電気工事士試験

電気工事士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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電気工事士とは?仕事内容は?

電気工事士は、電気工事業法に基づく国家資格で、電気設備の設置、修理、保守などを行うことができる専門職です。電気工事士の資格は、その範囲と内容によって第一種電気工事士と第二種電気工事士に分けられます。

  1. 第一種電気工事士: 電気設備の設置、改造、修理などを行うことができます。特に、電力会社からの引き込み線の工事や、高圧の電気設備の工事を行うことができます。また、第二種電気工事士の監督も行うことができます。
  2. 第二種電気工事士: 低圧の電気設備(一般家庭の電気設備など)の設置、改造、修理などを行うことができます。ただし、電力会社からの引き込み線の工事や、高圧の電気設備の工事は行うことができません。

電気工事士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

電気工事士試験に受験資格はありません。

電気工事士試験の概要

科目・出題範囲

電気工事士試験は学科試験と技能試験に分かれており、科目は以下となります。

第一種電気工事士第二種電気工事士
学科試験(1)電気に関する基礎理論
(2)配電理論及び配線設計
(3)電気応用
(4)電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
(5)電気工事の施工方法
(6)自家用電気工作物の検査方法
(7)配線図
(8)発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
(9)一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安に関する法令
(1)電気に関する基礎理論
(2)配電理論及び配線設計
(3)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
(4)電気工事の施工方法
(5)一般用電気工作物等の検査方法
(6)配線図
(7)一般用電気工作物等の保安に関する法令
技能試験(1)電線の接続
(2)配線工事
(3)電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
(4)電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
(8)自家用電気工作物の検査
(9)自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理
(1)電線の接続
(2)配線工事
(3)電気機器及び配線器具の設置
(4)電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
(8)一般用電気工作物等の検査
(9)一般用電気工作物等の故障箇所の修理

出題形式

電気工事士試験の出題形式は、学科試験が四肢択一のマークシート、技能試験は、事前に公表された問題を持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させる方法です。

試験時間

電気工事士試験の試験時間は、第一種電気工事士試験が140分、第二種電気工事士試験が120分です。

合格基準(合格ライン)

電気工事士試験の合格基準は、学科試験が60点前後、技能試験は欠陥をせず時間内に完成させること、となっています。

受験料

電気工事士試験の受験料は、インターネット申し込みと、郵送による申し込みで料金が異なります。

インターネット申し込みの第一種電気工事士試験の受験料は、10900円、第二種電気工事士試験の受験料は9300円です。

郵送による申し込みの第一種電気工事士試験の受験料は、11300円、第二種電気工事士試験の受験料は9600円です。

試験会場

電気工事士試験の試験会場は、全国に多数準備されます。学科試験は、CBT形式も選択できます。

電気工事士試験の免除制度

電気工事士試験には学科試験の免除制度があります。

第一種電気工事士試験は、「前回(前年度)の第一種電気工事士学科試験に合格した者」「第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の交付を受けている者」「旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格を有する者」であれば学科試験が免除されます。

第二種電気工事士試験は、「前回の第二種電気工事士学科試験に合格した方高等学校、高等専門学校及び大学等において経済産業省令で定める電気工学の課程を修めて卒業した方」「第一種、第二種又は第三種電気主任技術者免状の取得者」「鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項を分掌する係員の試験に合格した方」「旧自家用電気工作物施設規則第24条第1項(ヘ)及び(ト)の規定により電気技術に関し相当の知識経験を有すると認定された方」「旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の有資格者」であれば学科試験が免除されます。

電気工事士試験の日程

電気工事士試験は、第一種は年1回、第二種は上期、下期の2回実施されます。

申込み期間

第一種電気工事士試験の申込み期間は、例年6月中旬~7月上旬です。

第二種電気工事士試験の申込み期間は、例年3月下旬~4月上旬、8月下旬~9月上旬です。

試験日

第一種電気工事士試験の試験日は、例年学科試験(CBT)が8月下旬~9月上旬、筆記方式が10月上旬、技能試験が12月上旬です。

第二種電気工事士試験の試験日は、例年学科試験(CBT)上期が4月下旬~5月上旬、下期が9月下旬~10月中旬、筆記方式が5月下旬、10月下旬、技能試験が7月下旬、12月下旬です。

合格発表日

第一種電気工事士試験の合格発表日は、例年1月上旬~中旬です。

第二種電気工事士試験の合格発表日は、例年8月中旬、1月下旬です。

電気工事士試験の合格率・受験者数

年度 第一種電気工事士
学科試験 技能試験
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 61.6% 33,035人    
2022年 58.2% 37,247人 62.7% 26,578人
2021年 53.5% 40,244人 67.0% 25,751人
2020年 52.0% 30,520人 64.1% 21,162人
年度   第二種電気工事士
学科試験 技能試験
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 下期        
上期 58.2% 70,414人 73.2% 49,547人
2022年 下期 53.3% 66,454人 70.6% 44,101人
上期 58.2% 78,634人 74.3% 53,558人
2021年 下期 57.7% 70,135人 71.1% 51,833人
上期 60.4% 86,418人 74.2% 64,443人
2020年 下期 62.1% 104,883人 72.9% 66,113人
上期 67.8% 6,884人

電気工事士試験の難易度は?どれくらいのレベル?

電気工事士試験の合格率は筆記試験、技能試験とも50%を超えており、国家試験の中では難易度は高くないとされています。

技能試験は問題が事前に公開されるため、対策しやすいことも合格率が高い理由のひとつでしょう。

電気工事士試験の勉強法・対策方法は?

まず、学習計画を立てることが重要です。効率的に学習するためには、自分の学習スタイルに合わせた計画を立てることが求められます。

次に、学習方法を選びます。参考書、動画教材、専門学校の講習など、様々なリソースが利用可能です。参考書は自分のペースで学習でき、比較的安価で手に入れることができます。動画教材はどこでも学習が可能で、専門の講師が分かりやすく解説してくれます。

また、実技試験対策も重要です。実技試験では、工具を使用するため、事前に用意しておくことが必要です。また、制限時間内での作業に慣れるために、事前に練習をしておくことも大切です。

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電気工事士試験実施団体

一般財団法人 電気技術者試験センター

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