電子会計実務検定

電子会計実務検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

公開日:

本ページにはプロモーションが含まれていることがあります

電子会計実務検定とは?

電子会計実務検定は、特に中小企業における電子会計の実践能力と、それに対応できる人材の育成を目的とした検定です。

電子会計実務検定の重要性は、単に会計ソフトの操作技術を身につけることだけではなく、簿記の理論や知識を基にした会計情報の分析・活用能力を身につけることにあります。これは、経営において非常に重要な要素であり、経理・会計事務の効率化だけでなく、経営判断のための情報として会計データを活用する能力が求められています。

また、中小企業では、経営革新や経営改革を進める上で、電子会計の導入が不可欠です。会計情報の正確な分析・把握は、企業の透明性を高め、信頼性のある経営を支える基盤となります。さらに、電子申告・電子納税(e-Tax)や電子文書法による帳簿・証憑書類の電子保存など、ネット社会に適応した会計実務の知識やスキルも重要視されています。

この検定は、会計情報の開示と説明責任がますます重視される現代において、企業が求める実践的かつ体系的な人材育成、能力開発のための重要なツールとなっています。

電子会計実務検定は、1級、2級、3級の3グレード実施されています。

電子会計実務検定の受験資格は?

電子会計実務検定に受験資格はありません。

電子会計実務検定の概要

科目・出題範囲

電子会計実務検定の科目・出題範囲は、以下となります。

1級

出題範囲
1. 電子会計情報の活用 各種電子帳簿書類やキャッシュ・フロー計算書、外部ファイナンス情報等に基づく、利益計画、資金計画、予算管理、部門管理、プロジェクト管理 等
2. 会計ソフトの導入・運用 会計ソフトの導入・運用の指導・支援、インターネットバンキングの仕組みの理解 等
3. 会計データの電子保存と公開 電子帳簿保存法の理解、財務情報のwebサイトへの公開
4. 電子申告・納税システムの理解 電子申告、電子納税、電子申請・届出等の理解
5. 企業会計以外の会計システムの理解 NPOや公益法人等の会計の仕組みの理解

2級

出題範囲
1. 関連業務等からの業務データ等の活用 購買、製造、販売、在庫管理、給与計算等の関連業務から生成される各種業務データの活用、支店別・営業所別会計等からの会計データの活用
2. 電子会計情報の活用 決算書・資金繰り表等による損益状況や資金状況の捉え方 等
3. 電子会計データの保管・管理 電子会計データの保管・管理方法 等

3級

出題範囲
1. 電子会計データの流れ 各種原始証憑の見方・取り扱い、会計データの入力、各種電子帳簿書類の出力、電子会計データのバックアップとバックアップデータのリストア(復元) 等
2. 電子会計情報の活用 各種電子帳簿書類の見方 等

出題形式

電子会計実務検定の出題形式は、1級が記述式、2級・3級が択一式・数値記入式です。

試験時間

電子会計実務検定の試験時間は、1級が90分、2級が60分、3級が40分です。

合格基準(合格ライン)

電子会計実務検定の合格基準は、100点満点中70点以上です。

受験料

電子会計実務検定の受験料(税込)は、1級が10,480円、2級が7,330円、3級が4,200円です。

試験会場

電子会計実務検定はCBT形式で実施され、商工会議所ネット試験会場で受験することができます。

電子会計実務検定の免除制度

電子会計実務検定に免除制度は、ありません。

電子会計実務検定の日程

電子会計実務検定は2級・3級は随時実施、1級は年1回の実施となっています。

申込み期間

電子会計実務検定2級・3級の申込み期間は、商工会議所、試験施行機関によって異なります。

電子会計実務検定1級の申込みについては、実施機関から告知されます。

試験日

電子会計実務検定2級・3級の試験日は、選択可能な日程のなかで希望日を選択することができます

電子会計実務検定1級の試験日は、例年10月第1日曜日です。

合格発表日

電子会計実務検定2級・3級の合否は試験後すぐに確認できます。

電子会計実務検定1級の合格発表日は、例年11月上旬です。

電子会計実務検定の合格率・受験者数

電子会計実務検定の合格率は公開されていません。

電子会計実務検定の難易度は?

電子会計実務検定の合格率は公開されておらず詳細はわかりませんが1級が「電子会計情報を活用して経営に携わる者、経営の助言をする者」、2級が「企業や公益法人などの会計実務及び財務責任者」、3級が「企業の経理担当者等で会計実務に携わる者、一般社会人、学生・生徒」を対象としていることから、難易度としては、1級、2級は難しい、3級は易しい~普通レベルでしょう。

なお、電子会計実務検定は前提として簿記の理論・知識が必要ですので、これらの知識がない場合難易度は上がります。

電子会計実務検定の勉強法・対策方法は?

電子会計実務検定の勉強法としては、まずは公式サイトで提供されているレベル別のサンプル問題の利用がおすすめです。

サンプル問題は無料で公開されており、一部はダウンロード可能です。問題を繰り返し解くことで、試験の傾向に慣れることができます。

また、公式サイトでは関連書籍も紹介されています。これらの資料を活用することで、より深い理解を得ることが可能です。

試験範囲については、公式サイトで各レベルの試験内容が詳細に記載されています。自分が受験するレベルの試験範囲を事前に把握し、効率的な勉強法を見つけることが重要です。

電子会計実務検定実施団体

日本商工会議所

同じジャンルの資格

コメント

コメントを残す