中国語検定試験(中検)

中国語検定試験(中検)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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中国語検定試験(中検)とは?

中国語検定試験(中検)は、日本の学習者を対象とした中国語の能力を測る試験です。

この試験は、日本語を母語とする中国語学習者を主な対象としており、日本には中国語の「読解能力」を高める漢字・漢語語彙が既に存在するため、これらの知識を前提として出題されます

試験の出題は、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能のバランスに加え、「訳す」能力も重視されています。

中国語検定試験は、1級、準1級、2級、3級、4級、準4級の6級あり、数字が小さいほうが内容が高度になっています。

中国語検定試験の受験資格は?

中国語検定試験に受験資格はありません。

中国語検定試験の概要

科目・出題範囲

中国語検定試験の科目・出題範囲は、以下となります。

  一次 二次(面接)
1級 日常生活及び社会生活全般における,新聞・雑誌・文学作品・実用文のほか,時事用語などを含む難度の高い中国語から
〇長文の聞き取りと内容理解
〇長文中の指定文の書き取り(記述式)
〇長文読解と長文中の語句に関する理解
〇語句の用法,熟語・慣用句を含む語句の解釈
〇長文中の指定文の日本語訳(記述式)
〇比較的長い日本語の中国語訳(記述式)
〇与えられた語句を用いたテーマに沿った中国語作文(記述式)
〇難度の高い日本語・中国語の逐次通訳
準1級 日常生活及び社会生活全般における,新聞・雑誌・文学作品・実用文のほか,時事用語などを含むやや難度の高い中国語から
〇長文の聞き取りと内容理解
〇長文中の指定文の書き取り(記述式)
〇長文読解と長文中の語句に関する理解
〇語句の用法,熟語・慣用句を含む語句の解釈
〇長文中の指定語句の書き取り及び指定文の日本語訳(記述式)
〇比較的長い日本語の中国語訳(記述式)
〇与えられた語句を用いたテーマに沿った中国語作文(記述式)
〇日常会話,簡単な日本語・中国語の逐次通訳及び中国語スピーチ
2級 日常生活全般及び社会生活の基本的事項における中国語から
〇日常会話及び長文の聞き取りと内容理解
〇長文読解と長文中の語句に関する理解
〇正しい語順と語句の用法,熟語・慣用句を含む語句の解釈
〇長文中の指定語句の書き取り及び指定文の日本語訳(記述式)
〇日本語の中国語訳(記述式)
〇与えられた語句を用いたテーマに沿った中国語作文(記述式)
3級 常用語約2,000から
〇日常生活における基本的な問答,比較的長い会話文または文章の聞き取りと内容理解
〇単語・語句のピンイン表記・声調
〇基本的な文法事項及び文法事項を含む単文・複文の組み立て
〇比較的長い文章の内容理解
〇日本語の中国語訳(記述式)
4級 常用語約1,000から
〇日常生活における基本的な問答,比較的長い会話文または文章の聞き取りと内容理解
〇単語・語句のピンイン表記・声調
〇基本的な文法事項及び文法事項を含む単文の組み立て
〇比較的長い文章の内容理解
〇日本語の中国語訳(記述式)
準4級 基礎単語約500,日常あいさつ語約80から
〇単語・語句の発音,数を含む表現,日常生活における基本的な問答及びあいさつ表現の聞き取り
〇単語・語句のピンイン表記
〇基礎的な文法事項及び単文の組み立て
〇簡体字の書き取り

出題形式

中国語検定試験の出題形式は、マークシートによる選択式及び一部記述式です。また、すべての級で録音によるリスニングがあり、1級、準1級にはリスニングによる書き取りも課されます。

1級、準1級には二次試験があり、オンラインでの面接があります。

試験時間

中国語検定試験の試験時間は、以下となります。

  一次 二次
1級 135分 20~30分
準1級 135分 10~15分
2級 135分
3級 115分
4級 115分
準4級 75分

合格基準(合格ライン)

中国語検定試験の合格基準は、以下となります。

    1級 準1級 2級 3級 4級 準4級
一次 リスニング 85/100 75/100 70/100 65/100 60/100 60/100
筆記 85/100 75/100 70/100 65/100 60/100
二次(面接) 各85/100 75/100
※1級~4級はリスニング・筆記ともに合格基準点に達していないと不合格です。準4級は合格基準点に達していてもリスニング試験を受けていないと不合格となります。
※合格基準点は難易度を考慮して調整されることがあります。

