電気通信主任技術者試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
更新日:
本ページにはプロモーションが含まれていることがあります
電気通信主任技術者とは?仕事内容は?
電気通信主任技術者は国家資格で、電気通信ネットワークの工事、維持及び運用の監督責任者です。
電気通信主任技術者資格者証の種類は、ネットワークを構成する設備で「伝送交換主任技術者」「線路主任技術者」に区分されます。
電気通信主任技術者試験の受験資格は?
電気通信主任技術者試験に受験資格はありません。
電気通信主任技術者試験の概要
科目・出題範囲
電気通信主任技術者試験の科目は「伝送交換主任技術者」で「線路主任技術者」一部異なります。
試験科目 | 伝送交換 主任技術者 | 線路 主任技術者 |
1.電気通信システム | ||
(1)電気通信工学の基礎 | ◯ | ◯ |
(2)電気通信システムの大要 | ◯ | ◯ |
2.伝送交換設備及び設備管理(伝送交換主任技術者に限る。) | ||
伝送交換設備の概要並びに当該設備の設備管理、セキュリティ管理及びソフトウェア管理 | ◯ | ― |
3.線路設備及び設備管理(線路主任技術者に限る。) | ||
線路設備の概要、当該設備の設備管理及びセキュリティ管理 | ― | ◯ |
4.法規 | ||
(1)電気通信事業法及びこれに基づく命令 | ◯ | ◯ |
(2)有線電気通信法及びこれに基づく命令 | ◯ | ◯ |
(3)電波法及びこれに基づく命令 | ◯ | ◯ |
(4)不正アクセス行為の禁止等に関する法律及びこれに基づく命令 | ◯ | ◯ |
(5)電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令 | ◯ | ◯ |
(6)国際電気通信連合憲章及び国際電気通信連合条約の大要 | ◯ | ◯ |
出題形式
電気通信主任技術者試験の出題形式は、択一方式(マークシート方式)です。
試験時間
電気通信主任技術者試験の試験時間は、「法規」及び「電気通信システム」が80分、「伝送交換設備(又は線路設備)及び設備管理」が150分です。
合格基準(合格ライン)
電気通信主任技術者試験の合格基準は、「法規」「電気通信システム」が100点満点中60点以上、「伝送交換設備及び設備管理」「線路設備及び設備管理」が150点満点中90点以上です。
受験料
電気通信主任技術者試験の受験料は、全科目(3科目)受験18,700円、2科目受験18,000円、1科目受験17,300円です。
試験会場
電気通信主任技術者試験の試験会場は、札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟、金沢、長野、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇の15会場です。
電気通信主任技術者試験の免除制度
電気通信主任技術者試験には取得資格、実務経験により、多数の免除制度があります。また、過去に受験して合格した科目は試験免除を受ける事ができます。
電気通信主任技術者試験の日程
電気通信主任技術者試験は年2回実施されます。
申込み期間
電気通信主任技術者試験の申込み期間は、例年4月上旬~4月下旬、10月上旬~10月下旬です。
試験日
電気通信主任技術者試験の試験日は、例年7月上旬、1月下旬です。
合格発表日
電気通信主任技術者試験の合格発表日は、例年7月下旬、2月中旬です。
電気通信主任技術者試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | ||
2022年 | 第2回 | 32.4% | 3,284人 |
第1回 | 29.7% | 2,807人 | |
2021年 | 第2回 | 36.3% | 2,989人 |
第1回 | 50.9% | 3,298人 | |
2020年 | 第2回 | 28.9% | 4,072人 |
第1回 | – | – | |
2019年 | 第2回 | 29.8% | 3,172人 |
第1回 | 24.1% | 2,762人 | |
2018年 | 第2回 | 30.1% | 3,219人 |
第1回 | 28.5% | 2,738人 |
電気通信主任技術者試験の難易度は?どれくらいのレベル?
電気通信主任技術者試験の合格率は30%前後となっており、難易度は高めです。
出題範囲が広いため、科目免除を利用し科目を減らして合格を目指す受験生が多いようです。
電気通信主任技術者試験の勉強法・対策方法は?
電気通信主任技術者試験の勉強法・対策方法は、
- 学習計画の作成: まずは、学習計画を作成しましょう。試験の日程を確認し、それまでの期間を見据えて、どの科目をどのくらいの時間割り当てて学習するかを計画します。また、過去5年分の過去問題を解くことが推奨されていますので、こなしきれるよう準備を進めましょう。
- 理解重視の学習: 電気通信主任技術者試験では、単語を単に暗記するのではなく、それがどのように使われるかを理解することが重要です。そのため、学習時には理解を深めることを心がけましょう。
- 過去問題の活用: 過去問題は試験の傾向を把握するための重要なツールです。ただし、過去問題がそのまま出題されることはありませんので、問題の形式や出題傾向を理解するために使用しましょう。
- 反復学習: 電気通信主任技術者試験における法規分野については、暗記が必要となります。そのため、反復学習を行い、必要な知識を身につけましょう。
などがあります。
これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、試験に備えることができます。
コメント