土地改良換地士資格試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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土地改良換地士とは?仕事内容は?
土地改良換地士は、土地改良事業に関する専門的な知識や技術を有する者を認定する国家資格です。
この資格は、土地改良事業の実施に伴う土地の換地(土地の交換)に関する業務を適切に行うためのもので、土地改良法に基づく事業の実施に関与する者が対象となっています。
土地改良換地士は、土地の所有者や利用者の利益を保護し、公平かつ適切な土地の配置や利用を図るための業務を担当します。
具体的には、土地の測量、土地の価格評価、換地計画の作成などが主な業務となります。
土地改良換地士資格試験は?
土地改良換地士資格試験に受験資格はありません。
土地改良換地士資格試験の概要
科目・出題範囲
土地改良換地士資格試験の科目・出題範囲は、以下となります。
試験の区分 | 試験科目 | 試験科目の区分 |
1 知識試験 | 農用地の集団化に関する事業に係る知識 | ア 土地改良法(イに掲げるものを除く。)、民法、不動産登記法、土地改良登記令、戸籍法、農地法その他換地の事務処理を行うに必要な関係法令に関するもの イ 測量及び土地改良法のうち換地関係規定に関するもの |
2 実務試験 | 農用地の集団化に関する事業に係る実務 | ア 換地計画書の作成に関するもの イ 従前地各筆調書の作成、戸籍簿等調査、代位登記申請書の作成及び測量(求積計算)に関するもの |
出題形式
土地改良換地士資格試験の出題形式は、知識試験が択一式のマークシート方式、実務試験が記述式の筆記です。
試験時間
土地改良換地士資格試験の試験時間は、知識試験が150分、実務試験が180分です。
合格基準(合格ライン)
土地改良換地士資格試験の合格基準は、知識試験、実務試験ともに「試験科目の区分(ア及びイ)ごとに満点の60%以上の成績を得た者」です。
受験料
土地改良換地士資格試験の受験料は、6500円です。
試験会場
土地改良換地士資格試験の試験会場は、札幌市、仙台市、さいたま市、金沢市、名古屋市、京都市、岡山市、熊本市、那覇市の9会場です。
土地改良換地士資格試験の免除制度
土地改良換地士資格試験は、前回実施された土地改良換地士資格試験の知識試験に合格している場合、知識試験が免除されます。
また、換地処分に係る実務に、 試験実施の公告の日までに通算して10年以上従事した経験があれば、実務試験の免除を申請することができます。
土地改良換地士資格試験の日程
申込み期間
土地改良換地士資格試験の申込み期間は、例年7月中旬~8月下旬です。
試験日
土地改良換地士資格試験の試験日は、例年10月中旬です。
合格発表日
土地改良換地士資格試験の合格発表日は、例年11月中旬です。
土地改良換地士資格試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | |
2023年 | 22.8% | 241名 |
2022年 | 25.5% | 231名 |
土地改良換地士資格試験の難易度は?
土地改良換地士資格試験の合格率は20%台のことが多く、難易度は高いといえます。
土地改良換地士資格試験の勉強法・対策方法は?
土地改良換地士資格試験の勉強方法として、まずはテキストをじっくりと熟読することが大切です。理解を深めるためには、過去の試験問題を繰り返し解くことが効果的です。
特に、出題される関係法令に関しては、土地改良法が中心となるため、法令集を購入して参照することをおすすめします。その他にも、民法や不動産登記法、土地改良登記令、戸籍法、農地法などの法令についても学習する必要があります。土地改良法は、農業の生産の向上や農業構造の改善を目的としており、環境との調和を重視しています。このような背景知識を持つことで、試験の内容をより深く理解することができるでしょう。
最後に、農林水産省のホームページでは、土地改良換地士試験の過去問題が公開されているので、これを利用して実際の試験対策を行うことも大切です。
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