キャリアコンサルタント試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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キャリアコンサルタントとは?仕事内容は?
キャリアコンサルタントは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導をおこなうキャリアコンサルティングを行う専門家です。
平成28年から国家資格になっています。
キャリアコンサルタント試験の受験資格は?
キャリアコンサルタント試験の受験資格は、厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し 3 年以上の経験を有する方、技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方、となっています。
キャリアコンサルタント試験の概要
科目・出題範囲
キャリアコンサルタント試験は「学科」と「実技」に分かれています。
キャリアコンサルタント試験「学科」の科目は、「職業能力開発促進法その他関係法令に関する科目」「キャリアコンサルティングの理論に関する科目」「キャリアコンサルティングの実務に関する科目」「キャリアコンサルティングの社会的意義に関する科目」「キャリアコンサルタントの倫理と行動に関する科目」、「実技」は、「論述試験」「面接試験(ロールプレイ・口頭試問)」です。
出題形式
キャリアコンサルタント試験の出題形式は、学科が四肢択一のマークシート方式、実技の論述試験は記述式、面接試験はロールプレイ・口頭試問です。
試験時間
キャリアコンサルタント試験の試験時間は、「学科」が100分、「実技」の論述試験が50分、面接試験が20分です。
合格基準(合格ライン)
キャリアコンサルタント試験の合格基準は、学科が「100点満点で70点以上の得点」、実技が「150点満点で90点以上の得点。ただし論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」のいずれにおいても満点の40%以上の得点」となっています。
受験料
キャリアコンサルタント試験の受験料は、学科・実技が38,800円、学科のみが8,900、実技のみが29,900円です。
試験会場
キャリアコンサルタント試験の試験会場は、札幌・仙台・東京・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・愛媛・福岡・沖縄の11会場です。
キャリアコンサルタント試験の免除制度
キャリアコンサルタント試験は、学科または実技試験のどちらかに合格した場合、以降は合格した科目試験は免除されます。
また、技能検定キャリアコンサルティング職種の1級または2級の学科試験、実技試験のどちらか片方に合格している場合は、対応する試験が免除されます。
キャリアコンサルタント試験の日程
キャリアコンサルタント試験は概ね3~4ヶ月に1回実施されています。
申込み期間
キャリアコンサルタント試験の申込み期間は、試験日の3ヶ月前程度です。
試験日
キャリアコンサルタント試験の試験日は日曜日で、学科試験日の翌週に実技試験があります。
合格発表日
キャリアコンサルタント試験の合格発表日は、実技試験の1ヶ月後程度です。
キャリアコンサルタント試験の合格率・受験者数
学科 | 実技 | 学科・実技同時受験 | |||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | ||
2022年 | 第22回 | 82.3% | 1,642人 | 63.00% | 1,648人 | 59.30% | 1,328人 |
第21回 | 59.7% | 1,545人 | 62.9% | 1,664人 | 52.2% | 1,259人 | |
第20回 | 77.4% | 1,580人 | 64.4% | 1,600人 | 60.7% | 1,212人 |
キャリアコンサルタント試験の難易度は?
キャリアコンサルタント試験の合格率は学科、実技ともに50%以上となっており、難易度は国家資格としては低めです。
しかし、受験資格があり、受験者は実務経験もしくは講習の受講者となっていますので、合格率の高さのイメージよりは難易度が高い可能性があります。
キャリアコンサルタント試験の勉強法・対策方法は?
キャリアコンサルタント試験の勉強法は、まず、学科試験は、過去問題の繰り返し解答が有効です。出題傾向を把握し、理論や概念を深く理解することで、応用問題にも対応できるようになります。また、参考書を活用して、キャリアコンサルティングの知識を体系的に学ぶことも重要です。
次に、論述試験の対策としては、過去問題を解くだけでなく、試験対策講座の受講も視野に入れると良いでしょう。出題の意図や回答ポイントを把握した上で、過去問を解くことで、より深い理解を得ることができます。
最後に、面接試験の対策としては、ロールプレイングの練習が必須です。キャリア相談の現場に近い環境を設定し、何度もロールプレイングを経験することが重要です。また、面接対策講座を受講することで、面接が終わった後の口頭試問も練習できます。
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