色彩検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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色彩検定とは?
「色彩検定」は、1990年に始まり、これまでに170万人以上が受検した文部科学省後援の公的資格です。
日常生活において「色」は非常に重要な役割を果たしており、私たちは常に色の影響を受けています。しかし、一般的な教育課程では色に関する理論的かつ体系的な知識を学ぶ機会は限られています。
色彩検定では、色の基本から配色技法、専門分野での利用方法まで、幅広い知識を学ぶことができます。
この検定を通じて、感性や経験だけでなく、理論に基づいた色の知識を身につけることが可能です。
色彩検定は、1級、2級、3級、UC(色のユニバーサルデザイン)級の4グレードが実施されています。
色彩検定の受験資格は?
色彩検定に受験資格はありません。
色彩検定の概要
科目・出題範囲
色彩検定の科目・出題範囲は、以下となります。
1級
2級と3級の内容に加え、以下のような事柄を十分に理解し、技能を持っている。 | |
色彩と文化 | ヨーロッパの色彩文化 日本の色彩文化 |
色彩調和論 | 色彩調和論 |
光と色 | 心理的な見えによる色の分類 照明 混色 |
色の表示 | XYZ 表色系 均等色空間とL*a*b* 色空間 オストワルト表色系 NCS 色名 |
測色 | 測色 |
色彩心理 | 心理評価法 色の心理的効果 色知覚の複雑性 |
色彩とビジネス | 色彩のビジネス活用 カラーコミュニケーションツールの役割 コンシューマプロダクツのビジネスプロセスと色彩 カラーマーケティング CMF® |
ファッション | ファッションカラーの変遷 ファッションビジネスにおけるカラーコーディネーターの役割 素材の知識 ビジュアルマーチャンダイジングと色彩 |
景観色彩 | 景観法とは 景観計画における色彩基準 遠景・中景・近景を踏まえた色彩計画 |
2級
3級の内容に加え、以下のような基本的な事柄を理解し、技能を持っている。 | |
色のユニバーサルデザイン | 色のはたらき 色のユニバーサルデザイン 色覚説 |
光と色 | 光の性質と色 視覚系の構造と色 照明 |
色の表示 | マンセル表色系 |
色彩心理 | 色の視覚効果 色の心理効果 |
色彩調和 | 色彩調和 自然の秩序からの色彩調和 自然から学ぶ配色 配色技法 |
配色イメージ | イメージ別配色法 |
ビジュアル | ビジュアルデザインの色彩 メディアデザインの色彩 |
ファッション | ファッションの色彩と配色 |
インテリア | 住空間のインテリアとは 住空間のインテリアカラーコーディネーション 住空間におけるインテリアの配色構成 インテリアスタイルと色彩 |
景観色彩 | 景観と色彩 地域の気候風土がつくりだす景観色彩 景観色彩における色彩の基礎知識 生活環境における景観色彩設計 |
慣用色名 | 慣用色名(JISの慣用色名より) |
3級
以下のような色彩に関する基本的な事柄を理解している。 | |
色のはたらき | 色のはたらき |
光と色 | 色はなぜ見えるのか? 眼のしくみ 照明と色の見え方 混色 |
色の表示 | 色の分類と三属性 PCCS |
色彩心理 | 色の心理的効果 色の視覚効果 |
インテリア | インテリアと色彩 インテリアのカラーコーディネーション インテリアにおける色の心理効果 |
色彩調和 | 配色の基本的な考え方 色相を手がかりにした配色 トーンを手がかりにした配色 色相とトーンを組みあわせた配色 配色の基本的な技法 配色演習の解答例と解説 |
配色イメージ | 色の三属性と配色イメージ |
ファッション | ファッションと色彩 |
慣用色名 | 慣用色名(JISの慣用色名より) |
UC級
色のユニバーサルデザイン、色が見えるしくみ、色の表し方、色覚のタイプによる色の見え方、高齢者の見え方、色のUDの進め方など。配色における注意点や改善方法を理解している。
出題形式
色彩検定の出題形式は、1級の1次がマークシート方式、2次が記述方式(一部実技)、2級がマークシート方式(一部記述式)、3級がマークシート方式、UC級がマークシート方式(一部記述式)です。
試験時間
色彩検定の試験時間は、1級の1次が80分、2次が90分、2級が70分、3級が60分、UC級が60分です。
合格基準(合格ライン)
色彩検定の合格基準は、満点の70%前後で問題の難易度により多少変動します。
受験料
色彩検定の受験料は、1級が15,000円、2級が10,000円、3級が7,000円、UC級が6,000円です。
試験会場
色彩検定の試験会場は、以下となります。
1次試験
北海道エリア | 札幌市 釧路市 帯広市 |
東北エリア | 八戸市 盛岡市 仙台市 秋田市 山形市 郡山市 |
関東エリア | 水戸市 宇都宮市 高崎市 上尾市 千葉市 東京23区 横浜市 |
甲信越エリア | 新潟市 甲府市 長野市 松本市 |
北陸エリア | 富山市 金沢市 福井市 |
東海エリア | 岐阜市 静岡市 浜松市 名古屋市 四日市市 |
近畿エリア | 大津市 京都市 大阪市 神戸市 奈良市 和歌山市 |
中国エリア | 鳥取市 松江市 岡山市 広島市 下関市 |
四国エリア | 徳島市 高松市 松山市 高知市 |
九州エリア | 福岡市 北九州市 佐賀市 長崎市 大分市 宮崎市 熊本市 鹿児島市 |
沖縄エリア | 那覇市 |
1級2次試験
札幌市・仙台市・東京23区・金沢市・名古屋市・大阪市・広島市・福岡市
色彩検定の免除制度
色彩検定の1級1次試験に合格し、2次試験に不合格になった場合、または2次試験を欠席した場合は、その後2年間(2回)に限り1次試験が免除されます。
色彩検定の日程
色彩検定は夏期検定(6月)と冬期検定(11月)の年2回実施されており、1級は冬期のみの開催です。
申込み期間
色彩検定の申込み期間は、例年4月上旬~5月中旬、8月上旬~10月上旬です。
試験日
色彩検定の試験日は、例年6月下旬、11月下旬です。1級2次試験は12月中旬です。
合格発表日
色彩検定の合格発表日は、試験1ヶ月後程度でHPに公開されます。
色彩検定の合格率・受験者数
1級 | 2級 | 3級 | UC級 | |||||
合格率 | 志願者数 | 合格率 | 志願者数 | 合格率 | 志願者数 | 合格率 | 志願者数 | |
2022年 | 39.6% | 2,423名 | 77.4% | 16,807名 | 76.9% | 31,452名 | 85.8% | 5,871名 |
色彩検定の難易度は?
色彩検定の合格率は1級が40%前後、2級、3級が75%程度、US級が85%程度となっており、難易度としては、1級は少し難しい、2級、3級、UC級は易しいです。
色彩検定の勉強法・対策方法は?
色彩検定試験に合格するための勉強法として、まず、公式テキストを重点的に勉強することが大切です。
色彩検定の問題は、公式テキストから出題される傾向があるため、その内容をしっかりとマスターすることが合格への鍵となります。
また、過去問題を解くことで、試験の傾向を把握することができます。
慣用色を覚えることも重要で、色の名前や特徴をしっかりと頭に入れることが求められます。
1級の場合、二次試験に実技対策が必要となります。
アプリを使用してすき間時間に勉強する方法も効果的です。
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