貸金業務取扱主任者資格試験とは？受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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貸金業務取扱主任者とは？仕事内容は？

貸金業務取扱主任者は、貸金業に関わる重要な役割を担っています。もともと民間資格でしたが、2010年に国家資格へと昇格しました。この変更は、違法金融業者の問題が深刻化し、貸金業界における法令遵守と消費者保護の必要性が高まったことに起因しています。

貸金業務取扱主任者の主な役割は、貸金業法を含む関連法規の遵守を監視し、企業内での法令遵守を確保することです。

貸金業務取扱主任者は、貸金業者が営業所や事務所ごとに設置しなければならない責任者であり、従業員に対する助言や指導を行い、業務が適正に実施されるようにする必要があります。また、貸金業者には、これらの主任者がその職務を適切に遂行できるよう配慮する義務があります。

貸金業務取扱主任者がいない場合、クレジットカード会社や消費者金融などの貸金業者は業務を行うことができません。従業員50名に対して少なくとも1名の主任者を設置することが義務付けられており、これにより業務の適法性と適正性が保たれ、消費者保護にも寄与しています。

貸金業務取扱主任者になると、企業内で法令遵守態勢を統制し、顧客の個人情報保護、違法行為の排除、反社会的勢力との関係根絶、業務の透明性向上などの業務に従事することができます。

貸金業務取扱主任者資格試験の受験資格は？なるにはどうすればいい？

貸金業務取扱主任者資格試験に受験資格はありません。

なお、貸金業務取扱主任者として働くには試験合格後登録が必要です。

貸金業務取扱主任者資格試験の概要

科目・出題範囲

貸金業務取扱主任者資格試験の科目・出題範囲は、「（a）法及び関係法令に関すること」「（b）貸付け・貸付けに付随する取引に関する法令・実務に関すること」「（c）資金需要者等の保護に関すること」「（d）財務及び会計に関すること」です。

出題形式

貸金業務取扱主任者資格試験の出題形式は、4肢択一です。

試験時間

貸金業務取扱主任者資格試験の試験時間は、120分です。

合格基準（合格ライン）

貸金業務取扱主任者資格試験の合格基準は、年度により異なります。

受験料

貸金業務取扱主任者資格試験の受験料は、8,500円（非課税）です。

試験会場

貸金業務取扱主任者資格試験の試験会場は、札幌・仙台・千葉・東京・埼玉・神奈川・高崎・名古屋・金沢・大阪・京都・神戸・広島・高松・福岡・熊本・沖縄の17会場です。

貸金業務取扱主任者資格試験の免除制度

貸金業務取扱主任者資格試験に免除制度は、ありません。

貸金業務取扱主任者資格試験の日程

申込み期間

貸金業務取扱主任者資格試験の申込み期間は、例年7月上旬～9月上旬です。

試験日

貸金業務取扱主任者資格試験の試験日は、例年11月の第3日曜日です。

合格発表日

貸金業務取扱主任者資格試験の合格発表日は、例年1月上旬です。

貸金業務取扱主任者資格試験の合格率・受験者数

	合格率	受験者数
2022年	26.6%	9,950人
2021年	32.2%	10,491人
2020年	33.9%	10,533人
2019年	30.0%	10,003人
2018年	31.5%	9,958人

貸金業務取扱主任者資格試験の難易度は？どれくらいのレベル？

貸金業務取扱主任者資格試験の合格率は30％台前半の年度が多く、難易度はやや難しいレベルです。

貸金業務取扱主任者資格試験の勉強法・対策方法は？

貸金業務取扱主任者資格試験の勉強法としては、まず、テキストを読んで基本的な知識を身につけ、その後問題を解くことで理解を深めます。この「テキストを読む→問題を解く」のサイクルを繰り返し行い、間違えた問題は特に復習します。過去問を解くことで自分の弱点を把握し、それらの弱点を集中的に復習することが重要です。できれば、模擬試験を受けて実践的な経験を積むこともお勧めします。

勉強スケジュールとしては、最初の1ヶ月はすべての単元を一通り学び、間違えた問題をリストアップします。2ヶ月目の前半では、間違えた問題を見直し、習熟度が低い単元を優先して復習します。後半では過去問を解き始め、間違えた問題についてもリストを作成します。3ヶ月目には、これまでの学習で明らかになった弱点を集中的に復習し、模擬試験を受けることが望ましいです。試験直前には、テキストや問題集に出てきた細かい数字などの詳細を復習します。

試験の勉強においては、満点を狙うよりも合格を目指すことが大切です。相対評価のため、だいたい7割程度の得点が合格ラインとなります。過去問を活用し、頻繁に出題される論点に注意を払い、勉強の優先順位をつけることが効果的です。また、時間を効率的に使うために通信講座を利用するのも一つの方法です。これらのアプローチにより、貸金業務取扱主任者試験の準備を効果的に進めることができます。