FP技能検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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FPとは?仕事内容は?
FPとは、ファイナンシャル・プランニングに関する専門知識を持ち、個人の経済的な目標達成を支援する役職です。ファイナンシャル・プランナーは、家計管理や資産運用、税金、保険、年金など、幅広い分野にわたる知識を活用して、個人や家族の経済的な健康を支える役割を担います。
FP技能検定の受験資格は?
FP技能検定の受験資格として、一定の教育プログラムの修了や実務経験が求められます。
3級FP技能検定
3級FP技能検定は特に受験資格は必要ありません。入門編として位置づけられており、誰でも受験することができます。
2級FP技能検定
2級FP技能検定を受験するためには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 3級の資格を取得していること。
- 金融機関や保険会社などで2年以上の実務経験があること。
- AFP(Affiliated Financial Planner)認定研修を修了していること。
1級FP技能検定
1級FP技能検定はさらに高度な資格であり、学科試験と実技試験の受験資格が異なります。学科試験の受験資格は以下の通りです。
- 2級を取得し、さらに1年以上の実務経験があること。
- FP業務に関して5年以上の実務経験があること。
FP技能検定の概要
科目・出題範囲
FP技能検定の科目・出題範囲は、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継に関する内容が含まれています。
出題形式
FP技能検定の出題形式は、受験級によって異なります。
3級FP技能検定
○×式と三答択一式です。
2級FP技能検定
マークシート方式による筆記試験、四答択一式60問です。
1級FP技能検定
マークシート方式による筆記試験、四答択一式50問、記述式による筆記試験5題です。
試験時間
FP技能検定の試験時間は受験級によって異なります。
3級FP技能検定
学科試験120分、実技試験は各試験科目60分です。
2級FP技能検定
学科試験120分、実技試験は各試験科目90分です。
1級FP技能検定
学科試験300分、実技試験120分です。
合格基準(合格ライン)
FP技能検定の合格基準は、学科試験は60点満点中36点以上、実技試験は100点満点中60点以上で合格です。
受験料
FP技能検定の受験料は受験級によって異なります。
3級FP技能検定
学科試験4,000円、実技試験4,000円です。
2級FP技能検定
学科試験5,700円、実技試験6,000円です。
1級FP技能検定
学科試験8,900円、実技試験20,000円です。
試験会場
FP技能検定の会場は、全国47都道府県の会場で行われ、受検地はFP協会で約98地区、きんざいで約130地区に分けられ、各地区ごとに1つ~複数の試験会場が設けられています。
FP技能検定の免除制度
FP技能検定の免除制度は、学科試験または実技試験のいずれか一方に合格している場合、または特定の資格を持っている場合に適用されます。例えば、学科試験に合格していれば、実技試験のみを受けることができ、その逆も同様です。
また、1級の技能検定合格者は1〜3級の学科試験が免除され、CFP認定者は1級の学科試験が免除されます。免除を受けるためには、受検申請時に免除申請を行う必要があり、免除申請をしなければ、免除は適用されません。
また、免除申請には有効期限があり、一部合格の場合は合格した年度の翌々年度末までに申請する必要があります。
FP試験の日程
申込み期間
FP技能検定の申込み期間は、受験級によって異なりますが、試験日の1~2か月前が申し込み期間となります。
試験日
FP技能検定の試験日は例年、1級は9月、2級は1月・5月・9月の日曜日に実施されています。3級はCBT形式が導入されたことで、1年に10回程度、通年で実施されています。
合格発表日
FP技能検定の合格発表日は例年、試験日の1~2か月後に行われます。
FP技能検定の合格率・受験者数
実技試験
2023年9月 | FP1級 | 96.2% | 1,005名 |
FP2級 | 52.02% | 20,892名 | |
FP3級 | 77.67% | 31,130名 | |
2022年9月 | FP1級 | 99.0% | 1,198名 |
FP2級 | 56.55% | 21,516名 | |
FP3級 | 84.44% | 33,246名 | |
2021年9月 | FP1級 | 93.8% | 1,201名 |
FP2級 | 60.26% | 21,294名 | |
FP3級 | 80.50% | 37,414名 |
学科試験
2023年9月 | FP1級 | 13.00% | 5,023名 |
FP2級 | 22.75% | 28,094名 | |
FP3級 | 37.19% | 18,314名 | |
2022年9月 | FP1級 | 12.28% | 5,347名 |
FP2級 | 15.75% | 34,872名 | |
FP3級 | 43.41% | 21,018名 | |
2021年9月 | FP1級 | 13.03% | 43,499名 |
FP2級 | 25.46% | 21,294名 | |
FP3級 | 53.31% | 27,607名 |
FP技能検定の難易度は?どれくらいのレベル?
