食品安全検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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食品安全検定とは?仕事内容は?
食品安全検定は、主に食品業界で働く人々が、食の安全を科学の目でみるための基本的な知識を得るための試験です。
初級、中級にわかれており、2024年に上級も追加される予定となっています。
初級は、食品製造、流通、外食産業等での食の安全の従業員教育のためや、食の安全に関心をお持ちの方、食に関わる仕事につきたい方に向けとなっています。
中級は、食の安全に関する現場のリーダーを目指す方、生産、製造、流通、外食等、「食」に携わる方々で、広く食品安全の知識を身に付けたい方、食の安全管理に対する責任を担っている方、製造現場におけるHACCPチーム、食品安全チームのメンバー、内部監査員などが対象となっています。
食品安全検定試験の受験資格は?
食品安全検定試験に受験資格はありません。
中級から受験することも可能です。
食品安全検定試験の概要
科目・出題範囲
食品安全検定の科目・出題範囲は、初級、中級ともに「食品安全入門、食の安全を守る仕組み」「食中毒起因微生物」「寄生虫・自然毒・化学物質」「食物アレルギー」「異物混入・その他の脅威」「食品添加物・農薬」です。
出題形式
食品安全検定の出題形式は、初級が4者択一、中級は5者択一と食中毒事件事例を題材とした事例問題が5題出題されます。
試験時間
食品安全検定の試験時間は、初級が60分、中級が90分です。
合格基準(合格ライン)
食品安全検定の合格基準は、100点満点中、初級が70点以上、中級が80点以上です。
受験料
食品安全検定の受験料は、初級が6,600円(税込)、中級が8,800円(税込)です。
試験会場
食品安全検定はCBT方式で実施されており、試験会場は全国のテストセンターです。
食品安全検定試験の免除制度
食品安全検定に免除制度はありません。
食品安全検定試験の日程
申込み期間
食品安全検定の申込み期間は、試験最終日の4日前までです。
試験日
食品安全検定の試験日は、例年3月、6月、9月、12月の年4回で1ヶ月間実施されます。
合格発表日
食品安全検定の合否は、試験終了後即座に判定されます。
食品安全検定試験の合格率・受験者数
年度 | 月 | 初級 | 中級 | ||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2023年 | 3月 | 59.6% | 208人 | 50.5% | 305人 |
2022年 | 12月 | 71.2% | 163人 | 38.5% | 291人 |
9月 | 58.3% | 235人 | 29.5% | 271人 | |
6月 | 70.2% | 161人 | 57.5% | 294人 | |
3月 | 61.8% | 254人 | 55.0% | 282人 | |
2021年 | 12月 | 65.3% | 222人 | 42.5% | 240人 |
9月 | 72.3% | 447人 | 54.8% | 281人 | |
6月 | 80.9% | 178人 | 67.5% | 326人 | |
3月 | 73.6% | 246人 | 60.9% | 289人 | |
2020年 | 12月 | 68.9% | 74人 | 55.0% | 80人 |
9月 | 61.3% | 390人 | 42.1% | 499人 | |
3月 | 71.4% | 290人 | 53.1% | 452人 | |
2019年 | 9月 | 61.0% | 413人 | 46.9% | 633人 |
3月 | 65.9% | 411人 | 41.8% | 674人 | |
2018年 | 9月 | 73.8% | 400人 | 55.3% | 660人 |
3月 | 57.5% | 475人 | 38.1% | 582人 |
食品安全検定試験の難易度は?どれくらいのレベル?
食品安全検定の合格率は初級が65%程度、中級が50%程度となっており、難易度は高くありません。
しかし、中級は5者択一であり知識がないと正答しづらく、食中毒事件事例を題材とした事例問題も出題されますので学習は必要です。
食品安全検定試験の勉強法・対策方法は?
食品安全検定の試験の勉強法・対策方法は、
- 模擬試験問題の活用: 公式ウェブサイトから初級・中級の模擬試験問題をダウンロードできます。これらの問題は過去に出題されたものを一部修正したもので、試験のイメージを掴むのに役立ちます。
- 基礎知識の理解: 初級検定では、食の安全に関する基礎知識を幅広く理解することが目指されています。これには食中毒起因微生物、寄生虫、自然毒、食物アレルギー等の基本的な知識が含まれます。
- 科学的視点の獲得: 食の安全に関わる様々な危険要因を科学的視点で捉えることが重要です。これには、食品添加物、農薬、遺伝子組み換え食品等の安全基準を理解することが含まれます。
- 応用力の養成: 中級検定では、食の安全に関する知識を応用する力を身につけることが目指されています。具体的には、危険性の高い食中毒起因微生物の汚染経路、原因食品、症状、予防対策の特徴や違いを横断的に比較、整理することが求められます。
- テキストの理解: テキスト全体を読み、各章のポイントを押さえることが重要です。これにより、「食品安全の鳥瞰図」を作り上げることができます。
などがあります。
実施団体によるテキスト、受験対策アプリもありますので、ぜひ利用しましょう。
これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、食品安全検定に備えることができます。
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