電気通信工事施工管理技士とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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電気通信工事施工管理技士とは?仕事内容は?
電気通信工事施工管理技士は令和元年から新設された施工管理技士資格の一つで、インターネットの高速化や複雑化に対応するための高度な知識と技術を持った専門的な技術者が求められるようになったことで開設されました。
資格を取得すると、インターネット回線や固定電話、携帯電話などの電気通信系設備の工事現場で施工管理者として認められるようになります。
この資格は専任技術者、主任技術者、監理技術者としての役割を担うことができ、それぞれの役割には特定の条件や要件があります。
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の受験資格は?
電気通信工事施工管理技術検定の受験資格は以下となります。
1級電気通信工事施工管理技術検定・第一次検定 | ||||
区分 | 学歴又は資格 | 電気通信工事施工に関する実務経験年数 | ||
指定学科 | 指定学科以外 | |||
イ | 大学卒業者 専門学校卒業者(「高度専門士」に限る) |
卒業後3年以上 | 卒業後4年6月以上 | |
短期大学 高等専門学校卒業者 専門学校卒業者(「専門士」に限る) |
卒業後5年以上 | 卒業後7年6月以上 | ||
高等学校・中等教育学校卒業者 専修学校の専門課程卒業者 |
卒業後10年以上 | 卒業後11年6月以上 | ||
その他の者 | 15年以上 | |||
ロ | 電気通信事業法(昭和59年法律第86号)による電気通信主任技術者資格者証の交付を受けた者 | 6年以上 | ||
ハ | 高等学校 中等教育学校卒業者 専修学校の専門課程卒業者 |
卒業後8年以上の実務経験(その実務経験に指導監督的実務経験1年以上を含み、かつ、5年以上の実務経験の後専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む) | ||
ニ | 専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 | 高等学校 中等教育学校卒業者 専修学校の専門課程卒業者 |
卒業後8年以上 | 卒業後9年6月以上 |
その他の者 | 13年以上 | |||
ホ | 2級の第二次検定に合格した者 |
1級電気通信工事施工管理技術検定・第二次検定 | ||||||
区分 | 学歴又は資格 | 電気通信工事施工に関する実務経験年数 | ||||
指定学科 | 指定学科以外 | |||||
ⅰ | 2級第二次検定合格後3年以上の者 | 合格後1年以上の指導監督的実務経験及び専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上 | ||||
2級第二次検定合格後5年以上の者 | 合格後5年以上 | |||||
2級第二次検定合格後5年未満の者 | 高等学校 中等教育学校卒業者 専修学校の専門課程卒業者 |
卒業後9年以上 | 卒業後10年6月以上 | |||
その他の者 | 14年以上 | |||||
ⅱ | 専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 | 2級第二次検定合格者 | 合格後3年以上の者 | 合格後1年以上の専任の主任技術者実務経験を含む3年以上 | ||
合格後3年未満の者 | 短期大学 高等専門学校卒業者 専門学校卒業者(「専門士」に限る) |
卒業後7年以上 | ||||
高等学校 中等教育学校卒業者 専修学校の専門課程卒業者 |
卒業後7年以上 | 卒業後8年6月以上 | ||||
その他の者 | 12年以上 |
2級電気通信工事施工管理技術検定・第一次検定
・年齢が17歳以上の者
1級電気通信工事施工管理技術検定・第二次検定 | ||
学歴 | 電気通信工事施工に関する実務経験年数 | |
指定学科の卒業者 | 指定学科以外の卒業者 | |
大学卒業者 専門学校卒業者(「高度専門士」に限る) |
卒業後1年以上 | 卒業後1年6月以上 |
短期大学 高等専門学校卒業者 専門学校卒業者(「専門士」に限る) |
卒業後2年以上 | 卒業後3年以上 |
高等学校卒業者 中等教育学校卒業者 専修学校の専門課程卒業者 |
卒業後3年以上 | 卒業後4年6月以上 |
その他の者 | 8年以上 | |
電気通信事業法(昭和59年法律第86号)による電気通信主任技術者資格者証の交付を受けた者 | 1年以上 |
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の概要
科目・出題範囲
電気通信工事施工管理技術検定の科目・出題範囲は、以下となります。
1級電気通信工事施工管理技術検定 | ||
検定区分 | 検定科目 | 検定基準 |
第一次検定 | 電気通信工学等 | 1 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。 2 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備等(以下「電気通信設備」という。)に関する一般的な知識を有すること。 3 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。 |
