E資格とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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E資格とは?

E資格は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を認定する資格です。一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する資格です。AI技術の進展に伴い、ディープラーニングの知識とスキルを持つ人材の需要が高まっています。E資格は、そのようなスキルを証明するための資格です。

E資格の受験資格は?

E資格を受験するためには、JDLAが認定する教育プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが条件です。この認定プログラムは、ディープラーニングの理論と実装に関する知識を体系的に学ぶことができる講座です。プログラムの修了証を取得することで、E資格の受験資格が得られます。

E資格の概要

科目・出題範囲

E資格の試験科目は、応用数学、機械学習、深層学習、開発・運用環境の4つです。具体的な範囲は、以下の通りです。

  • 応用数学:確率・統計、情報理論
  • 機械学習:機械学習の基礎、実用的な方法論、強化学習
  • 深層学習:順伝播型ネットワーク、深層モデルのための正規化、深層モデルのための最適化、畳み込みネットワーク、回帰結合型ニューラルネットワーク、生成モデル、深層強化学習、グラフニューラルネットワーク、深層学習の適用方法、距離学習、メタ学習、深層学習の説明性
  • 開発・運用環境:ミドルウェア、エッジコンピューティング、分散処理、アクセラレータ、環境構築

出題形式

E資格の出題形式は、多肢選択式です。各問題には複数の選択肢があり、その中から正しい答えを選ぶ形式です。問題数は約100問で、各科目からバランスよく出題されます。

試験時間

E資格の試験時間は、120分です。この時間内に全ての問題を解答する必要があります。時間配分を考えながら効率的に解答することが求められます。

合格基準(合格ライン)

E資格の合格基準は、総得点の60%以上です。各科目の得点率が均等に求められるわけではなく、総合得点での評価となります。

受験料

E資格の受験料は以下の通りです。

  • 一般:33,000円(税込)
  • 学生:22,000円(税込)
  • JDLA会員:27,500円(税込)

試験会場

E資格の試験会場は、全国各地の指定試験会場で実施されます。受験者は希望する会場を選択できます。試験会場は、主要都市に設置されており、アクセスしやすい場所が多いです。

E資格の免除制度

E資格の免除制度は、厚生労働省の「教育訓練給付制度」の一環として提供されています。この制度を利用することで、受講料の一部が助成されるため、経済的な負担を軽減できます。具体的には、一定の要件を満たした受講生が対象となり、受講料の最大70%が助成されるとのこと。

免除制度を利用するためには、事前に申請を行う必要があります。申請は、受講する教育機関を通じて行われ、承認されると受講料の助成が適用されます。

E資格の日程

申込み期間

E資格の申込み期間は、試験日の約2ヶ月半前から開始されます。具体的には、2月試験の申込みは12月1日午前9時から、8月試験の申込みは6月1日午前9時から始まります。申込み締め切りは試験日前日の午後11時59分までです。

試験日

例年のE資格の試験日は、毎年2月中旬と8月下旬に実施されます。具体的には、2月試験は2月の第3週の金曜日から日曜日までの3日間、8月試験は8月の最終金曜日から日曜日までの3日間です。

合格発表日

例年のE資格の合格発表は、試験日から約3週間後に行われます。結果は、試験サイトに登録されたメールアドレス宛に通知されます。

E資格の合格率・受験者数

開催回申込者数受験者数合格者数合格率
2018年34233723469.44%
2019年1回目39638724563.31%
2019年2回目71869647267.82%
2020年1回目1,0761,04270968.04%
2021年1回目1,7231,6881,32478.44%
2021年2回目1,1931,17087274.53%
2022年1回目1,3571,32798274.00%
2022年2回目91789764471.79%
2023年1回目1,1311,11280772.57%
2023年2回目1,0891,06572968.45%
2024年1回目1,2151,19486772.61%

E資格の難易度は?

E資格の難易度は高いです。E資格の合格率は約60〜70%とされていますが、これは受験者の多くが事前に認定プログラムを修了しているためです。そのため、合格率が高く見える一方で、試験自体の難易度は高いでしょう。特に、深層学習の分野では、最新の研究成果や実装技術に関する問題が出題されることが多く、受験者は常に最新の知識をアップデートする必要があります。

E資格の試験内容は、実務での経験があると理解しやすい部分が多いです。例えば、ディープラーニングのモデル構築や最適化、実際のプロジェクトでの応用など、実務経験があると試験対策がスムーズに進むでしょう。また、試験は多肢選択式で、時間内に多くの問題を解く必要があるため、効率的な時間配分も重要です。

E資格の勉強法・対策方法は?

E資格の勉強法・対策方法として基礎知識の理解や、公式テキストと教材の活用が必用です。以下に具体的に示します。

  1. 基礎知識の理解
  2. 公式テキストと教材の活用
  3. 実践的なプロジェクトとグループ学習

①基礎知識の理解

まず基礎知識の習得から始めることが重要です。E資格の試験範囲は広く、特に応用数学(線形代数、微分積分、確率統計)や機械学習、深層学習の基礎知識が求められます。これらの基礎知識をしっかりと理解するために、専門書やオンライン講座を活用することが推奨されます。また、Pythonなどのプログラミング言語にも慣れておくことが重要です。

②公式テキストと教材の活用

公式テキストや教材を活用することで、効率的に学習を進められます。JDLA公式が推奨するテキストや教材は、試験範囲に沿って作られており、試験で求められる知識を網羅的に学習することが可能です。これにより、試験対策が効率的に進められます。また、過去問や例題を解くことで、問題の傾向がつかめます。

③実践的なプロジェクトとグループ学習

基礎知識を身につけた後は、実際にAI開発のプロジェクトに参加することで、学んだ知識を実践的に応用する経験を積むことが重要です。Kaggleのコンペティションに参加したり、自分でテーマを設定してプロジェクトを進めることで、実践的なスキルを養えます。

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E資格実施団体

一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA)

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