フードスペシャリストとは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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フードスペシャリストとは?仕事内容は?
フードスペシャリストは、大学・短大で「食」に関する総合的・体系的な知識・技術を身につけ、豊かで安全かつバランスのとれた「食」を消費者に提案できる力を持つ「食」の専門家です。
食品の開発製造、流通、販売、外食などを担う食品産業をはじめ、食関係の広範な分野で活躍しています。
なお、フードスペシャリストには、食品の新商品開発や品質管理、販売、流通などに役立つ知識や技術に係る「専門フードスペシャリスト(食品開発)資格」、食商品の流通や販売、外食産業におけるコーディネーション等に役立つ知識や技術に係る「専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格」のふたつの上位資格があります。
フードスペシャリスト資格認定試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
フードスペシャリスト・専門フードスペシャリスト認定試験には受験資格があります。
フードスペシャリストの受験資格は、
- 養成機関の最終年次に属する学生
- 4年制大学に置かれた養成機関の第3年次に属する学生で、第3年次中に所定の授業科目の単位の全てを修得すると認められる方
- 養成機関を卒業しており、かつ、養成機関において所定の授業科目の単位を全て修得している方(修得見込みである方を含みます。)
となっています。
なお、大学3年次受験で合格した場合、資格認定証の交付は養成機関の卒業時となります。
専門フードスペシャリストの受験資格は、
- 養成機関の最終年次に属する学生
- 4年制大学に置かれた養成機関の第3年次に属する学生で、第3年次中に所定の授業科目の単位の全てを修得すると認められる方
- 養成機関を卒業しており、かつ、養成機関において所定の授業科目の単位を全て修得している方(修得見込みである方を含みます。)
- 食品関連企業に一定期間以上就業されている方
となっています。
フードスペシャリスト資格認定試験の概要
科目・出題範囲
フードスペシャリスト資格認定試験の科目は、共通科目と、専門選択科目に分かれており、共通科目は「フードスペシャリスト論」「食品の官能評価・鑑別論」「食品の安全に関する科目」「栄養と健康に関する科目」、専門選択科目は「食物学に関する科目」「調理学に関する科目」「食品流通・消費に関する科目」「フードコーディネート論」となっています。
専門フードスペシャリストは、共通科目の共通科目については「フードスペシャリスト論」「食品の官能評価・鑑別論」「食品の安全に関する科目」「栄養と健康に関する科目」は共通です。
専門選択科目は「食品開発」、「食品流通・サービス」で異なり、「食品開発」は、「食物学に関する科目」「調理学に関する科目」、「食品流通・サービス」は、「調理学に関する科目」「食品流通・消費に関する科目」「フードコーディネイト論」となっています。
出題形式
フードスペシャリスト資格認定試験の出題形式は、フードスペシャリスト・専門フードスペシャリストともに五肢択一方式です。
試験時間
フードスペシャリスト資格認定試験の試験時間は、フードスペシャリスト・専門フードスペシャリストともに80分です。
合格基準(合格ライン)
フードスペシャリスト資格認定試験の合格基準は公開されていません。
受験料
フードスペシャリスト資格認定試験の受験料は、フードスペシャリストが4,000円、専門フードスペシャリストが2,000円です。
フードスペシャリスト・専門フードスペシャリストを同日受験する場合は、それぞれの受験料を支払います。
なお、養成機関非在籍者は別途連絡通信費500円がかかります。
試験会場
フードスペシャリスト資格認定試験の試験会場は、養成機関を設置している大学・短期大学です。
フードスペシャリスト資格認定試験の免除制度
フードスペシャリスト資格認定試験に免除制度はありません。
フードスペシャリスト資格認定試験の日程
申込み期間
フードスペシャリスト資格認定試験の申込み期間は、例年9月中です。
試験日
フードスペシャリスト資格認定試験の試験日は、フードスペシャリスト・専門フードスペシャリストともに例年12月の第3日曜日です。
合格発表日
フードスペシャリスト資格認定試験の合格発表日は、例年1月下旬です。
フードスペシャリスト資格認定試験の合格率・受験者数
年度 | フードスペシャリスト | 専門フードスペシャリスト | ||||
食品開発 | 食品流通・サービス | |||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 84.0% | 3,467人 | 15.7% | 453人 | 16.6% | 344人 |
2021年 | 87.4% | 3,961人 | 15.6% | 506人 | 15.9% | 320人 |
2020年 | 88.1% | 4,032人 | 7.1% | 719人 | 13.3% | 323人 |
2019年 | 87.4% | 3,912人 | 15.8% | 539人 | 20.7% | 261人 |
2018年 | 87.5% | 4,126人 | 11.0% | 492人 | 23.0% | 217人 |
フードスペシャリスト資格認定試験の難易度は?どれくらいのレベル?
フードスペシャリストは、大学等で必要な単位を取得する必要があり、知識を十分もった受験生が多いため合格率は85%程度となっています。
そのため、合格率は高いですが、試験難易度が低いとは言えないでしょう。
フードスペシャリスト資格認定試験の勉強法・対策方法は?
フードスペシャリスト試験の勉強法・対策方法は、
- 教科書や参考書を活用する: フードスペシャリストに関する知識を身につけるためには、教科書や参考書を活用することが重要です。これらの書籍は、食品の知識、食品安全、栄養学、食品法規などを学ぶのに役立ちます。
- 過去問題を解く: 過去の試験問題を解くことで、試験の形式や出題傾向を把握することができます。また、自分がどの部分を理解していないのか、どの部分を強化すべきなのかを明確にすることができます。
- 定期的に復習する: 新しい情報を学んだ後も、定期的に復習を行うことで知識を定着させることができます。
- 時間管理を意識する: 試験では時間管理が重要となるため、勉強する際も一定の時間を設けて集中して学習することが大切です。
などがあります。
また、実施協会が編集した書籍がありますので、ぜひ利用しましょう。
これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、試験に備えることができます。
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