FP技能検定は受検級や実技・学科で難易度が異なります。
3級は入門レベルであり、基本的な金融知識を問われる試験です。実技の合格率は30~50%、学科の合格率は70~80%程度と比較的高く、簿記3級と同程度の難易度であると言われています。
2級になると、より専門的な知識が求められ、実技の合格率は15~25%、学科の合格率は50~60%程度となります。簿記2級や宅建士の試験と同等か、やや易しい程度の難易度とされています。
1級は最も高度なレベルで、実技の合格率は90%程度ですが、学科の合格率は10%程度となっており、簿記1級よりは易しいものの、国家資格の中では難易度が高い部類に入るでしょう。
FP技能検定の合格には、レベルに応じた勉強時間が必要です。3級では約100時間、2級では約200時間、1級では約500時間の勉強が推奨されています。
以上の情報を踏まえると、FP技能検定は3級から始めて、徐々にレベルアップしていくことで、知識を深め、難易度の高い試験にも対応できるようになるでしょう。
FP技能検定の難易度は、受験者の勉強量や理解度によっても変わるため、自分のペースで学習を進めることが大切です。合格を目指す方は、試験のレベルに応じた準備を行い、確実に知識を身につけることが重要です。
FP技能検定の勉強法・対策方法は?
FP技能検定の勉強法・対策方法としてテキストを一通り読むことや、過去問を繰り返し解くことが必用です。以下に具体的に示します。
- テキストを一通り読む
- 過去問を繰り返し解く
- 模試や予想問題で予行演習
①テキストを一通り読む
最初に行うべきは、FP技能検定のテキストを一通り読むことです。この段階では、試験範囲の全体像を把握することが目的です。各章をざっと眺め、どのようなトピックが含まれているかを確認しましょう。
理解できない部分があっても、この時点では深く悩む必要はありません。大切なのは、試験でどのような知識が求められるのかを知ることです。
また、読み進める中で重要だと感じたポイントや、特に注意が必要だと思われる部分は、ハイライトするかメモを取っておくと良いでしょう。これにより、後で復習する際にスムーズに重要事項を確認できます。
②過去問を繰り返し解く
FP技能検定の対策において、過去問を解くことは非常に重要です。FP技能検定は、過去に出題された問題と似たような類題が出ることが多く、過去問を繰り返し解くことで、得点力を大きく向上させることができます。
過去問を解く際には、ただ解くだけでなく、なぜその答えになるのか、どの法則や原則が適用されているのかを理解することが大切です。
また、間違えた問題については、その理由をしっかりと分析し、同じ過ちを繰り返さないようにしましょう。過去問を解くことで、出題傾向を把握し、本番形式での解答力を養うことができます。
③模試や予想問題で予行演習
実際の試験と同じ形式で問題を解くことは、試験対策において非常に有効です。模試や予想問題を解くことで、試験当日の緊張感を事前に体験することが可能です。これにより、本番でのパフォーマンスを向上させることが可能になります。
また、時間配分の練習にもなります。試験では限られた時間の中で問題を解く必要があるため、模試を利用して時間管理のスキルを磨きましょう。さらに、模試の結果を分析することで、自分の弱点を明確にし、効率的な学習計画を立てることができます。
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