臭気判定士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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臭気判定士とは?仕事内容は?
臭気判定士は、嗅覚測定法を行うための資格であり、パネルの選定、試料の採取、試験の実施、結果の求め方まで全てを統括する国家資格です。
工場や事業所から出る排気ガス等のにおいの数値化、脱臭装置、消臭剤、消臭繊維の評価等が主な仕事です。
臭気判定士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
臭気判定士試験は18歳以上であれば誰でも受験することができます。
なお、臭気判定士免状を取得するには、別途嗅覚検査に合格する必要があります。
臭気判定士試験の概要
科目・出題範囲
臭気判定士試験の科目・出題範囲は、以下となります。
科目 | 主な出題内容 |
A 嗅覚概論 |
○ 嗅覚の仕組みやにおいの役割等に関する事項 ○ においの閾値や感覚強度等に関する事項 ○ 嗅覚とにおい物質の関係に関する事項 ○ その他の嗅覚の基本的な特性に関する事項 |
B 悪臭防止行政 |
○ 規制地域及び規制基準に関する事項 ○ 臭気判定士(臭気測定業務従事者)に関する事項 ○ その他の悪臭防止法、施行令、施行規則、告示等の内容に関する基本的事項 ○ 悪臭原因物、悪臭苦情及び悪臭防止法の施行状況に関する事項 ○ 臭気発生源及び悪臭防止対策に関する事項 |
C 悪臭測定概論 |
○ 嗅覚測定法全般(測定法の種類、尺度間の関係、希釈による数値の変化等)に関する事項 ○ 特定悪臭物質の性質・測定等に係る基礎的な知識に関する事項 ○ 嗅覚測定の精度管理・安全管理に関する事項 ○ 排出ガスのガス速度、温度、水分等の測定方法(JIS Z 8808)、臭気の拡散に関する基礎的な事項 ○ 臭気排出強度、脱臭効率の計算など測定結果の解析に関する事項 |
D 分析統計概論 |
○ 統計の基本的な考え方に関する事項 ○ 度数分布、代表値、散布度、単回帰、相関等のデータの基本構造に関する事項 ○ 統計的推定、統計的仮説検定等に関する事項 ○ 2点試験法、3点試験法等、臭気測定データの統計的処理に関する事項 ○ 精度管理に用いる用語等に関する事項 |
E 臭気指数等の測定実務 |
○ パネルの選定と管理に関する事項 ○ 試料採取に用いる器材とその取り扱いに関する事項 ○ 試料採取方法に関する事項 ○ 判定試験に用いる器材とその取り扱いに関する事項 ○ 判定試験方法に関する事項 |
○ 臭気指数の算出(計算問題) |
出題形式
臭気判定士試験の出題形式は、多肢択一と数値解答です。
試験時間
臭気判定士試験の試験時間は、145分です。
合格基準(合格ライン)
臭気判定士試験の合格基準は、年度によって異なります。
受験料
臭気判定士試験の受験料は、18,000円(非課税)です。
試験会場
臭気判定士試験の試験会場は、東京、名古屋、大阪の3会場です。
臭気判定士試験の免除制度
臭気判定士試験に免除制度は、ありません。
臭気判定士試験の日程
申込み期間
臭気判定士試験の申込み期間は、例年7月中旬~9月上旬です。
試験日
臭気判定士試験の試験日は、例年11月中旬です。
合格発表日
臭気判定士試験の合格発表日は、例年12月中旬です。
臭気判定士試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | |
2023年 | 43.3% | 503名 |
2022年 | 21.3% | 530名 |
2021年 | 29.0% | 483名 |
2020年 | 30.9% | 472名 |
2019年 | 24.8% | 505名 |
2018年 | 25.3% | 522名 |
臭気判定士試験の難易度は?どれくらいのレベル?
臭気判定士試験の合格率は30%前後となっており、難易度は高めです。
臭気判定士試験の勉強法・対策方法は?
臭気判定士試験の勉強法としては、まず過去問を活用することが効果的です。過去の試験問題を解くことで、試験の傾向や出題範囲を把握することができます。また、過去問を解くことで、自分の弱点や不足している知識を明確にすることができ、効率的な勉強を進めることができます。
次に、参考書やテキストを活用することも重要です。特に、「臭気の嗅覚測定法」という参考書は、臭気の測定技術に関する基本的な知識や技術を学ぶための重要な資料となっています。この参考書をしっかりと読み込むことで、試験に必要な知識や技術を習得することができます。
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