陸上特殊無線技士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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陸上特殊無線技士試験とは?

陸上特殊無線技士は、陸上で使用される無線設備の操作に関する国家資格です。この資格は、無線通信の技術的な知識と技能を有することを証明し、無線設備の適切な操作と管理を担保するために設けられています。

資格は第一級から第三級まであり、級が上がるほど扱える無線設備の範囲が広がり、より専門的な知識が求められます。

陸上特殊無線技士試験の受験資格は?

陸上特殊無線技士試験の受験資格には特に制限が設けられておらず、無線通信に関心がある方なら誰でも受験できます。ただし、試験は専門的な知識を要するため、事前の学習が不可欠です。試験は年に数回実施され、科目ごとに合格基準が設定されています。

陸上特殊無線技士試験の概要

科目・出題範囲

陸上特殊無線技士試験の科目・出題範囲は、無線工学と法規の2科目で構成されています。無線工学では、多重無線設備の理論や構造、機能の概要などが出題され、法規では電波法及びこれに基づく命令の概要が問われます。

出題形式

陸上特殊無線技士試験の出題形式は、多肢選択式(4~5択)のマークシート方式で行われ、計算問題や暗記問題が含まれます。

試験時間

陸上特殊無線技士試験の試験時間は、3時間で、無線工学と法規の2科目を解答する時間が与えられます。

合格基準(合格ライン)

陸上特殊無線技士試験の合格基準は、各科目で6割以上の正解となっており、無線工学は120点満点中75点以上、法規は60点満点中40点以上が必要です。

受験料

一級陸上特殊無線技士の受験料は6,300円、第二級、第三級陸上特殊無線技士試験は5,600円です。

試験会場

陸上特殊無線技士試験の会場は、全国各地に設けられており、具体的な会場は受験票で通知されます。CBT方式の試験については、全国300か所以上の会場(テストセンター)で年間を通じて実施されます。

陸上特殊無線技士試験の免除制度

陸上特殊無線技士試験の免除制度は、特定の条件を満たす受験者が試験の一部を受ける必要がない制度です。同一資格の国家試験で合格点を得ていた場合、その試験科目が免除されることがあります。また、認定学校等を卒業した者は、卒業後3年以内に受ける試験について、一部科目の免除を受けることが可能です。

なお、免除を受けるためには、試験申込時に免除申請を行う必要があります。申請は、試験の申込書に免除を希望する科目を明記し、必要な証明書類を添えて提出します。

免除制度は受検級によって異なるため、詳細は公式の案内やウェブサイトで確認することが重要です。また、免除申請には期限があるため、事前にしっかりと確認し、余裕を持って申請することが求められます。

陸上特殊無線技士試験の日程

申込み期間

陸上特殊無線技士の例年の申込み期間は、試験の2ヶ月前の1日から20日までです。この期間内にインターネットを通じて申し込みを完了させる必要があります。

試験日

第一級陸上特殊無線技士試験は例年、6月、10月、翌年2月の年3回実施されています。試験開始時刻は通常9:30からで、受験者数や試験会場の都合により13:00から試験を行う場合もありますが、試験開始時刻の希望はできません。試験開始時刻は受験票に記載されています。なお、第二級、第三級陸上特殊無線技士試験は、CBT方式の国家試験により年間を通じて実施されます。

合格発表日

陸上特殊無線技士試験の合格発表日は試験日から約3週間後に行われます。合格発表は電子メールで通知され、ダウンロードサイトにアクセスして試験結果通知書(PDFファイル)をダウンロードする形式で行われます。

陸上特殊無線技士試験の合格率・受験者数

受検級合格率受験者数
2022年第一級陸上特殊無線技士37.8%6,642名
第二級陸上特殊無線技士84.8%5,686名
第三級陸上特殊無線技士88.8%1,951名

陸上特殊無線技士試験の難易度は?どれくらいのレベル?

陸上特殊無線技士試験は、第一級が最上位で、難易度は高めです。特に一級は合格率が40%前後とされ、指数関数や対数関数の計算が必須で、内容が抽象的で理解しにくいとされています。科目合格制度がなく、過去問が流用されることが多いため、傾向を掴むことが重要です。

一方で、二級と三級は比較的取得しやすく、合格率は80%以上とされています。第二級は「法規」と「無線工学」の2科目で、法規は最低限知っておくべき事項のみで、無線工学は実務に沿った内容がメインです。過去問がそのまま出ることが多く、過去問を解いていけば点数が取れるようになります。

第三級はさらに基本的な技術が求められ、取得すると、陸上の無線局の無線設備で一定の周波数帯域の電波を使用するものの操作が可能です。

試験の難易度は、受験する級によって異なりますが、一般的には第一級が最も難しく、第二級、第三級と順に難易度が下がります。しかし、どの級も無線通信に関する専門的な知識と理解が必要であり、しっかりとした学習と準備が必用です。また、実際の業務で使用する無線設備の操作や管理に関する知識が問われるため、実務経験があると有利になることもあります。

陸上特殊無線技士試験の勉強法・対策方法は?

陸上特殊無線技士試験の勉強法・対策方法として適切な教材を選択することや、過去問題の活用が必用です。以下に具体的に示します。

  1. 適切な教材の選択
  2. 過去問題の活用
  3. 計画的な学習スケジュール

①適切な教材の選択

過去問題集や試験に特化したテキストを選ぶことが重要です。特に計算問題に苦手意識がある場合は、計算問題に特化した問題集を用意し、基礎から応用までしっかりと練習することが推奨されます。

②過去問題の活用

過去数年分の問題を解くことで、出題パターンを把握し、知識問題の対策を行います。無線工学の科目では、計算問題が難易度を左右するため、特に計算問題には重点を置いて対策を行うことが大切です。

③計画的な学習スケジュール

毎日一定の時間を確保して学習することで、知識を定着させます。また、学んだ内容の要点をノートにまとめ、定期的に復習することで理解を深めます。

陸上特殊無線技士試験の対策におすすめのテキスト・参考書

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陸上特殊無線技士試験実施団体

公益財団法人 日本無線協会

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