レストランサービス技能検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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レストランサービス技能士とは?仕事内容は?
レストランサービス技能士は国家資格の一つで、レストランサービスの技能に優れた人材を認定するものです。
この資格は、レストランでのサービス技能を評価し、その能力を証明するためのもので、一般的には接客スキル、飲食物の提供方法、飲食物の知識、衛生管理などを評価します。
レストランサービス技能士は、1級・2級・3級の3等級あります。
レストランサービス技能検定の受験資格は?なるにはどうすればいい?
レストランサービス技能検定の受験資格は級によって異なります。
1級の受検資格
① 学校教育法による大学においてレストラン等における規定の料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者でその後当該サービス業務に関し8年以上の実務の経験を有する者。
② 学校教育法による短期大学又は専門学校においてレストラン等における規定の料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者で、その後当該サービス業務に関し9年以上の実務の経験を有する者。
③ 学校教育法による高等学校においてレストラン等における料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者で、その後当該サービス業務に関し10年以上の実務の経験を有する者。
④ レストラン等における料飲サービス業務に関し11年以上の実務の経験を有する者。
⑤ レストランサービス職種技能検定2級に合格した者で、その後当該サービス業務に関し、4年以上の実務の経験を有する者。
⑥ レストランサービス職種技能検定3級に合格した者で、その後当該サービス業務に関し、10年以上の実務の経験を有する者。
⑦ 料飲接遇サービス技能審査(技能審査認定規程(昭和48年労働省告示第54号)第1条第1項の規定により認定された料飲接遇サービス技能審査(以下「料飲接遇サービス技能審査」という。)において2級の技能審査に合格した者で、その後4年以上の実務の経験を有する者。
⑧ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める応用課程又は専門課程の高度職業訓練(これらに相当する職業訓練を含む。)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者で、その後当該サービス業務に関し9年以上の実務の経験を有する者。
⑨ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める普通課程の普通職業訓練(総訓練時間が2,800時間以上の者に限りこれらに相当する職業訓練を含む。)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者で、その後当該サービス業務に関し9年以上の実務の経験を有する者。
⑩ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める短期課程の普通職業訓練(これらに相当する職業訓練を含む。)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者で、当該訓練を修了した後10年以上の実務の経験を有する者。
2. 1級の実技試験の受検資格を有する者は、1級の学科試験に合格した者とする。ただし、学科試験に合格した日の翌日から起算して2年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受検する場合に限るものとする。
2級の受検資格
① 学校教育法による大学においてレストラン等における規定の料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者。
② 学校教育法による短期大学又は専門学校においてレストラン等における規定の料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者で、その後当該サービス業務に関し1年以上の実務の経験を有する者。
③ 学校教育法による高等学校においてレストラン等における料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者で、その後当該サービス業務に関し2年以上の実務の経験を有する者。
④ レストラン等における料飲サービス業務に関し3年以上の実務の経験を有する者。
⑤ レストランサービスに係る3級の技能検定に合格した者で、その後2年以上の実務の経験を有する者。
⑥ 料飲接遇サービス技能審査において3級の技能審査に合格した者で、その後当該サービス業務に関し2年以上の実務の経験を有する者。
⑦ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める応用課程又は専門課程の高度職業訓練(これらに相当する職業訓練を含む。)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者で、その後当該サービス業務に関し1年以上の実務の経験を有する者。
⑧ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める普通課程の普通職業訓練(総訓練時間が2,800時間以上の者に限りこれらに相当する職業訓練を含む。)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者で、その後当該サービス業務に関し1年以上の実務の経験を有する者。
⑨ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める短期課程の普通職業訓練(これらに相当する職業訓練を含む。)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者で、その後当該サービス業務に関し2年以上の実務の経験を有する者。
2. 2級の実技試験の受検資格を有する者は、1級又は2級の学科試験に合格した者とする。ただし、学科試験に合格した日の翌日から起算して2年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受検する場合に限るものとする。
3級の受検資格
① 学校教育法による大学においてレストラン等における規定の料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者。
② 学校教育法による短期大学又は専門学校においてレストラン等における規定の料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者。
③ 学校教育法による高等学校においてレストラン等における料飲サービスに関する学科を修めて卒業した者。
④ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める応用課程又は専門課程の高度職業訓練(これらに相当する職業訓練を含む)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者。
