マンション管理士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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マンション管理士とは?仕事内容は?
マンション管理士は、マンションの維持管理に関する専門知識を活かしてコンサルティングを行う専門家です。
マンション管理士の主な業務は、マンション管理組合や区分所有者からの相談に対応し、助言や指導を行うことです。これには、自治体主催のセミナーや相談会でのアドバイザー業務も含まれます。相談内容は多岐にわたり、会計処理の方法や組織運営、マンションの修繕工事計画などが含まれます。
マンションの大規模修繕工事の計画立案も重要な業務の一つです。マンションが経年劣化することを考慮し、安全を確保するための修繕工事の計画や資金計画のプランニング、工事会社の選定と手続きを行います。
また、マンションの管理規約や使用細則に関する業務も担います。これには、マンションの共有部分の使用方法や管理組合の運営に必要なルールの設定、管理規約の見直しや内容の精査が含まれます。
さらに、マンション内で発生する住民間のトラブル解決もマンション管理士の役割です。騒音問題、共有スペースの使用、駐車場の利用、喫煙マナーやゴミ出しに関するトラブルなど、住民同士の問題を解決し、マンション運営をスムーズに行うことが求められます。
マンション管理士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
マンション管理士試験に受験資格はありません。
マンション管理士資格を取得するには、マンション管理士試験に合格後、登録を受ける必要があります。
マンション管理士試験の概要
科目・出題範囲
マンション管理士試験の科目・出題範囲は、「区分所有法・民法・マンション管理適正化法・標準管理規約などの法令系分野」と「標準管理委託契約書等や会計の実務に関する分野」、「建物の建築・設備系の分野」です。
法令系 | 民法・区分所有法等 |
標準管理規約 | |
マンション管理適正化法 | |
管理実務系 | 標準管理委託契約書 |
会計 | |
建築・設備系 |
出題形式
マンション管理士試験の出題形式は、4肢択一です。
試験時間
マンション管理士試験の試験時間は、120分です。5問免除を受けた場合は110分です。
合格基準(合格ライン)
マンション管理士試験の合格基準は、年度により異なり、30点台後半となる事が多いです。
受験料
マンション管理士試験の受験料は、9,400円です。
試験会場
マンション管理士試験の試験会場は、札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市及びこれらの周辺地域となっています。
マンション管理士試験の免除制度
以下の方は、マンション管理適正化法の5問が免除される5問免除制度を利用でき、合格に必要な得点率が通常の受験生より5問下がります。
- 管理業務主任者試験に合格し、受験申込み受験申込時に受験整理票の所定欄に管理業務主任者試験の合格証書の「合格番号」を記入した方
- 平成14年4月までに行われた移行講習の課程を修了し、受験申込時に受験整理票の所定欄に移行講習修了証書の「修了番号」を記入した方
マンション管理士試験の日程
申込み期間
マンション管理士試験の申込み期間は、例年9月上旬~10月上旬です。
試験日
マンション管理士試験の試験日は、例年11月の最終日曜日です。
合格発表日
マンション管理士試験の合格発表日は、例年1月上旬です。
マンション管理士試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 11.5% | 12,209名 |
2021年 | 9.9% | 12,520名 |
2020年 | 8.6% | 12,198名 |
2019年 | 8.2% | 12,021名 |
2018年 | 7.9% | 12,389名 |
マンション管理士試験の難易度は?
マンション管理士試験の合格率は9%前後となっており、難易度は非常に高いです。
マンション管理士試験の勉強法・対策方法は?
マンション管理士試験の勉強法について説明します。この試験は主に三つの分野に分かれており、それぞれの分野に対するアプローチが異なります。
まず、法令系の分野には「区分所有法・民法・マンション管理適正化法・標準管理規約」などが含まれます。この分野は試験全体の約6割を占めるため、しっかりと得点を稼ぐことが重要です。区分所有法は特に重要で、他の項目とも関連しているため、この法律については深く理解する必要があります。また、民法の基本的な理解も必要です。標準管理規約では、区分所有法で定められた原則との違いや、区分所有法にない規定を理解することがポイントです。マンション管理適正化法は比較的理解しやすいので、過去問を中心に基礎を押さえると得点源になります。
次に、管理実務系の分野では「標準管理委託契約書や会計」が含まれます。標準管理委託契約書に関しては、近年の出題は少ないものの、内容を理解しておけば得点につながります。会計に関しては、簿記に不慣れな受験生も多いため、過去問を中心に学習し、応用力を身につけることが大切です。
最後に、建築・設備系の分野は範囲が広く、細かな知識が求められるため、得点がしにくい分野です。ここでは、基本的な知識と過去問で問われた内容を確実に押さえることが重要です。さらに、細かい知識をできるだけ身につけることで、他の受験生との差をつけることができます。
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