施工管理法 | 1 .監理技術者補佐として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識を有すること。 2 .監理技術者補佐として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。 |
|
法規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。 | |
第二次検定 | 施工管理法 | 1 .監理技術者として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。 2 .監理技術者として、設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気通信設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用能力を有すること。 |
2級電気通信工事施工管理技術検定 | ||
検定区分 | 検定科目 | 検定基準 |
第一次検定 | 電気通信工学等 | 1 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する概略の知識を有すること。 2 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気通信設備に関する概略の知識を有すること。 3 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書を正確に読みとるための知識を有すること。 |
施工管理法 | 1 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する基礎的な知識を有すること。 2 .電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な基礎的な能力を有すること。 |
|
法規 | 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する概略の知識を有すること。 | |
第二次検定 | 施工管理法 | 1 .主任技術者として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。 2 .主任技術者として、設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気通信設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用能力を有すること。 |
出題形式
電気通信工事施工管理技術検定の出題形式は、第一次検定が択一式、第二次検定が記述式です。
試験時間
電気通信工事施工管理技術検定の試験時間は、1級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定が270分、第二次検定が165分、2級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定が130分、第二次検定が120分です。
合格基準(合格ライン)
電気通信工事施工管理技術検定の合格基準は、1級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定が「全体の得点が60%以上かつ検定科目(施工管理法(応用能力))の得点が40%以上」、1級電気通信工事施工管理技術検定の第二次検定、2級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定・第二次検定が「得点が60%以上」です。
受験料
電気通信工事施工管理技術検定の受験料は、以下の通りです。
第一次検定 | 第一次検定 | 第二次検定 | 第一次検定・第二次検定 |
1級電気通信工事施工管理技術検定 | 13,000円 | 13,000円 | – |
2級電気通信工事施工管理技術検定 | 6,500円 | 6,500円 | 13,000円 |
試験会場
1級電気通信工事施工管理技術検定「第一次検定」の試験会場は、札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇の12会場です。
1級電気通信工事施工管理技術検定「第二次検定」の試験会場は、札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10会場です。
2級電気通信工事施工管理技術検定「第一次検定(前期)」の試験会場は札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10会場です。
2級電気通信工事施工管理技術検定「第一次検定・第二次検定」「第一次検定(後期)」「第二次検定」の試験会場は札幌、青森、仙台、宇都宮、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の14会場です。
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の免除制度
電気通信工事施工管理技術検定に免除制度は、以下の通りです。
1級電気通信工事施工管理技術検定 第一次検定免除者 | |
1) | 技術士法(昭和58年法律第25号)による第二次試験のうち技術部門を電気電子部門又は総合技術監理部門(選択科目を電気電子部門に係るものとするものに限る。)とするものに合格した者で、第一次検定の合格を除く1級電気通信工事施工管理技術検定・第二次検定の受検資格を有する者 |
2級電気通信工事施工管理技術検定 第一次検定免除者 | |
