鉄骨製作管理技術者試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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鉄骨製作管理技術者とは?仕事内容は?
鉄骨製作管理技術者は、鉄骨製作工場において、工程全般における製作管理と品質管理の業務を行う技術者です。
鉄骨製作管理技術者には、1級と2級があり、扱える範囲が異なります。
鉄骨製作管理技術者試験の受験資格は?
鉄骨製作管理技術者試験は1級、2級があり、それぞれ受験資格が異なります。
鉄骨製作管理技術者1級の受験資格は、一級建築士、技術士(建設部門)、溶接管理技術者認証基準(WES8103)1級以上の資格保持者、もしくは以下の学歴・実務経験が必要です。
学歴又は資格 | 実務経験年数 | |
---|---|---|
指定学科※ | 指定学科以外 | |
大学院・大学・高専の専攻科 | 1年以上 | 3年以上 |
短大・高専 | 2年以上 | 4年以上 |
専修学校の専門課程(修業年限2年以上) | 2年以上 | × |
高校 | 4年以上 | 6年以上 |
鉄骨製作管理技術者2級 | 2年以上 | |
上記以外 | 8年以上 |
鉄骨製作管理技術者2級の受験資格は、二級建築士以上、技術士(建設部門)、建築鉄骨製品検査技術者、建築鉄骨超音波検査技術者、溶接管理技術者認証基準(WES8103)2級以上の資格保持者、もしくは以下の学歴・実務経験が必要です。
学歴又は資格 | 実務経験年数 | |
---|---|---|
指定学科※ | 指定学科以外 | |
大学院・大学・高専の専攻科 | 1年以上 | 2年以上 |
短大・高専 | 1年以上 | 2年以上 |
専修学校の専門課程(修業年限2年以上) | 1年以上 | × |
高校 | 2年以上 | 3年以上 |
上記以外 | 5年以上 |
鉄骨製作管理技術者試験の概要
科目・出題範囲
鉄骨製作管理技術者試験の科目は1級・2級ともに、「鉄骨構造」「鉄骨加工」「品質管理」「安全衛生」「建築法規」の5科目ですが、出題範囲は異なります。
鉄骨製作管理技術者試験の出題範囲は以下となっています。
出題分野 | 1級 | 2級 |
技術・知識 | 技術・知識 | |
(1) 鉄骨構造 | 構造力学の基礎、構造設計の基礎、接合部および接合方法、鋼材の種類・諸性質 | 接合部および接合方法、引張強さ490N級までで板厚40mm程度以下の鋼材の種類・諸性質 |
(2) 鉄骨加工 | 製作管理・工程管理、工作図作成、加工・溶接技術・溶接施工及び施工管理、高力ボルト工作、防錆塗装 | 製作管理・工程管理、工作図作成、引張強さ490N級までで板厚40mm程度以下の鋼材の加工・溶接技術・溶接施工及び施工管理、高力ボルト工作、防錆塗装 |
(3) 品質管理 | 品質マネジメントと品質管理の基礎(統計的処理を含む)、書類検査、材料検査、製品工程間検査、製品検査、溶接部検査、非破壊検査 | 品質マネジメントと品質管理の基礎、書類検査、材料検査、製品工程間検査、製品検査、溶接部検査、非破壊検査 |
(4) 安全衛生 | 労働安全衛生法概要、重量物の取扱い、輸送管理の概要 | 労働安全衛生法概要、重量物の取扱い、輸送管理の基礎 |
(5) 建築法規 | 建築基準法概要、構造関係法規概要 | 建築基準法概要、構造関係法規概要 |
出題形式
鉄骨製作管理技術者試験の出題形式は、択一形式(マークシート)です。
試験時間
鉄骨製作管理技術者試験の試験時間は、1級・2級とも120分です。
合格基準(合格ライン)
鉄骨製作管理技術者試験の合格基準は、公開されていません。
受験料
鉄骨製作管理技術者試験の受験料は、1級・2級とも14,300円(税込)です。
試験会場
鉄骨製作管理技術者試験の試験会場は、札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、宇多津、福岡の9会場です。
鉄骨製作管理技術者試験の免除制度
鉄骨製作管理技術者試験に免除制度はありません。
鉄骨製作管理技術者試験の日程
申込み期間
鉄骨製作管理技術者試験の申込み期間は、例年6月上旬~7月下旬です。
試験日
鉄骨製作管理技術者試験の試験日は、例年10月中旬です。
合格発表日
鉄骨製作管理技術者試験の合格発表日は、例年11月下旬です。
鉄骨製作管理技術者試験の合格率・受験者数
鉄骨製作管理技術者試験の合格率・受験者数は公開されていません。
鉄骨製作管理技術者試験の難易度は?どれくらいのレベル?
鉄骨製作管理技術者試験は実務経験や別資格が受験資格になっていることもあり、実務経験のある方には比較的易しい試験といわれています。
鉄骨製作管理技術者試験の勉強法・対策方法は?
鉄骨製作管理技術者試験の試験の勉強法・対策方法は、
- 試験内容の確認: 最初に試験の要件と範囲を理解することが重要です。試験概要等を詳しく調べ、どの項目が試験でよく問われ、どのトピックに最も時間を割くべきかを理解します。
- 適切な教材の選択: 教科書、オンラインコース、講習など自分に適切なものを選びます。。
- 学習スケジュールの作成: 自分の時間を最大限に活用するために、一貫した学習スケジュールを作成します。これには、試験までの時間を考慮し、各トピックを順に学習する時間を割り当てます。
- 過去問の活用: 問題集を活用します。自分の弱点の見極めと、試験当日の時間管理スキルを向上させます。
- 健康的なライフスタイルの維持: 学習成果は身体と精神の健康状態に大きく影響を受けます。定期的な運動、バランスの取れた食事、充分な睡眠は、記憶力と集中力を高め、学習能力全体を強化します。
などがあります。
また、実施団体発行のテキストや、全国鐵構工業協会による講習会も実施されていますので利用するのもよいでしょう。
これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、鉄骨製作管理技術者試験に備えることができます。
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