4級タイピングタイピングテスト
一般問題択式テスト・その他
プロフィシエンシー
実技実技テスト
5級一般問題選択式テスト

試験時間

P検の試験時間は、1級が90分、2級が70分、準2級・3級が60分、4級が50分、5級が15分です。

合格基準(合格ライン)

P検の合格基準は、以下となります。

1級 1000点中700点以上
(70%以上の得点率)
2級 700点中490点以上
(70%以上の得点率)
準2級 600点中390点以上
(65%以上の得点率)
3級 500点中325点以上
(65%以上の得点率)
4級 300点中180点以上
(60%以上の得点率)
5級 100点中60点以上
(60%以上の得点率)
※2級~4級:プロフィシエンシー問題は1.2倍の配点ウェイトで得点計算

受験料

P検の受験料は、以下となります。

  一般価格 学割価格
社会人・大学生 高校生以下
1級 10,000円
2級 6,220円 4,180円
準2級 5,200円 2,550円
3級 5,200円 2,040円
4級 3,060円 1,530円
5級 0円(公式サイトからWEB受験)

試験会場

P検の試験会場は、全国約1,000校のPASS認定校で、CBT形式実施されます。

P検の免除制度

P検は、「P検アプリ」にて4級〜準2級の実技テスト(ワープロ、表計算)が事前に受験することができ、合格するとP検受験の際、該当の等級・カテゴリーが免除されます。

P検の日程

申込み期間

P検の申込み期間は、試験会場により異なります。

試験日

P検は随時実施されています。ただし試験会場により日程は異なります。

合格発表日

P検準2級~4級の合否は、試験後すぐに確認できます。1級・2級の合否は試験後約2週間後に発送されます。

P検の合格率・受験者数

  社会人(大学生含む)
1級 2級 準2級 3級 4級
2022年 45.2% 65.0% 85.7% 86.9% 92.0%
  高校生・中学生
(合格支援制度利用なし)
高校生・中学生
(合格支援制度利用あり)
2級 準2級 3級 4級 準2級 3級 4級
2022年 45.6% 47.6% 46.9% 69.0% 79.7% 79.4% 86.1%

P検の1年の受験者は10万人前後です。

P検の難易度は?

P検の合格率は、準2級~4級が85%以上、2級が65%前後、1級が45%前後となっており、難易度は準2級~4級がとても易しい、2級が易しい、1級が45%が普通レベルとなっています。

P検の勉強法・対策方法は?

P検の勉強法としては、選択式の知識問題については、テキストや問題集を用いれば、適切な学習が行えます。実技試験においても、表計算やプレゼンテーションなどの操作手順と完成形を理解していれば、問題なく対応できるでしょう。

特にタイピングは、日々の練習量が成果に直結します。毎日少しずつ練習を積むことで、タイピングの速度と正確性を高めることが可能です。無料のタイピング練習ソフトを活用すると良いでしょう。P検主催者が提供するタイピング練習ページもありますので、これを利用することをお勧めします。

一般問題に関しては、中学校や高校で習った知識があれば、高得点が期待できます。公式ホームページで提供されている無料の模擬試験を活用し、間違えた問題は復習して理解を深めることが大切です。

実技テストでは、ワープロや表計算の操作能力が試されます。WordやExcelの機能を習熟しておくことが重要で、公式サイトの無料模擬試験を利用して実践的な練習を積むことを推奨します。

公式サイトの模擬試験を利用して自分の弱点を把握し、公式テキストで学習することで、一般問題に効率よく対策できます。時間が許す限り、公式テキストを網羅的に勉強することで、より高い得点を目指せるでしょう。

タイピング、表計算、ワープロの各実技テストにおいては、時間制限の中で効率よく問題を解く練習を行うことが肝心です。模擬試験を繰り返し解くことで、試験の傾向を掴み、本番でのパフォーマンスを最大化するための準備を整えましょう。

P検の対策におすすめのテキスト・参考書

P検の対策ができる予備校・講座

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P検実施団体

株式会社ベネッセコーポレーション

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