受験料

中国語検定試験の受験料は、1級が11,800円、準1級が9,800円、2級が7,800円、3級が5,800円、4級が4,800円、準4級が3,500円です。

一次試験免除者の二次試験受験料は、1級が5,000円、準1級が4,500円です。

試験会場

中国語検定試験は全国30ヶ所以上の会場で実施されます。

中国語検定試験の免除制度

中国語検定試験1級、準1級は、一次試験合格者が二次試験を欠席または不合格となった場合,申請により次の2回の試験のうちいずれか1回に限り(1級は翌年11月試験のみ)二次試験から受験(一次試験免除)することができます。

なお、1級合格者は通訳案内士試験の外国語筆記試験が免除されます。

中国語検定試験の日程

中国語検定試験は3月、6月、11月の年3回実施されており、1級は11月のみの実施です。

申込み期間

中国語検定試験の申込み期間は、1月15日~2月15日、4月15日~5月15日、9月15日~10月15日です。

試験日

中国語検定試験の試験日は、3月、6月、11月の第4日曜日です。

合格発表日

中国語検定試験の合否は、試験実施後1か月以内に発送されます。

中国語検定試験の合格率・受験者数

  1級 準1級
一次 二次 一次 二次
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 11月 10.7% 204名 35.7% 28名 24.8% 306名 97.4% 79名
6月 16.0% 338名 94.2% 52名
3月 19.3% 316名 96.6% 58名
2022年 11月 9.7% 236名 43.3% 30名 19.3% 409名 94.9% 78名
6月 17.2% 373名 96.7% 61名
3月 21.5% 368名 85.1% 87名
2021年 11月 12.7% 244名 37.1% 35名 20.2% 506名 93.0% 100名
6月 15.3% 373名 96.7% 61名
3月 31.8% 399名 97.7% 130名
  2級 3級 4級 準4級
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 11月 33.0% 1,043名 43.3% 2,063名 59.7% 1,819名 66.4% 1,875名
6月 30.9% 871名 49.0% 1,670名 59.6% 1,282名 70.3% 848名
3月 29.2% 804名 47.5% 1,703名 59.3% 1,443名 80.5% 1,004名
2022年 11月 48.0% 1,197名 49.8% 2,182名 64.6% 2,146名 66.1% 2,057名
6月 27.3% 992名 39.0% 1,898名 58.7% 1,427名 74.6% 901名
3月 31.4% 1,113名 46.0% 2,117名 61.1% 1,838名 75.6% 1,028名
2021年 11月 31.5% 1,358名 52.5% 2,590名 67.5% 2,369名 80.4% 2,119名
6月 24.2% 1,123名 43.5% 2,331名 57.7% 1,891名 79.5% 1,009名
3月 38.1% 1,274名 47.6% 2,255名 58.6% 2,314名 70.4% 1,554名

中国語検定試験の難易度は?どれくらいのレベル?

1級

1級は、最も高度なレベルで、中国語の専門家や中国語教育の専門家としての能力を持つことが求められます。中国語を母語とする人々と同等の能力を持つとされ、複雑なテーマに関する議論や専門的な内容の理解が可能です。

準1級

準1級は、高度なレベルで、ビジネスや学術の場での活動に必要な中国語能力を持つことが求められます。難解な文章や専門的な内容も理解でき、自分の意見や考えを的確に表現できます。

2級

2級は、中級の上位レベルで、日常生活や一般的なビジネスの場面でのコミュニケーションがスムーズに行える能力を持っています。新聞や雑誌の記事も理解できるレベルです。

3級

3級は、中級レベルで、日常生活の中での基本的なコミュニケーションが可能です。簡単なニュースや文章も理解できるレベルとなっています。

4級

4級は、初級の上位レベルで、基本的な日常会話ができるレベルです。簡単な文章や会話を理解し、自分の意見や考えを簡潔に表現できます。

準4級

準4級は、初級レベルで、日常生活の中での簡単なコミュニケーションが可能です。基本的な文法や語彙を理解しているレベルとなっています。

中国語検定試験の勉強法・対策方法は?

中国語検定試験は、日常生活やビジネスシーンでの実践的な中国語能力を測る試験です。この試験を効果的に勉強するためには、まず、自分の現在の中国語のレベルを把握し、目標とする級に合わせた教材や問題集を選ぶことが大切です。具体的な勉強法としては、過去問を繰り返し解くことで、試験の傾向や出題範囲を理解することが推奨されています。また、リスニング力を鍛えるためには、中国語の音声教材や動画を活用して、日常的に耳を慣らすことが効果的です。

さらに、実際のコミュニケーションシーンを想定したロールプレイやディクテーションの練習を取り入れることで、実践的なスキルを身につけることができます。特に、文章の理解や表現力を高めるためには、中国語のニュースや記事を読む習慣を持つことが有効です。最後に、定期的な模擬試験を行い、自分の弱点を特定して効率的に勉強することが、試験対策としては欠かせません。

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中国語検定試験実施団体

一般財団法人 日本中国語検定協会

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