司法試験予備試験(予備試験)

司法試験予備試験(予備試験)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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司法試験予備試験(予備試験)とは?

司法試験予備試験は、法科大学院を修了した者と同等の学識や法律に関する実務の基礎素養を持つかを判定するための試験です。

司法試験予備試験は一般的に予備試験と呼ばれ、司法試験の受験資格を得るためのルートの1つです。なお、もう1つは法科大学院に進むルートです。

予備試験に合格することには多くのメリットがあります。

まず、法科大学院に通う必要がなくなるため、時間と費用の節約が可能です。

さらに、予備試験合格者の司法試験合格率は非常に高く、80~90%に達しています。これは、法科大学院の合格率よりも高い数字であり、予備試験に合格すれば司法試験合格の可能性が大きく高まります。

また、予備試験の合格は就職においても有利に働きます。特に大手企業や法務事務所への就職では、予備試験合格が大きなアドバンテージとなります。さらに、他の就職先においても、予備試験合格者は優秀な人材として評価されるため、就職活動において有利になることが期待できます。

司法試験予備試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

司法試験予備試験に受験資格はありません。

司法試験予備試験の概要

科目・出題範囲

司法試験予備試験の科目・出題範囲は、以下となります。

短答式試験 憲法
民法
刑法
民事訴訟法
刑事訴訟法
商法
行政法
一般教養
論文式試験 憲法
行政法
民法
商法
民事訴訟法
刑法
刑事訴訟法
法律実務基礎科目(民事)
法律実務基礎科目(刑事)
選択科目(倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法公法系・国際関係法私法系)
口述試験 法律実務基礎科目(民事)
法律実務基礎科目(刑事)

出題形式

司法試験予備試験の出題形式は、短答式試験が選択式、論文式試験が論述式(1,500字程度)、口述試験が面接です。

試験時間

司法試験予備試験の試験時間は、以下となります。

短答式試験 民法・商法・民事訴訟法 90分
憲法・行政法 60分
刑法・刑事訴訟法 60分
一般教養 90分
論文式試験 憲法・行政法 140分
民法・商法・民事訴訟法 210分
刑法・刑事訴訟法 140分
法律実務基礎科目(民事・刑事) 180分
選択科目 70分
口述試験 15~30分程度

合格基準(合格ライン)

司法試験予備試験の合格基準は、年度により異なります。

受験料

司法試験予備試験の受験料は、17,500円です。

試験会場

司法試験予備試験短答式試験の試験会場は、北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県、論文式試験の試験会場は、北海道、東京都、大阪府、福岡県、口述試験の試験会場は、千葉県です。

司法試験予備試験の免除制度

司法試験予備試験に免除制度は、ありません。

司法試験予備試験の日程

申込み期間

司法試験予備試験の申込み期間は、例年3月上旬~3月中旬です。

試験日

司法試験予備試験短答式試験の試験日は、例年7月中旬です。

司法試験予備試験論文式試験の試験日は、例年9月上旬です。

司法試験予備試験口述試験の試験日は、例年1月中旬です。

合格発表日

司法試験予備試験短答式試験の合格発表日は、例年8月上旬です。

司法試験予備試験論文式試験の合格発表日は、例年12月下旬です。

司法試験予備試験口述試験の合格発表日は、例年2月上旬です。

司法試験予備試験の合格率・受験者数

  短答式試験 論文式試験 口述試験 最終合格率
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 20.1% 13,372名 19.0% 2,562名 98.3% 487名 3.5%
2022年 21.7% 13,004名 17.8% 2,695名 98.1% 481名 3.6%
2021年 23.2% 11,717名 18.2% 2,633名 98.1% 476名 4.0%
2020年 23.8% 10,608名 19.0% 2,439名 95.7% 462名 4.2%
2019年 22.9% 11,780名 19.1% 2,580名 96.4% 494名 4.0%
2018年 23.90% 11,136名 18.0% 2,551名 95.0% 456名 3.9%

司法試験予備試験の難易度は?

司法試験予備試験の最終合格率は4%前後となっており、難易度は非常に高いです。

司法試験予備試験の勉強法・対策方法は?

司法試験予備試験の勉強法は、短答式試験と論文式試験の両方に対応する戦略が必要です。

短答式試験では、短答プロパーの知識が重要です。これは、論文試験で必要な知識とは異なるため、専門的な勉強が必要になります。効果的な対策としては、過去の司法試験および予備試験の短答式試験の問題を繰り返し解くことが推奨されます。これに加えて、短答プロパー知識をカバーするテキストを参照したり、予備校の講座を受講することも有効です。また、条文の学習も重要で、これらの対策を並行して行うことで、短答式試験に必要な知識を身につけることができます。

論文式試験に関しては、基礎知識の正確性が特に重要です。基礎知識のインプットには、専用のテキストや講義を利用し、その知識をしっかりと身につけることが必要です。また、論文式試験のためには、アウトプットの練習も欠かせません。これには、基本論点を網羅した問題集を使い、問題の精度を高めることが理想的です。さらに、予備試験の過去問に基づいた答案作成の練習も重要で、特に短答式試験後は毎日時間を計って答案を作成することが望ましいです。

口述試験については、論文式試験で学んだ内容が基本となります。法律実務基礎科目を中心に、民事刑事の知識を確認することが重要です。また、口述試験は面接形式であるため、予備校の口述模試などを受けて、試験形式に慣れることも必要です。

このように、司法試験予備試験の勉強法は、短答式、論文式、口述試験の各部分に対して、適切なインプットとアウトプットの練習を組み合わせることが鍵となります。

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司法試験予備試験実施団体

法務省

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