建築積算士

建築積算士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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建築積算士とは?仕事内容は?

建築積算士(けんちくせきさんし)は、建築物の工事費を適正に算定することが仕事であり、構造物の工事費や材料費の積算をおこなうための資格です。

大金が動く建築工事では、あらかじめ建物の工事にかかる費用を正確に算出する必要があります。

建築積算は、建築に関する幅広い専門知識や計算能力が求められる専門性の高い仕事です。

建築積算士試験の受験資格は?

建築積算士試験の受験資格は、「受験年度の4月2日に、満17歳以上の者」となっています。

建築積算士試験の概要

科目・出題範囲

建築積算士試験は一次試験と二次試験に分かれています。

建築積算士試験一次試験では、基本知識に関する問題が出題され、出題範囲は、建築積算士ガイドブック全章となっています。

建築積算士試験二次試験は、短文記述試験と実技試験があり、実務知識に関する問題が出題されます。

出題範囲は、短文記述試験が「建築積算士ガイドブック第1章~第4章、第9章~第15章」、実技試験が「建築積算士ガイドブック第5章~第8章、巻末の基準類」となっています。

出題形式

建築積算士試験の出題形式は、一次試験が4肢択一です。

二次試験の出題形式は、短文記述試験が問題に対する解答を短文(200字以内)で記述、実技試験は、図面に基づき数量を計測・計算、内訳明細を作成、となっています。

試験時間

建築積算士試験の試験時間は、一次試験が3時間、二次試験が4時間30分です。

合格基準(合格ライン)

建築積算士試験の合格基準は、公開されていません。

なお、二次試験の採点において、実技問題Ⅰ~Ⅳ、短文記述問題のいずれかの問題の得点がない場合には不合格となります。

受験料

建築積算士試験一次試験の受験料は、27,500円(税込)、学生会員は13,750円(税込)です。

建築積算士試験二次試験の受験料は、27,500円(税込)、学生会員・建築積算士補は13,750円(税込)です。(同年度に一次試験に合格した人は不要)

試験会場

建築積算士試験一次試験の試験会場は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、広島、福岡、鹿児島、沖縄の10都市10会場です。

建築積算士試験二次試験の試験会場は、札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、岡山、広島、福岡、鹿児島、沖縄の11都市11会場です。

建築積算士試験の免除制度

建築積算士試験には一次試験の免除制度があります。

建築積算士試験は、建築コスト管理士、建築積算士補、一級建築士、二級建築士及び木造建築士、一級及び二級建築施工管理技士資格の保有者、積算学校卒業生、過去の一次試験合格者は建築積算士試験の一次試験が免除制度されます。

建築積算士試験の日程

申込み期間

建築積算士試験一次試験の申込み期間は、例年6~8月です。

建築積算士試験の二次試験の申込み期間は、例年10~12月です。

試験日

建築積算士試験一次試験の試験日は、例年10月です。

建築積算士試験の二次試験の試験日は、例年1月下旬です。

合格発表日

建築積算士試験一次試験の合格発表日は、例年12月1日です。

建築積算士試験二次試験の合格発表日は、例年3月1日です。

建築積算士試験の合格率・受験者数

  一次試験 二次試験
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2022年 57.2% 390人 58.1% 778人
2021年 67.6% 361人 65.5% 759人
2020年 52.9% 323人 63.1% 523人
2019年 56.5% 313人 69.3% 644人
2018年 67.7% 313人 58.7% 678人
2017年 61.2% 371人 71.8% 763人
2016年 59.8% 366人 61.6% 795人
2015年 74.5% 267人 64.5% 674人

建築積算士試験の難易度は?どれくらいのレベル?

建築積算士試験の合格率は一次試験、二次試験ともに60%前後で、難易度は高くありません。

しかし、設計図や建築図面を読み取る技能が必要であり、建築業界の経験がない場合は難易度が高くなります。

建築積算士試験の勉強法・対策方法は?

建築積算士試験の試験の勉強法・対策方法は、建築積算士ガイドブックを用いての学習がメインとなります。

また、

  1. 試験ガイドラインを確認する: 最初に試験の形式、出題範囲、必要なスキル等を確認し、その上で自分の学習計画を立てることが重要です。
  2. 専門的な教科書や教材を活用する: 建築積算に関する教科書や専門書を用いて、基本的な知識を身につけましょう。また、試験対策のための参考書や教材も活用します。
  3. 実際の問題を解く: 過去問題や模擬試験を解くことで、試験形式に慣れるとともに、自分の弱点を見つけ出し、そこに重点を置いて勉強を進めることができます。
  4. 建築と建設業界の知識を深める: 建築の基礎知識、建築材料、工法、建築法規等、広範にわたる知識が必要とされます。また、建築と建設業界のトレンドや動向についても理解を深めると良いでしょう。
  5. 定期的に復習する: 新たな知識を身につけるとともに、古い知識を定期的に復習し、記憶を新鮮に保つことが重要です。
  6. 時間管理の練習をする: 模擬試験を使って時間管理の練習をしましょう。それは試験中に余裕を持って問題に取り組むために役立ちます。

などがあります。

これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、建築積算士試験に備えることができます。

自分のライフスタイルや仕事の状況に合わせて、最適な学習方法を選びましょう。

建築積算士試験の対策におすすめのテキスト・参考書

建築積算士試験実施団体

公益社団法人 日本建築積算協会

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