ITストラテジスト試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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ITストラテジストは、日本の情報技術(IT)分野における資格の1つで、情報処理推進機構(IPA)が認定しています。この資格は、IT戦略の立案や企業経営に関わるITシステムの最適化、プロジェクトマネジメントやビジネスプロセスの改善などを行うスキルを持つ専門家を認定するものです。
ITストラテジストは、企業や組織のIT戦略を設計・実行し、情報システムを効果的に活用してビジネス価値を向上させる役割を担っています。
主な仕事は、
- IT戦略の立案・策定
企業や組織のビジネス目標に沿ったIT戦略を立案し、実現するための計画を策定 - IT投資の最適化
IT投資の効果測定やROI(投資対効果)の分析を行い、IT資源を最適な形で活用する方法を提案 - システム企画・導入
新しいITシステムの導入や既存システムの改善・最適化に関する企画や管理 - プロジェクトマネジメント
ITプロジェクトの進行管理、リスク管理、品質管理、コスト管理などを行い、プロジェクトの成功に向けて指導 - ビジネスプロセス改善
ITを活用して業務プロセスを効率化・最適化し、企業の競争力向上に寄与する提案や改善策の実行 - コンサルティング
企業や組織に対し、IT戦略に関するアドバイスやソリューション提案 - 情報セキュリティ対策
情報セキュリティポリシーの策定や運用、リスク管理、セキュリティ対策の指導
などがあります。
ITストラテジスト試験の受験資格は?
ITストラテジスト試験に受験資格はありません。
ITストラテジスト試験の概要
ITストラテジスト試験の試験時間・出題形式・出題数
午前Ⅰ
試験時間:50分
出題形式:多肢選択式(四肢択一)
出題数:30問
解答数:30問
午前Ⅱ
試験時間:40分
出題形式:多肢選択式(四肢択一)
出題数:25問
解答数:25問
午後Ⅰ
試験時間:90分
出題形式:記述式
出題数:4問
解答数:2問 ※4問中2問選択して解答
午後Ⅱ
試験時間:120分
出題形式:論述式
出題数:3問
解答数:1問 ※3問中1問選択して解答
ITストラテジスト試験の合格基準(合格ライン)
配点 | 基準点 | |
午前Ⅰ | 100点 | 60点 |
午前Ⅱ | 100点 | 60点 |
午後Ⅰ | 100点 | 60点 |
午後Ⅱ | – | ランクA |
ITストラテジスト試験の受験料
7,500円
ITストラテジスト試験の免除制度
以下の方は2年間、午前Ⅰ試験を免除されます。
- 応用情報技術者試験の合格者
- 高度情報処理技術者試験または情報処理安全確保支援士試験の合格者
- 高度情報処理技術者試験または情報処理安全確保支援士試験の午前Ⅰ試験で基準点を獲得した人
ITストラテジスト試験の日程
ITストラテジスト試験の試験日
例年4月中旬
ITストラテジスト試験の申込み期間
例年1月中
ITストラテジスト試験の合格発表
例年6月下旬
ITストラテジスト試験の合格率・受験者数
年度 | 合格率 |
---|---|
2023年度 | 15.4% |
2022年度 | 14.8% |
2021年度 | 15.3% |
2019年度 | 15.4% |
2018年度 | 14.3% |
2017年度 | 14.7% |
2016年度 | 14.0% |
2015年度 | 14.6% |
2014年度 | 15.0% |
2013年度 | 14.1% |
2012年度 | 14.0% |
ITストラテジスト試験の難易度は?どれくらいのレベル?
ITストラテジスト試験の合格率が例年15%前後であり、試験の難易度はかなり高いと言えます。
合格率が低い理由としては、試験内容が幅広く、ビジネス戦略、マネジメント、テクニカルスキルなど多岐にわたる知識が求められるためです。
また、試験では実際のビジネスシーンを想定したシナリオベースの問題が出題されることが多く、単純に知識を暗記するだけでは対応できないため、難易度が高いとされています。
実務経験を持つ方が有利とされることも、試験難易度を高める要因の1つです。
ITストラテジスト試験の勉強法・対策方法は?
ITストラテジスト試験の勉強法や対策方法を効果的に進めるためには、
- 試験範囲を把握する:
IPAのウェブサイト等で試験範囲や出題内容を確認し、全体像を把握しておきましょう。 - 教材を選ぶ:
試験対策用のテキストや参考書、問題集、オンライン講座など、自分に合った教材を選んで勉強しましょう。 - 基礎知識の習得
ビジネス戦略、マネジメント、IT技術など、試験範囲内の基本的な知識をしっかり習得しましょう。 - 過去問題の解析
過去問題を解いて出題傾向を把握し、自分の弱点を見つけて克服しましょう。 - 実践的なスキル習得
シナリオベースの問題が出題されることが多いため、実際のビジネスシーンを想定して問題解決能力を鍛えましょう。 - グループ学習・勉強会
他の受験者や資格保持者との情報交換やディスカッションを通じて、理解を深めることができます。 - 時間管理
試験までの期間を見据えて計画を立て、効率的に勉強を進めましょう。定期的に進捗を確認し、必要に応じて計画を調整してください。 - 模擬試験を活用
模擬試験を受けて試験の雰囲気に慣れるとともに、自分の理解度や時間配分を確認しましょう。 - 試験直前のリラックス
試験直前は焦らず適度にリラックスし、十分な睡眠をとることが大切です。
これらの勉強法や対策方法をうまく組み合わせ、自分に合った最適な勉強プランを立てて試験対策を進めてください。
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