古民家鑑定士試験とは？受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

古民家鑑定士とは？仕事内容は？

古民家鑑定士とは、古民家の評価をするための資格です。

古民家を調査し、古民家鑑定書を発行する業務を担います。

解体された古民家などの建物から産出される木材や瓦、その他の資材を建築分野において再活用するための専門的な知識を身につけ、持続可能な建築物の調査、再活用の提案をし、日本の住文化を守り、活かし、伝えていくことを目的とします。

古民家鑑定士には、「古民家鑑定士1級」「古民家鑑定士2級　伝統」「古民家鑑定士2級　在来」の3種類あります。

古民家鑑定士試験の受験資格は？

古民家鑑定士試験の受験資格は「20歳以上の方」となっています。

古民家鑑定士試験の概要

科目・出題範囲

古民家鑑定士試験の科目は、「総論」「伝統構法」「在来工法」の3科目です。

出題形式

古民家鑑定士試験の出題形式は、二者択一式です。

試験時間

古民家鑑定士試験の試験時間は、50分です。

合格基準（合格ライン）

古民家鑑定士試験の合格基準は、公開されていません。

なお、古民家鑑定士試験は合格した科目により取得できる資格が異なります。

「総論」「伝統構法」「在来工法」全てに合格した場合は「古民家鑑定士1級」、「総論」「伝統構法」に合格した場合は「古民家鑑定士2級　伝統」、「総論」「在来工法」に合格した場合は「古民家鑑定士2級　在来」を取得できます。

「総論」が不合格の場合、「伝統構法」「在来工法」が合格点に達していても不合格になります。

受験料

古民家鑑定士試験の受験料は、9,000円です。

試験会場

古民家鑑定士試験の試験会場は、全国各地となっています。

東京都・大阪府・愛知県・福岡県では毎月のペースで開催、他県では2～3ヶ月に1回のペースで開催されています。

古民家鑑定士試験の免除制度

古民家鑑定士試験は、古民家鑑定士2級（伝統・在来）に合格した場合、その日から半年以内は、 不合格教科のみの受験となります。

古民家鑑定士試験の日程

申込み期間

古民家鑑定士試験の申込み期間は、試験当日の7日前の18時です。

試験日

古民家鑑定士試験の試験日は、会場により異なります。

合格発表日

古民家鑑定士試験の合格発表日は、受験日の翌月10日です。

古民家鑑定士試験の合格率・受験者数

古民家鑑定士試験の詳細な合格率・受験者数は公開されていません。

試験団体によると、建築や不動産に携わっている方、もしくは同等の知識がある方であれば、80％程度はいずれかの古民家鑑定士に合格できるそうです。

古民家鑑定士試験の難易度は？

古民家鑑定士試験の難易度は高くありません。

また、公式テキストであれば試験に持ち込むことが可能です。

しかし、試験時間が50分と短く、テキストを確認しながらでは合格が難しいようです。

試験団体は2ヶ月程度の学習を推奨しており、事前に知識を身につけておく必要があります。

古民家鑑定士試験の勉強法・対策方法は？

古民家鑑定士試験の勉強法・対策方法は、

1. 試験内容と構成を理解する: 試験の概要、問題形式、出題範囲などを把握し、それに基づいて学習計画を立てましょう。
2. 専門書や教材を活用する: 古民家に関する専門書や教材を活用して学習を進めてください。それらの教材は、試験範囲に合わせて内容が整理されており、理解を深めるのに役立ちます。
3. 定期的に復習する: 学習した内容は定期的に復習し、知識を定着させることが大切です。
4. 関連する法規制を学ぶ: 古民家の保存や再利用に関する法規制やガイドラインについて理解することも重要です。
5. 最新の情報をキャッチアップする: 古民家に関する最新の研究や動向を追うために、専門誌やウェブサイトを定期的にチェックすることが有益です。

などがあります。

これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、試験に備えることができます。

また、古民家鑑定士試験には公式テキスト、受験対策講習もあります。

自分のライフスタイルや仕事の状況に合わせて、最適な学習方法を選びましょう。

古民家鑑定士試験の対策におすすめのテキスト・参考書

古民家鑑定士試験実施団体

一般財団法人　職業技能振興会