「ハングル」能力検定試験(ハン検)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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「ハングル」能力検定試験(ハン検)とは?
「ハングル」能力検定試験(ハン検)は、日本語母語話者が韓国・朝鮮語を学ぶということを前提とした検定試験です。
習い始めの方でも受験できるよう、初級~中級の設問は日本語で、上級では「ハングル→日本語」「日本語→ハングル」への翻訳問題がある等の特徴があります。
「ハングル」検定は、1級、2級、準2級、3級、4級、5級の6グレード実施されており、数字が小さくなるほど難易度があがります。
「ハングル」能力検定試験の受験資格は?
「ハングル」能力検定試験に受験資格はありません。
「ハングル」能力検定試験の概要
科目・出題範囲
「ハングル」能力検定試験の出題範囲は、以下となります。
5級 | 60分授業を40回受講した程度。韓国・朝鮮語を習い始めた初歩の段階で、基礎的な韓国・朝鮮語をある程度理解し、それらを用いて表現できる。 ・ハングルの母音(字)と子音(字)を正確に区別できる。 ・約480語の単語や限られた文型からなる文を理解することができる。 ・決まり文句としてのあいさつやあいづち、簡単な質問ができ、またそのような質問に答えることができる。 ・自分自身や家族の名前、特徴・好き嫌いなどの私的な話題、日課や予定、食べ物などの身近なことについて伝え合うことができる。 |
4級 | 60分授業を80回受講した程度。基礎的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。 ・比較的使用頻度の高い約1,070語の単語や文型からなる文を理解することができる。 ・決まり文句を用いて様々な場面であいさつやあいづち、質問ができ、事実を伝え合うことができる。また、レストランでの注文や簡単な買い物をする際の依頼や簡単な誘いなどを行うことができる。 ・簡単な日記や手紙、メールなどの短い文を読み、何について述べられたものなのかをつかむことができる。 ・自分で辞書を引き、頻繁に用いられる単語の組み合わせ(連語)についても一定の知識を持ちあわせている。 |
3級 | 60分授業を160回受講した程度。日常的な場面で使われる基本的な韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。 ・決まり文句以外の表現を用いてあいさつなどができ、丁寧な依頼や誘いはもちろん、指示・命令、依頼や誘いの受諾や拒否、許可の授受など様々な意図を大まかに表現することができる。 ・私的で身近な話題ばかりではなく、親しみのある社会的出来事についても話題にできる。 ・日記や手紙など比較的長い文やまとまりを持った文章を読んだり聞いたりして、その大意をつかむことができる。 ・単語の範囲にとどまらず、連語など組合せとして用いられる表現や、使用頻度の高い慣用句や慣用表現なども理解し、使用することができる。 |
準2級 | 60分授業を240~300回受講した程度。日常的な場面で使われる韓国・朝鮮語に加え、より幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語をある程度理解し、それらを用いて表現できる。 ・様々な相手や状況に応じて表現を選択し、適切にコミュニケーションを図ることができる。 ・内容が比較的平易なものであれば、ニュースや新聞記事も含め、長い文やまとまりを持った文章を大体理解でき、また日常生活で多く接する簡単な広告などについてもその情報を把握することができる。 ・頻繁に用いられる単語や文型については基本的にマスターしており、数多くの慣用句に加えて、比較的容易なことわざや四字熟語などについても理解し、使用することができる。 |
2級 | 幅広い場面で使われる韓国・朝鮮語を理解し、それらを用いて表現できる。 ・相手に対して失礼のないように表現を選び、適切にコミュニケーションを図ることができる。また、用件的に複雑な依頼や謝罪、批判などに関しても、適切に表現を選択し目的を果たすことができる。 ・単語や言い回し、イントネーションなどの選択に現れる話し手の感情(ニュアンス)もほぼ理解することができる。 ・公式な場面と非公式な場面の区別に即して適切な表現の選択が可能である。 ・幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事・解説、平易な評論などを読んで内容を理解することができる。また、取り扱い説明書や契約書、請求書や見積書、広告やパンフレットなど実用的な文を読んで、その意味を具体的に把握することができる。 ・連語、慣用句、慣用表現はもちろん、ことわざや頻度の高い四字熟語についても理解し、使用できる。 ・南北の言葉の違いなども多少理解することができる。 |