⑤ 職業能力開発促進法施行規則第9条に定める普通課程及び短期課程の普通職業訓練(これらに相当する職業訓練を含む。)においてレストラン等における料飲サービスに関する訓練を修了した者。
⑥ 前各号に掲げる学科を修めて卒業する見込みのある者又は職業訓練を修了する見込みのある者で、一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会会長が認めた者。
⑦ レストラン等における料飲サービス業務に関し1年以上の実務経験を有する者。
2. 3級の実技試験の受検資格を有する者は、1級、2級又は3級の学科試験に合格した者とする。ただし、学科試験に合格した日の翌日から起算して2年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受検する場合に限るものとする。
レストランサービス技能検定の概要
科目・出題範囲
学科試験 | 1 食品衛生及び公衆衛生 食品衛生に関する一般的な知識 公衆衛生に関する一般的な知識 |
2 料飲一般 食品に関する詳細な知識 西洋料理に使用される食材 西洋料理の調理法 飲料の種類及び特徴 宴会の種類及び運営 レストランサービスの種類、準備及び方法 |
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3 レストランサービス レストランサービスに関する詳細な知識 |
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4 食文化 食文化に関する詳細な知識 |
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5 施設の管理等 レストランにおける施設とその取り扱い |
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6 苦情への対応 苦情への対応に関する詳細な知識 |
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7 関係法規 食品衛生法(昭和22年法律第 233号)関係法令のうちレストランサービスに関する部分 |
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8 安全衛生 安全衛生に関する詳細な知識 |
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実技試験 | 接客マナー テーブルサービス ワゴンサービス(1級のみ) |
出題形式
レストランサービス技能検「学科試験」の出題形式は、真偽法、マークシート方式です。
試験時間
レストランサービス技能検「学科試験」の試験時間は、全級120分です。
レストランサービス技能検「実技試験」の試験時間は、1級30分、2級15分、3級9分です。
合格基準(合格ライン)
レストランサービス技能検定の合格基準は、全級、学科試験、実技試験ともに60点以上です。
受験料
レストランサービス技能検定「学科試験」の受験料は、6,500円です。
レストランサービス技能検定「実技試験」の受験料は、1級23,500円、2級13,000円、3級10,000円です。
試験会場
レストランサービス技能検定「学科試験」の試験会場は、北海道、宮城県、新潟県、千葉県(2会場)、愛知県名、大阪府、広島県、福岡県、沖縄県の10会場です。
レストランサービス技能検定「実技試験」の試験会場は、北海道、宮城県(2・3級のみ)、東京都、愛知県名、大阪府、広島県(2・3級のみ)、福岡県、沖縄県の10地域の指定ホテルです。
レストランサービス技能検定の免除制度
レストランサービス技能検定には免除制度があります。
免除を受けることができる者 | 免除の範囲 |
1級の技能検定において学科試験のみに合格した者 | 1級の学科試験の全部 |
1級又は2級の技能検定において学科試験のみに合格した者 | 2級の学科試験の全部 |
1級、2級又は3級の技能検定において学科試験のみに合格3級の学科試験の全部 した者 | 3級の学科試験の全部 |
料飲接遇サービス技能審査において1級に合格した者 | 1級の実技試験の全部 |
料飲接遇サービス技能審査において1級又は2級に合格し 2級の実技試験の全部た者 | 2級の実技試験の全部 |
料飲接遇サービス技能審査において1級、2級又は3級に 3級の実技試験の全部合格した者 | 3級の実技試験の全部 |
レストランサービス技能検定の日程
申込み期間
レストランサービス技能検定の申込み期間は、例年4月上旬から5月下旬です。
試験日
レストランサービス技能検定「学科試験」の試験日は、例年8月中旬です。
レストランサービス技能検定「実技試験」の試験日は、例年10~11月です。
合格発表日
レストランサービス技能検定「学科試験」の合格発表日は、例年9月上旬です。
レストランサービス技能検定「実技試験」の合格発表日は、例年12月中旬~下旬です。
レストランサービス技能検定の合格率・受験者数
年度 | 合格率 | 受検申請者数 |
2021年 | 52.5% | 4,701人 |
2020年 | 58.7% | 4,380人 |
2019年 | 58.7% | 4,479人 |
2018年 | 59.0% | 4,549人 |
2017年 | 58.0% | 4,571人 |
レストランサービス技能検定の難易度は?どれくらいのレベル?
レストランサービス技能士は、1級・2級・3級の3等級あり、難易度は1級は難しいとされます。
2級、3級は、受験資格に実務経験が必要なこともあり、そこまで難しいと感じない受験者が多いようです。
レストランサービス技能検定の勉強法・対策方法は?
レストランサービス技能検定の試験の勉強法・対策方法は、
- 公式教材の活用: HRSが販売している教本や、公式ホームページで公開されている過去問を活用しましょう。これらの教材は試験の内容を理解するための基本的なアイテムです。
- 過去問題の活用: 過去問題を解くことで、試験の形式や出題範囲を把握することができます。また、自分の弱点を見つけることも可能です。過去問題を何度も解くことで、試験に対する理解を深めることができます。
- 実技試験の練習: 実技試験は試験の大きな部分を占めています。具体的なサービス技術、例えば食材のカッティングやワインの抜栓などを練習することが重要です。これらの技術は、実際に食材やワインを用意して家で練習することが可能です。
- 講習会の活用: 試験前に行われる講習会に参加することも有効な学習方法です。講習会では、出題範囲や試験のヒントを得ることができます。
- 英語とフランス語の学習: レストランサービス技能検定では簡単な英語、フランス語の知識が求められます。これらの言語を学ぶことで、試験に対する準備をより充実させることができます。
- 専門書籍の活用: 専門書籍を活用することも有効です。これらの書籍は、接客用語からテーブルセッティングの仕方、各食材サービス方法まで基本的な知識を幅広く提供しています。
などがあります。
これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、レストランサービス技能検定に備えることができます。
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