海事代理士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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海事代理士とは?仕事内容は?
海事代理士は、他人の委託により、国土交通省や都道府県等の行政機関に対して、船舶安全法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律、船員法、船舶職員及び小型船舶操縦者法などの海事関係諸法令の規定に基づく申請、届出、登記その他の手続きをし、またはこれらの手続きに関する書類の作成を業とする者をいいます。
海事代理士は、海運業界における法的な問題や手続きを専門的にサポートするプロフェッショナルとして、業界の発展や安全な運航を支える重要な役割を果たしています。
海事代理士試験の受験資格は?
海事代理士試験に受験資格はありません。
海事代理士試験の概要
科目・出題範囲
海事代理士試験の科目・出題範囲は以下となります。
筆記試験 | 一般法律常識 (概括的問題) |
憲法、民法、商法(第3編「海商」のみ対象。) |
海事法令 (専門的問題) |
国土交通省設置法、船舶法、船舶安全法、船舶のトン数の測度に関する法律、船員法、船員職業安定法、船舶職員及び小型船舶操縦者法、海上運送法、港湾運送事業法、内航海運業法、港則法、海上交通安全法、造船法、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律、国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律(国際港湾施設に係る部分を除く。)、領海等における外国船舶の航行に関する法律、船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律及びこれらの法律に基づく命令。 | |
口述試験 | 海事法令 | 「船舶法」、「船舶安全法」、「船員法」、「船舶職員及び小型船舶操縦者法」 |
出題形式
海事代理士試験の出題形式は、筆記試験が記述式、口述試験が面接スタイルです。
試験時間
海事代理士試験の試験時間は、筆記試験が10:15~16:30で休憩時間も含まれます。口述試験は10:30~17:30の間です。
合格基準(合格ライン)
海事代理士試験の合格基準は、筆記試験が「合否の判定は、対象となる全科目を受験した者について行うものとする。」「筆記試験20科目の総得点240点の60パーセント以上の得点をあげた者。ただし、全科目受験者の平均正答率が60パーセントを上回る場合には平均正答率以上の得点をあげた者。」、口述試験が、「合否の判定は、対象となる全科目を受験した者について行うものとする。」「口述試験4科目の総得点40点の60パーセント以上の得点をあげた者。」となっています。
受験料
海事代理士試験の受験料は、6,800円です。
試験会場
海事代理士試験筆記試験の試験会場は、札幌市、仙台市、横浜市、新潟市、名古屋市、大阪市、神戸市、広島市、高松市、福岡市、那覇市の11会場です。
海事代理士試験口述試験の試験会場は、東京都の国土交通省(本省)のみです。
海事代理士試験の免除制度
海事代理士試験は、前年の筆記試験に合格している場合、申請により筆記試験が免除されます。
海事代理士試験の日程
申込み期間
海事代理士試験の申込み期間は、例年8月上旬~8月下旬です。
試験日
海事代理士試験筆記試験の試験日は、例年9月下旬です。
海事代理士試験口述試験の試験日は、例年12月上旬です。
合格発表日
海事代理士試験の合否は、口述試験終了後20日以内に公示されます。
海事代理士試験の合格率・受験者数
筆記試験 | 口述試験 | |||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 55.1 | 361 | 98.5 | 197 |
2021年 | 55.3% | 302人 | 98.6% | 212人 |
2020年 | 54.2% | 288人 | 62.3% | 199人 |
2019年 | 54.2% | 288人 | 60.6% | 160人 |
2018年 | 51.1% | 303人 | 92.6% | 162人 |
海事代理士試験の難易度は?どれくらいのレベル?
海事代理士試験の合格率は、筆記試験が50~55%程度、口述試験が60~90%となっており、法律系の国家資格の中では難易度は低いといわれています。
海事代理士試験の勉強法・対策方法は?
海事代理士試験は、過去の問題が毎年似たような内容で出題されるため、過去問をしっかりと暗記することで、合格の可能性が高まります。
試験の内容として、海に関する多くの法律が出題されます。具体的には、国土交通省設置法、船舶法、船舶安全法、船員法、船員職業安定法、海上運送法、港湾運送事業法などの海事法令が主な出題範囲となっています。これらの法律を学ぶことで、海に関する法的な知識を深めることができます。しかし、詳細な知識を問われることは少なく、基本的な理解と過去問の暗記が中心となります。
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