1) | 令和元年度以降の学科試験のみを受験し合格した者で、第一次検定の合格を除く2級電気通信工事施工管理技術検定・第二次検定の受検資格を有する者(当該合格年度の初日から起算して12年以内に連続2回の第二次検定を受検可能) |
2) | 技術士法による第二次試験のうち技術部門を電気電子部門又は総合技術監理部門(選択科目を電気電子部門に係るものとするものに限る。)とするものに合格した者で、第一次検定の合格を除く2級電気通信工事施工管理技術検定・第二次検定の受検資格を有する者 |
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の日程
申込み期間
1級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定の申込み期間は、例年5月上旬~5月下旬です。
1級電気通信工事施工管理技術検定の第二次検定の申込み期間は、例年10月上旬~10月中旬です。
2級電気通信工事施工管理技術検定の「第一次検定(前期)」の申込み期間は、例年3月上旬~3月中旬です。
2級電気通信工事施工管理技術検定の「第一次検定(後期)」「第二次検定」の申込み期間は、例年6月下旬~7月下旬です。
試験日
1級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定の試験日は、例年9月上旬です。
1級電気通信工事施工管理技術検定の第二次検定の試験日は、例年12月上旬です。
2級電気通信工事施工管理技術検定の「第一次検定(前期)」の試験日は、例年6月上旬です。
2級電気通信工事施工管理技術検定の「第一次検定(後期)」「第二次検定」の試験日は、例年11月中旬です。
合格発表日
1級電気通信工事施工管理技術検定の第一次検定の合格発表日は、例年10月上旬です。
1級電気通信工事施工管理技術検定の第二次検定の合格発表日は、例年3月上旬です。
2級電気通信工事施工管理技術検定の「第一次検定(前期)」の合格発表日は、例年7月上旬です。
2級電気通信工事施工管理技術検定の「第一次検定(後期)」の合格発表日は、例年1月上旬です。
2級電気通信工事施工管理技術検定の「第二次検定」の合格発表日は、例年3月上旬です。
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の合格率・受験者数
1級 | 第一次検定 | 第二次検定 | ||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 54.5% | 7,300人 | 37.4% | 5,630人 |
2021年 | 58.6% | 8,076人 | 30.1% | 6,147人 |
2020年 | 49.1% | 8,532人 | 49.3% | 6,707人 |
2019年 | 43.1% | 13,538人 | 49.5% | 5,781人 |
2級 | 第一次検定 (2021年以降は後期のみの数字) |
第二次検定 | ||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 59.1% | 3,074人 | 35.6% | 3,557人 |
2021年 | 70.0% | 3,385人 | 35.0% | 4,060人 |
2020年 | 63.9% | 3,648人 | 33.9% | 4,101人 |
2019年 | 57.7% | 7,015人 | 41.9% | 4,790人 |
※第二次検定の受検者数は、第一次検定及び第二次検定同日受検者のうち第一次検定合格者と第二次検定のみ試験受検者の合計で記載。合格率も同様の数値を元に算出
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の難易度は?どれくらいのレベル?
1級電気通信工事施工管理技士の合格率は第一次検定が50%前後、第二次検定が40%程度となっており、難易度としては、第一次検定が普通、第二次検定が少し難しい程度です。しかし、実務経験が必要な検定でこの合格率ですので、数字よりも試験内容は難しいといえるでしょう。
2級電気通信工事施工管理技士の合格率は第一次検定が56%前後、第二次検定が35%程度となっており、難易度としては、第一次検定がやや易しい、第二次検定が少し難しい程度となっています。
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の勉強法・対策方法は?
電気通信工事施工管理技術検定の勉強法は、まず、テキストや問題集の準備が基本となります。市販されているテキストや問題集を利用して学習を進める際には、どのテキストを選ぶかが非常に重要となります。テキスト選びは入念におこないましょう。
次に、暗記が必要な部分に関しては、暗記カードや音声データを利用する方法が効果的です。これにより、場所を問わず勉強が可能となり、試験直前まで知識の確認が行えます。また、語呂合わせを利用することで、覚えにくい項目も楽に暗記できるようになります。
さらに、効率的な学習を行うことで短期間でも合格が可能となります。試験範囲は広いですが、全てを覚える必要はありません。重要なポイントを優先して学び、過去問題を解くことが合格への近道となります。また、テキストを読んだ後に練習問題を解くことで知識の確認が行えます。
電気通信工事施工管理技士(電気通信工事施工管理技術検定)の対策におすすめのテキスト・参考書
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コメント
Vickie2024-11-14 18:22:01