歴史能力検定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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歴史能力検定試験とは?
歴史能力検定試験は、歴史に関する知識と理解力を測定する検定です。
この検定は、グローバル化が進む現代社会において、異なる文化や宗教、生活習慣を持つ人々が自国中心主義に陥ることなく、狭い地球上で平和に共存するためには、互いの歴史を深く理解する必要があるという考えに基づいています。
検定を通じて、受験者は自身の歴史認識を深め、地球規模での共生と平和維持に向けた協力の基盤を築くことを目指します。
歴史能力検定試験は、1級、2級、3級、準3級、4級、5級の6グレードあり、3級以上は日本史と世界史に分かれています。
なお、1級・2級の日本史に合格すると、全国通訳案内士試験「日本歴史」、高等学校卒業程度認定試験「日本史B」の免除、1級・2級の世界史合格すると、高等学校卒業程度認定試験「世界史B」の免除が受けられます。
1級 | 日本史 | 世界史 |
2級 | 日本史 | 世界史 |
3級 | 日本史 | 世界史 |
準3級 | 日本史 | |
4級 | 歴史基本 | |
5級 | 歴史入門 |
歴史能力検定試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
歴史能力検定試験に受験資格はありません。
歴史能力検定試験の概要
科目・出題範囲
歴史能力検定試験の出題範囲は、以下となります。
1級 | 学校での学習にとらわれない広い範囲から出題 |
2級 | 出題されるテーマは高校で学ぶ程度だが、比較的高度な歴史知識が要求される |
3級 | 高校で学ぶ基礎的な歴史知識を問う |
準3級 | 中学校で学ぶ程度の歴史知識を基本としながら、それにとらわれない範囲からも出題 |
4級 | 中学生程度の知識 日本史と世界史を一つにした試験で歴史の常識問題が出題 |
5級 | 小学校修了程度の基本的な日本史の問題が出題 |
出題形式
歴史能力検定試験の出題形式は、1級が4肢択一+記述・論述、2級が4肢択一+記述、3級が4肢択一、準3級が4肢択一、4級が4肢択一、5級が3肢択一です。
試験時間
歴史能力検定試験の試験時間は、50分です。
合格基準(合格ライン)
歴史能力検定試験の合格基準は、正解率60%が目安で各試験により変動します。
受験料
歴史能力検定試験の受験料は、1級が7800円、2級が6800円、3級が4900円、準3級が3900円、4級が3000円、5級が2800円です。
試験会場
歴史能力検定試験は全国30以上の会場で実施されます。
歴史能力検定試験の免除制度
歴史能力検定試験に免除制度は、ありません。
歴史能力検定試験の日程
申込み期間
歴史能力検定試験の申込み期間は、例年4月下旬~10月中旬までです。
試験日
歴史能力検定試験の試験日は、例年11月下旬です。
合格発表日
歴史能力検定試験の合格発表日は、例年1月中旬です。
歴史能力検定試験の合格率・受験者数
1級 | 2級 | 3級 | 準3級 | 4級 | 5級 | ||||
日本史 | 世界史 | 日本史 | 世界史 | 日本史 | 世界史 | 日本史 | 歴史基本 | 歴史入門 | |
2022年 | 17.5% | 41.5% | 37.7% | 46.2% | 62.2% | 36.0% | 56.8% | 59.2% | 94.8% |
歴史能力検定試験の難易度は?
歴史能力検定試験の合格率は、5級が95%、4級、準3級が60%程度、となっており合格率から見る難易度は低いです。
1級から3級は日本史と世界史に分かれており、世界史の合格率は40%となっており、合格率から見る難易度は少し難しい程度、日本史は級によって合格率に差があり、難易度は3級は易しい、2級は少し難しい、1級は難しいレベルとなっています。
歴史能力検定試験の勉強法・対策方法は?
歴史能力検定試験の学習においては、まず自身の現在の実力と出題される問題のレベルとの間にある距離を理解することが重要です。これを把握するためには、過去問を解くことが有効であり、過去問題集を用意し、実際に解いてみることが推奨されています。教材は級によって異なるため、各級に応じた勉強法で学習を進めることが求められます。
学習においては、「書いて覚える」ことが非常に重要とされています。何度も書くことにより、記憶に定着しやすくなるため、2、3回は紙に丁寧に書くことが大切です。また、声に出して覚える方法も有効で、五感を使うことで記憶が定着しやすくなります。ささやく程度でも口を動かして覚えることが推奨されています。
試験内容に興味を持つことも大切です。例えば、遺跡や博物館を訪れることで、具体的な事物を直接見ることが動機付けになり、記憶に残りやすくなります。さらに、受験した問題を再度解き直すことで、出題傾向を把握し、知識の定着を促進することができます。
特に1級を目指す場合には、教科書の範囲外からの出題や論述問題に対応するため、日本史用語集や世界史用語集を熟読し、図説や図録などの史料集と併用して学習を進めることが重要です。そして、過去問題集を何度も解くことで、出題傾向を掴み、試験に役立てることができます。
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