通関士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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通関士とは?仕事内容は?
通関士は、輸出入に関わる通関業務の専門家で、税関を通過するために必要な様々な手続きを担当します。
これには、物品の輸出入申告、関税の確定と納付、必要書類の作成などが含まれます。通関士はこれらの業務を代理・代行し、全国の通関業務を行う営業所に設置されています。
通関士になるためには、通関士試験に合格し、勤務先の通関業者から財務大臣の確認を受ける必要があります。彼らの主な仕事内容は、輸出入の申告前に通関書類の作成やチェックを行い、申告時には代理として申告を行い、関税額の確認と納付をします。また、申告が却下された場合の不服申し立てや税関に対する主張や陳述の代行も行います。
通関士は、輸出入に関する書類の審査や記名といった独占業務も担当します。これらの書類には、輸入申告書、仕入書(インボイス)、船荷証券、保険料明細書、運賃明細書などが含まれ、場合によっては他法令の許可・承認証や特恵原産地証明書なども必要になります。通関士は、これらの書類を正確に作成し、税関での審査を通過させるための重要な役割を果たします。
通関士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
通関士試験に受験資格はありません。
通関士試験の概要
科目・出題範囲
通関士試験の科目・出題範囲は、「通関業法」「関税法等」「通関実務」です。
出題形式
通関士試験の出題形式は、マークシート方式です。
試験時間
通関士試験の試験時間は、「通関業法」が50分、「関税法等」が100分、「通関実務」が100分です。
合格基準(合格ライン)
通関士試験の合格基準は、全科目での得点率60%以上です。
受験料
通関士試験の受験料は、3,000円(オンライン申し込みの場合は2,900円)です。
試験会場
通関士試験の試験会場は、北海道、新潟県、東京都、宮城県、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、熊本県、沖縄県の13会場です。
通関士試験の免除制度
通関士試験に免除制度は、以下となります。
対象※ | 従事していた期間 | 免除科目 |
通関業者の通関業務又は官庁における関税その他通関に関する事務(税関の事務及びその監督に係る事務)に従事していた方 | 15年以上 | 関税法等 通関実務 |
通関業者の通関業務又は官庁における通関事務(税関における貨物の通関事務(その監督に係る事務を含む)に従事していた方 | 5年以上 | 通関実務 |
通関士試験の日程
申込み期間
通関士試験の申込み期間は、例年7月下旬~8月上旬です。
試験日
通関士試験の試験日は、例年10月上旬です。
合格発表日
通関士試験の合格発表日は、例年11月上旬です。
通関士試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | |
2023年 | 24.2% | 6,332名 |
2022年 | 19.1% | 6,336名 |
2021年 | 15.8% | 6,961名 |
2020年 | 16.9% | 6,745名 |
2019年 | 13.7% | 6,388名 |
2018年 | 14.6% | 6,218名 |
通関士試験の難易度は?
通関士試験の合格率は17%前後となる年度が多く、難易度は非常に高いです。
通関士試験の勉強法・対策方法は?
通関士試験の勉強法は、まず、基礎知識の習得にはインプットテキストを使用し、言葉の定義や概念をしっかりと理解することが重要です。このテキストは3回以上繰り返し読むことで、内容を深く理解し、記憶に定着させることが目標です。
次に、理解度を確認するために簡単なチェック問題を解きます。この段階では、問題を解くこと自体が重要で、問題を通じてどのような点が試験で問われるかを理解することが求められます。章末問題を用いて定期的に知識を再確認することも大切です。人は忘れる生き物なので、定期的な復習が必要です。
実践的な問題解決能力を養うためには、過去問を徹底的に解きます。過去問を解くことで、実際の試験の言葉遣いや問題のスタイルに慣れることができます。過去問を解く際には、80%以上の正答率を目指し、分からない問題はテキストを参照して正しい答えを自ら導き出すことが重要です。
最後に、間違えた問題については、その誤りの理由が説明できるまで徹底的に確認します。間違えた問題をノートに書き写し、その理由や正しい答えを毎日確認することで、自分にとって必要な問題集を作成します。このプロセスを繰り返すことで、知識の定着と理解を深め、試験に向けての準備を整えることができます。
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