森林インストラクター資格試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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森林インストラクターとは?仕事内容は?
森林インストラクターは、森林や自然に関する知識と教育技術を持ち、人々に森林の魅力や重要性を伝えるための指導や教育活動を行う専門家のことを指します。彼らは、森林の生態系や環境、森林が持つ文化や歴史、そして森林が人々の生活や健康に与える影響など、多岐にわたるテーマに関する知識を有しています。
森林インストラクターは、学校教育の現場や地域の啓発活動、企業の研修など、さまざまな場面で活動します。特に、都市部の子どもたちや大人たちに、自然との触れ合いの機会を提供し、自然環境の大切さや森林の役割を理解してもらうことが、彼らの主な役割となっています。
また、森林インストラクターは、森林浴や自然体験活動の指導を行うこともあります。これにより、参加者が自然との関わりを深め、心身のリフレッシュや健康増進を図ることができます。
このような背景から、近年、都市部での自然体験活動の需要が高まる中、森林インストラクターの役割はますます重要となっています。
森林インストラクター資格試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
森林インストラクター資格試験の受験資格は、18歳以上かつ以下に該当しない者です。
- 成年被後見人又は被保佐人
- 公務員で懲戒免職の処分を受け、その処分を受けた日から起算して2年を経過していない者
- 禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わった日又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過していない者
- 森林インストラクターの登録を取り消され、その取り消しの日から起算して2年を経過していない者
- 破産者で復権を得ない者
森林インストラクター資格試験の概要
科目・出題範囲
森林インストラクター資格試験一次試験の科目・出題範囲は、以下となります。
科目 | 内容 |
森林 | 森林の仕組み、植生の遷移/樹木、森林の動植物/森林の地質、土壌と水文/その他森林に関すること |
林業 | 山村と農林業/森林の効用/森林の施業/木材及び特用林産物(きのこを含む)の利用/その他林業に関すること |
森林内の野外活動 | 森林レクリエーション/キャンピング/ネイチャークラフト/その他森林内の野外活動に関すること |
安全及び教育 | 安全の知識(気象を含む)、救急処置法/環境教育、自然保護/指導技術、企画の立て方/その他安全及び教育に関すること |
森林インストラクター資格試験二次試験の内容は、森林インストラクターとしての模擬演技と面接です。
出題形式
森林インストラクター資格試験の出題形式は、一次試験が筆記、二次試験が模擬演技と面接です。
試験時間
森林インストラクター資格試験の試験時間は、「林業」「森林内の野外活動」が80分、「森林内の野外活動」「安全及び教育」が60分です。
合格基準(合格ライン)
森林インストラクター資格試験一次試験の合格基準は、各科目とも正解率6割程度以上です。
受験料
森林インストラクター資格試験の受験料は、18,000円です。
試験会場
森林インストラクター資格試験一次試験の試験会場は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、高知、福岡の7会場です。
森林インストラクター資格試験二次試験の試験会場は東京(林野会館)のみです。
森林インストラクター資格試験の免除制度
森林インストラクター資格試験は、一次試験の合格科目について、その合格年を含め5年間に行われる試験に限り、受験申込書に試験一部免除申請書を添付することにより免除となります。ただし、試験結果は最新のものが優先されます。また、技術士法に基づく森林部門の技術士である者は、受験申込書に試験一部免除申請書を添付することにより、林業科目の試験が免除されます。
また、試験実施団体による「森林インストラクター養成講習」並びに試験実施団体が認定する国や地方公共団体等が実施する森林インストラクターに関する講習の修了者は、申請により実技試験が免除されます。
森林インストラクター資格試験の日程
申込み期間
森林インストラクター資格試験の申込み期間は、例年6月上旬~7月下旬です。
試験日
森林インストラクター資格試験一次試験の試験日は、例年9月下旬です。
森林インストラクター資格試験二次試験の試験日は、例年11月中旬です。
合格発表日
森林インストラクター資格試験の合格発表日は、例年12月中旬です。
森林インストラクター資格試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | |
2023年 | 43.3% | 325人 |
2022年 | 38.9% | 280人 |
2021年 | 35.2% | 284人 |
2020年 | 48.4% | 277人 |
2019年 | 28.0% | 382人 |
2018年 | 35.2% | 383人 |
森林インストラクター資格試験の難易度は?どれくらいのレベル?
森林インストラクター資格試験の合格率は30%前後となっており、難易度は高めです。
筆記試験だけでなく、実技や面接もあるので、幅広く試験対策する必要があります。
森林インストラクター資格試験の勉強法・対策方法は?
森林インストラクターの資格試験は、森林や林業、森林内の野外活動、そして安全及び教育に関する知識を問うものです。
一次試験の問題の大半は記述式となっており、具体的な数字や自身の体験を取り入れながら、専門用語を駆使して答える必要があります。このため、勉強を進める際には、これらの科目に関する専門用語の理解と、具体的な事例や数字を用いた記述の練習が不可欠です。
まず、基本的な知識を身につけるために、森林インストラクターに関する入門書を活用しましょう。この入門書を通じて、森林に関する基本的な事項を理解することができます。続いて、過去問題集を使用して、過去数年間の試験問題を解き、模範解答と照らし合わせながら勉強を進めることが効果的です。
記述式の試験には、時間内に的確に答えをまとめるスキルが求められます。したがって、実際に筆記の練習を行い、解答のトレーニングを繰り返すことが大切です。特に、専門用語を正確に使用し、与えられた字数や時間内で答えをまとめる能力を養うことが重要となります。
また、二次試験には実技試験や面接が含まれるため、実際の森林のレクリエーション活動やイベントに参加することで、具体的な経験を積むこともおすすめです。これにより、面接時に具体的な経験をもとにした回答が可能となり、より深い知識や経験をアピールすることができます。
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