賃貸不動産経営管理士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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賃貸不動産経営管理士とは?仕事内容は?
賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の適正な管理と経営に関する専門知識と技術を持つ専門家です。この資格は、賃貸住宅の管理を適切に行い、住宅市場の健全化に貢献することを目的としています。賃貸住宅の管理業務には「業務管理者」の設置が義務付けられており、賃貸不動産経営管理士はこの要件を満たすことができます。
賃貸不動産経営管理士の仕事は多岐にわたり、大家からの管理業務の受託、入居者の募集と審査、賃貸住宅の管理などが含まれます。まず、大家からの依頼を受け、市場調査を行い、賃貸住宅の適正価格を提案します。また、賃貸用建物の企画提案や経営コンサルティングも行います。入居者募集では、入居審査を通じて適切な入居者を選定し、大家に助言を提供します。
賃貸住宅の管理業務では、建物の維持管理や修繕、清掃、クレーム対応、賃料収納、契約更新、賃料改定などが含まれます。また、居住者の退去時の立会いや敷金の清算、原状回復工事の指揮、空室の維持管理も重要な業務です。
賃貸不動産経営管理士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
賃貸不動産経営管理士試験に受験資格はありません。
なお、試験合格後、賃貸不動産経営管理士への資格登録をする際は、2年以上の実務経験、もしくは特定の講習(賃貸住宅管理業務に関する実務講習を受けることによって、2年の実務経験とみなされる講習)の修了、このどちらかが必要です。
賃貸不動産経営管理士試験の概要
科目・出題範囲
賃貸不動産経営管理士試験の科目・出題範囲は、以下となります。
イ 管理受託契約に関する事項 | 管理受託契約の締結前の書面の交付、管理受託契約の締結時の書面の交付、管理受託契約における受任者の権利・義務、賃貸住宅標準管理委託契約書等 |
ロ 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項 | 建築物の構造及び概要、建築設備の概要、賃貸住宅の維持保全に関する管理実務及び知識、原状回復等 |
ハ 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項 | 家賃、敷金、共益費その他の金銭の意義、分別管理等 |
ニ 賃貸住宅の賃貸借に関する事項 | 賃貸借契約の成立、契約期間と更新、賃貸借契約の終了、保証、賃貸住宅標準契約書、サブリース住宅標準契約書等 |
ホ 法に関する事項 | 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律、サブリース事業に係る適正な業務のためのガイドライン、特定賃貸借標準契約書等 |
へ イからホまでに掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項 | 賃貸不動産の管理業務を行うに当たり関連する法令、賃貸不動産管理の意義と社会的情勢、賃貸不動産経営管理士のあり方、入居者の募集、賃貸業への支援業務等 |
出題形式
賃貸不動産経営管理士試験の出題形式は、四肢択一です。
試験時間
賃貸不動産経営管理士試験の試験時間は、120分です。
合格基準(合格ライン)
賃貸不動産経営管理士試験の合格基準は、年度により異なります。
受験料
賃貸不動産経営管理士試験の受験料は、12,000円です。
試験会場
賃貸不動産経営管理士試験の試験会場は、北海道、岩手、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、奈良、京都、大阪、兵庫、島根、岡山、広島、山口、香川、愛媛、福岡、熊本、長崎、大分、鹿児島、沖縄の35会場です。
賃貸不動産経営管理士試験の免除制度
賃貸不動産経営管理士試験は「賃貸不動産経営管理士講習」という講習を受けることで、賃貸不動産経営管理士試験の問題が5問免除されます。
賃貸不動産経営管理士試験の日程
申込み期間
賃貸不動産経営管理士試験の申込み期間は、例年8月上旬~9月下旬です。
試験日
賃貸不動産経営管理士試験の試験日は、例年11月の第3週日曜日です。
合格発表日
賃貸不動産経営管理士試験の合格発表日は、例年12月下旬です。
賃貸不動産経営管理士試験の合格率・受験者数
一般 | 合格率 | 受験者数 |
2023年 | 28.2% | 28,299名 |
2022年 | 27.7% | 31,687名 |
2021年 | 31.5% | 32,459名 |
2020年 | 29.8% | 27,338名 |
2019年 | 36.8% | 23,605名 |
2018年 | 50.7% | 18,488名 |
賃貸不動産経営管理士講習者 (5問免除) |
合格率 | 受験者数 |
2023年 | 32.3% | 11,449名 |
2022年 | 30.7% | 11,306名 |
2021年 | 36.0% | 10,390名 |
2020年 | 33.7% | 8,671名 |
2019年 | 38.4% | 6,882名 |
2018年 | 53.7% | 5,379名 |
賃貸不動産経営管理士試験の難易度は?
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は30%前後となっており、難易度は高いです。なお、賃貸不動産経営管理士講習者を受けた方の合格率は講習を受けてない方より4%程度高くなっています。
賃貸不動産経営管理士試験の勉強法・対策方法は?
賃貸不動産経営管理士試験の勉強を始めるにあたり、まずは適切な教材の選択が重要です。通信講座を受講する場合は、付属の教材を使用し、独学で進める場合は、評判や内容を比較検討して適切なテキストと問題集を選びます。教材選びでは、最新の法律に準拠しているかどうかも重要なポイントです。
勉強方法としては、まずテキストを通じて基本的な知識をインプットし、その後問題集を使ってアウトプットを繰り返します。初めての学習では、理解できない部分があっても先に進むことが大切です。問題集を解く際も、最初は完全な理解を目指さず、問題に取り組みながら徐々に知識を定着させていきます。
間違えた問題や苦手な分野は、テキストに戻って再度学習し、理解を深めます。このインプットとアウトプットの繰り返しにより、知識が定着していきます。また、間違えやすいポイントをメモすることで、自分だけのカスタマイズされた教材を作成することも有効です。
最終段階として、本番を想定した模擬試験を行います。これにより、時間管理や問題の見極め、マークシートの記入など、実際の試験に近い状況での対策が可能になります。模擬試験での不得意分野は、再度復習して知識の再定着を図ります。
このように、教材選びからインプット、アウトプット、模擬試験を通じて、段階的に知識を深め、試験に臨む準備を整えることが、賃貸不動産経営管理士試験の効果的な勉強法です。
賃貸不動産経営管理士試験の対策におすすめのテキスト・参考書
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