繊維製品品質管理士試験(TES試験)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
更新日:
本ページにはプロモーションが含まれていることがあります
繊維製品品質管理士(TES)とは?仕事内容は?
繊維製品品質管理士(TES:Textile Evaluation Specialist)は、繊維製品の品質管理に関する専門的な知識や技術を有する者を認定する資格です。この資格は、繊維製品の品質を評価・管理するための専門的な知識や技術を持つことを証明するものとして、繊維産業や関連産業での品質管理の現場で高く評価されています。
繊維製品品質管理士の主な業務内容は、繊維製品の品質評価、品質管理、品質保証などです。具体的には、繊維製品の物性評価、品質の検査・試験、品質の向上策の提案や実施、品質保証体制の構築・運用などが含まれます。
繊維製品品質管理士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
繊維製品品質管理士試験に受験資格はありません。
繊維製品品質管理士試験の概要
科目・出題範囲
繊維製品品質管理士試験の短答式と記述式に分かれ、短答式では繊維製品の品質管理の業務に必要とされる基礎知識を、記述式ではその応用能力が問われます。
科目・出題範囲は、以下となります。
短答式試験 [基礎知識を問う] |
繊維に関する一般知識 | (1)繊維の種類と性質 (2)糸、布地等の種類・製造・性質 (3)染色・加工 |
家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識 | (1)衣料品等の企画・設計、製造 (2)衣料品等の要求項目と消費性能および試験法 (3)品質管理と品質保証 |
|
家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識 | (1)消費者行動とその調査方法 (2)消費者問題と消費者政策 (3)経済の変化と衣料の流通・消費 (4)衣料品等の消費と消費者苦情、環境問題 |
|
記述式試験 [応用能力を問う] |
事例 | 繊維製品の品質・性能に関する消費者苦情の発生を未然に防止するための製品企画および品質管理に関する応用能力の有無 |
論文 | 社会および繊維産業の現状の理解のうえに、TESとして必要な識見を問う |
出題形式
繊維製品品質管理士試験の出題形式は、短答式試験が選択式、記述式試験が記述です。
試験時間
繊維製品品質管理士試験の試験時間は、各60分です。
合格基準(合格ライン)
繊維製品品質管理士試験の合格基準は、100点満点中、60点以上です。
受験料
繊維製品品質管理士試験の受験料(税込み)は、初受験が14300円、継続受験が11000円です。
試験会場
繊維製品品質管理士試験の試験会場は、東京、名古屋、京都、福井、倉敷、福岡の6会場です。
繊維製品品質管理士試験の免除制度
繊維製品品質管理士試験は、衣料管理士資格を取得している場合「繊維に関する一般知識」科目が免除されます。
また、合格した科目は、合格した次の年から数えて3年間有効です。
繊維製品品質管理士試験の日程
申込み期間
繊維製品品質管理士試験の申込み期間は、例年5月上旬~5月下旬です。
試験日
繊維製品品質管理士試験の試験日は、例年7月上旬です。
合格発表日
繊維製品品質管理士試験の合格発表日は、例年9月中旬です。
繊維製品品質管理士試験の合格率・受験者数
合格率 | 出願者総数 | |
2023年 | 20.7% | 1,448名 |
2022年 | 16.4% | 1,620名 |
繊維製品品質管理士試験の難易度は?どれくらいのレベル?
繊維製品品質管理士試験の合格率は20%前後となっており、難易度は高いとされています。
繊維製品品質管理士試験の勉強法・対策方法は?
勉強法としては、まず基本的なテキストをしっかりと読み込むことが大切です。テキストには繊維製品の基本的な知識や洗濯表示などの情報が詳しく記載されており、これらの情報をしっかりと理解することが基盤となります。
また、過去問題を解くことで、試験の傾向や出題内容を把握することができます。特に、「事例」の部分では、具体的な繊維製品の問題点やその原因、解決策などを詳しく答える必要がありますので、過去の事例をしっかりと学習することが重要です。
さらに、事例の対策としては、出題される問題の傾向をしっかりと分析し、特定のテーマに絞って勉強する方法も効果的です。例えば、「外観の変化」や「汚染、変退色」などのテーマに焦点を当てて、それに関連する知識や情報を深く学ぶことで、試験対策を強化することができます。
コメント