実用イタリア語検定試験

実用イタリア語検定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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実用イタリア語検定とは?

実用イタリア語検定は、日本国内の機関が主催し、全国で実施されている唯一のイタリア語の検定試験です。

「読み・書き・聴き・話す」の四技能を測るもので、ビジネスや留学、観光など、さまざまな交流の場でのコミュニケーション能力の向上に寄与することを目的としています。

この試験は国内だけでなく、イタリアでも広く認知されており、大学や専門学校では、検定取得の奨励がなされたり、卒業単位と位置づけたりされています。また、イタリアの専門学校では、日本人のイタリア語能力の証明としても利用されています。

就職の際の能力証明としても利用されており、イタリア語を学ぶ方にとって、この検定は生きたイタリア語のエッセンスを感じ、学習のステップアップに活用する良い機会となっています。

実用イタリア語検定は、1級、2級、準2級、3級、4級、5級の6グレード実施されています。

実用イタリア語検定試験の受験資格は?

実用イタリア語検定に受験資格はありません。

実用イタリア語検定試験の概要

科目・出題範囲

実用イタリア語検定試験の科目は、以下となります。

  1級 2級 準2級 3級 4級 5級
一次試験 リスニング
筆記
(作文含む)

(作文含む)
記述式(作文)        
二次試験 面接(口頭試問)        

実用イタリア語検定試験の出題範囲は、以下となります。

1級 広く社会生活に必要なイタリア語を十分に理解し、かつ自分の意思を的確に表現できる。
4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度以上の学力を備え、新聞・雑誌などを読み、ニュース放送や映画などを聴き、要約できるイタリア語の能力と知識が要求される。
2級 日常生活や業務上必要なイタリア語を理解し、一般的なイタリア語を読み・書き・聴き・話すことができる。
4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力を備え、一般的な説明・報告・通訳がある程度できる能力が要求される。
準2級 イタリア語の基本的文法について総合的な知識を持ち、日常生活全般に必要なイタリア語を理解し、表現することができる。
大学の専門課程2年修了程度。日常的な範囲の会話やテレビ・ラジオの内容を聞き取り、一般的な文章を読み、様々な出来事・状況・自分の意見を書くことができる能力が要求される。
3級 日常生活に必要な基本的なイタリア語を理解し、表現することができる。
大学2年修了程度。日常的な範囲の紹介・伝言・簡単な電話・手紙などの基本的な表現ができる能力が要求される。
4級 平易なイタリア語を聴き、話し、読み、書くことができる。
自己紹介・簡単な道案内・買い物・バールでの簡単な注文などの平易なコミュニケーションができる能力が要求される。
5級 初歩的なイタリア語を理解することができる。
初歩的な挨拶・紹介・質問への返答などができる能力が要求される。

出題形式

実用イタリア語検定試験の出題形式は、1級・2級がマークシート+記述式、リスニング、面接、準2級・3級がマークシート+記述式(作文)、リスニング、4級・5級がマークシート方式、リスニングです。

試験時間

実用イタリア語検定試験一次試験の試験時間は、1級、2級、準2級が120分、3級が100分、4級・5級が80分、二次試験の面接が40分(準備時間20分を含む)です。

合格基準(合格ライン)

実用イタリア語検定試験の合格基準は、1、2級は総合点の約8割、準2~5級は7割前後、ただしリスニング、筆記、作文(4、5級は作文なし)の各分野でも一定の基準を越えていること、となっています。

受験料

実用イタリア語検定試験の受験料は、以下となります。

単願級 1級 2級 準2級 3級 4級 5級
検定料 15,000円 12,000円 9,000円 8,000円 6,000円 5,000円
併願級 1級+2級 2級+準2級 準2級+3級 3級+4級 4級+5級
割引検定料 24,000円 19,000円 16,000円 13,000円 10,000円

試験会場

実用イタリア語検定試験は春と秋の年2回実施されており、春がオンライン開催、秋は会場での開催となっています。

実用イタリア語検定試験一次試験の試験会場は、札幌、仙台、東京・横浜、新潟・金沢、名古屋、京都、大阪、岡山、広島、福岡、宮崎、那覇、ミラノ、ローマの16会場です。

実用イタリア語検定試験二次試験の試験会場は、東京、大阪の2会場、海外受験者はオンラインでの実施です。

実用イタリア語検定試験の免除制度

実用イタリア語検定試験は、1級・2級の口述試験については次年度にのみ繰り越しが可能となっており、2回目は一次試験が免除されます。また、聴覚障害者にはリスニング試験と口述試験が免除されます。

実用イタリア語検定試験の日程

実用イタリア語検定試験は春と秋の年2回実施されており、春は準2級から5級、秋は全級実施されます。

申込み期間

実用イタリア語検定試験春季の申込み期間は、例年2月中旬~3月中旬です。

実用イタリア語検定試験秋季の申込み期間は、例年7月上旬~8月上旬です。

試験日

実用イタリア語検定試験春季の試験日は、3月中旬の1週間程度で希望する日時に受験できます。

実用イタリア語検定試験秋季一次試験の試験日は、例年10月上旬です。

実用イタリア語検定試験秋季二次試験の試験日は、例年12月上旬です。

合格発表日

実用イタリア語検定試験春季の合格発表日は、例年4月です。

実用イタリア語検定試験秋季の合格発表日は、例年12月中旬です。

実用イタリア語検定試験の合格率・受験者数

実用イタリア語検定試験の合格率は回ごとには公開されておらず、第1回から57回までの総計は以下となります。

  1級 2級 準2級 3級 4級 5級
受験者数 3,447名 11,196名 5,114名 34,211名 38,008名 27,792名
合格率 9.8% 13.3% 33.1% 26.3% 43.1% 63.5%

実用イタリア語検定試験の難易度は?どれくらいのレベル?

実用イタリア語検定試験は1級から5級まで6グレードあり、級ごとに難易度は大きく異なります。

1級、2級の合格率は10%前後となっており、難易度は非常に高い、準2級、3級の合格率は30%前後で難易度は高い、4級の合格率は45%前後で難易度は普通、5級の合格率は65%前後で難易度は少し易しいレベルでしょう。

実用イタリア語検定試験の勉強法・対策方法は?

実用イタリア語検定の勉強には、公式教材や参考書を使用して試験の内容や形式に慣れることが基本となります。

また、イタリア語の音声教材やポッドキャストを活用し、リスニングのスキルを向上させることも重要です。

日常的に一定の時間イタリア語の勉強を行うことで、継続的にスキルを磨くことができます。

さらに、イタリア語を話すパートナーや学習グループとの会話を通じて、実際のコミュニケーション能力を鍛えることが有効です。

そして、試験に向けての準備として、実際の試験環境を再現した模擬試験を実施し、試験に対する自信をつけることが推奨されます。

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実用イタリア語検定試験実施団体

特定非営利活動法人 国際市民交流のためのイタリア語検定協会

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