1級 | 幅広い場面で用いられる韓国・朝鮮語を十分に理解し、それらを自由自在に用いて表現できる。 ・相手のみならず、場面や状況までを考慮した上で、的確に意図の実現ができ、報告書やエッセイなど、ほとんどのジャンルを考慮したスタイルの選択も可能である。 ・職業上の業務遂行に関連する話題などについても取り扱うことができる。 ・幅広い話題について書かれた新聞の論説・評論などの論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章、様々な話題の内容に深みのある文章などを読んで、文章の内容や構成などを理解できる。 ・要約や推論、論証や議論など、情報処理的にも高度なレベルが要求される処理を、韓国・朝鮮語を用いて行うことができる。 ・類推の力を働かせて、知らない単語の意味を大体把握できる上、南北の言葉の違いや頻度の高い方言なども理解することができる。連語や四字熟語、ことわざについても豊富な知識と運用力を持ち合わせており、豊かな表現が可能である。 |
出題形式
「ハングル」能力検定試験の出題形式は、2級~5級はマークシート方式、1級はマークシート方式(記述式解答あり)、面接です。
試験時間
「ハングル」能力検定試験の試験時間は、準2級~5級の筆記試験が60分、聞きとり試験が30分、2級の筆記試験が80分、聞きとり試験が30分、1級(1次試験)の筆記試験が80分、聞きとり試験(聞きとり・書きとり)が30分です。
合格基準(合格ライン)
「ハングル」能力検定試験の合格基準は、以下となります。
5級 | 100点満点で60点以上 |
4級 | 100点満点で60点以上 |
3級 | 100点満点で60点以上合格 【聞取40点/必須得点12点・筆記60点/必須得点24点】 |
準2級 | 100点満点で70点以上合格 【聞取40点/必須得点12点・筆記60点/必須得点30点】 |
2級 | 100点満点で70点以上合格 【聞取40点/必須得点16点・筆記60点/必須得点30点】 |
1級 | 100点満点で70点以上合格 【聞取・書取40点/必須得点16点・筆記60点/必須得点30点】 |
受験料
「ハングル」能力検定試験の受験料は、以下となります。
一般 | 併願 | ||
1級 | 10,000円 | 1級・2級 | 16,800円 |
2級 | 7,000円 | 2級・準2級 | 13,100円 |
準2級 | 6,300円 | 準2級・3級 | 11,100円 |
3級 | 5,300円 | 3級・4級 | 9,000円 |
4級 | 4,200円 | 4級・5級 | 7,400円 |
5級 | 3,700円 |
試験会場
「ハングル」能力検定試験は全国35以上の会場で実施されます。
「ハングル」能力検定試験の免除制度
「ハングル」能力検定試験の1級の1次試験は、2次試験で不合格(欠席)の場合、次回、次々回の試験のうち一度に限って、所定の手続きをすることで免除を受けることができます。
「ハングル」能力検定試験の日程
「ハングル」能力検定試験は6月(春季)と11月(秋季)の年2回実施されています。
申込み期間
「ハングル」能力検定試験の申込み期間は、例年3月上旬~4月下旬、8月中順~10月上旬です。
試験日
「ハングル」能力検定試験の試験日は、例年6月の第1日曜日、11月の第2日曜日です。
合格発表日
「ハングル」能力検定試験1級1次試験の合否は、6月中旬、11月下旬に通知されます。
「ハングル」能力検定試験2級~5級・1級2次試験の合否は、7月上旬、12月上旬に通知されます。
「ハングル」能力検定試験の合格率・受験者数
1級 | 2級 | 準2級 | |||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2023年 | 11月 | 6.5% | 93名 | 18.2% | 412名 | 18.6% | 1,385名 |
6月 | 18.9% | 106名 | 18.9% | 370名 | 42.7% | 1,055名 |
3級 | 4級 | 5級 | |||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2023年 | 11月 | 63.8% | 2,801名 | 78.1% | 3,422名 | 85.2% | 3,221名 |
6月 | 75.2% | 2,218名 | 79.3% | 2,713名 | 85.6% | 2,519名 |
「ハングル」能力検定試験の難易度は?
「ハングル」能力検定試験の合格率は、1級・2級が20%前後、準2級が40%前後、3級・4級・5級は70%以上となっており、難易度は、1級・2級が難しい、準2級が少し難しい、3級・4級・5級は易しいレベルです。
しかし、韓国語・朝鮮語の知識を一から学ぶ場合は全体的に難易度があがります。
「ハングル」能力検定試験の勉強法・対策方法は?
「ハングル」能力検定試験の勉強方法としては、まず過去問を解いて問題形式を理解し、慣れることが重要です。過去問を解くことで、どのような問題が出題されるのか、どの分野に弱点があるのかを把握でき、効率的な勉強計画を立てることができます。次に、語彙の強化が非常に重要です。過去問に出てきた単語や慣用句、ことわざ、四字熟語をしっかりと覚えることが求められます。これらを覚えることで、問題を解く際にスムーズに答えを導き出すことができるようになります。最後に、韓国語にたくさん触れることも大切です。ドラマ、音楽、漫画、本、ラジオなど、様々なメディアを通じて韓国語に触れることで、自然と語彙が増え、リスニング能力も向上します。
また、語彙の強化が鍵となりますので、早いうちから少しずつ単語や慣用句を覚え、試験に備えましょう。
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