法学検定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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法学検定とは?
法学検定は、法学に関する学力を客観的に評価する検定です。
法学検定は3グレードあり、法学の初学者がまずはおさえておくべき基礎的なレベルであるベーシック〈基礎〉コース、法学を学習する者が到達すべきレベルであるスタンダード〈中級〉コース、法学を専門的に学ぶ者が目指すべきレベルであるアドバンスト〈上級〉コースとなっています。
法学検定試験の受験資格は?
法学検定試験に受験資格はありません。
法学検定試験の概要
科目・出題範囲
法学検定試験の科目・出題範囲は、ベーシック〈基礎〉コースが、法学入門、憲法、 民法、刑法、スタンダード〈中級〉コースが、法学一般、憲法、民法、刑法、選択科目A群(①民事訴訟法②刑事訴訟法③商法④行政法から1科目選択)、アドバンスト〈上級〉コースが、法学基礎論、憲法、民法、刑法、選択科目A群(①民事訴訟法②刑事訴訟法③商法④行政法から1科目選択)、「A群およびB群(⑤労働法⑥破産法⑦経済法⑧知的財産法)」から1科目選択となっています。
出題形式
法学検定試験の出題形式は、多肢択一形式です。
試験時間
法学検定試験の試験時間は、ベーシック〈基礎〉コースが120分、スタンダード〈中級〉コース・アドバンスト〈上級〉コースが150分です。
合格基準(合格ライン)
法学検定試験の合格基準は、法学検定試験委員会が設置する「合否判定委員会」が試験結果を分析したうえで定める合格最低点が基準になります。
なお、受験科目中0点の科目がある受験者は総合得点にかかわらず不合格になります。
受験料
法学検定試験の受験料(税込)は、ベーシック〈基礎〉コースが4,400円、スタンダード〈中級〉コースが6,600円、アドバンスト〈上級〉コースが9,900円、ベーシック・スタンダードセットが8,800円、スタンダード・アドバンストセットが13,200円です。
試験会場
法学検定試験の試験会場は、札幌市、仙台市、東京都(A地区・B地区)、愛知県、京都市、大阪府、岡山市、愛媛県、福岡市、沖縄県の11会場で実施されます。
法学検定試験の免除制度
法学検定試験に免除制度はありません。
法学検定試験の日程
申込み期間
法学検定試験の申込み期間は、例年9月中旬~10月中旬です。
試験日
法学検定試験の試験日は、例年11月下旬です。
合格発表日
法学検定試験の合格発表日は、例年1月上旬です。
法学検定試験の合格率・受験者数
ベーシック<基礎>コース | スタンダード<中級>コース | アドバンスト<上級>コース | ||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 62.9% | 2,927名 | 56.7% | 1,336名 | 25.8% | 248名 |
2021年 | 64.4% | 3,035名 | 56.1% | 1,067名 | 27.0% | 230名 |
2020年 | 65.5% | 1,229名 | 58.4% | 668名 | 中止 | |
2019年 | 62.6% | 3,799名 | 55.3% | 1,735名 | 26.2% | 302名 |
2018年 | 60.7% | 3,494名 | 55.3% | 1,767名 | 24.0% | 333名 |
法学検定試験の難易度は?どれくらいのレベル?
法学検定試験は、ベーシック<基礎>コース、スタンダード<中級>コース、アドバンスト<上級>コースの3つのコースがあり、それぞれ異なる難易度となっています。
ベーシック<基礎>コースは、法学部の1〜2年次生程度の知識を問うコースで、法学入門や憲法、民法、刑法などの基本法についての基礎的知識・能力を測る試験です。ベーシック<基礎>コースの難易度は比較的低く、合格率は約60-65%と高めです。
次に、スタンダード<中級>コースは、法学部の2年次生〜標準的な3年次生程度の知識を問うコースです。基本的な条文の解釈や重要判例の理解度が測れる試験であり、法律学の知識の到達度を測定する手段の他に、各種の資格試験の腕試しなどにも活用できます。スタンダード<中級>コースの難易度は中程度で、合格率は約55-58%です。
最後に、アドバンスト<上級>コースは、法曹を目指すなど、学習の進んでいる法学部3年次生および法学部修了程度の知識を問うコースです。この試験は、将来法曹を目指す人のためのステップとして、また企業や官公署等において法律実務を担当する人が、一定水準以上の体系的な法学の能力を証明する試験として利用されており、相当高度な難関レベルの試験です。アドバンスト<上級>コースの難易度は高く、合格率は約25-27%と低めです。
法学検定試験の勉強法・対策方法は?
法学検定試験の勉強法は、まず科目別に学習を進めることが基本となります。受験級ごとに学習しなければならない科目や出題範囲が異なるため、それぞれの科目について理解を深めていくことが重要です。そのためには、出版社などから販売されている科目別のテキストを活用すると良いでしょう。これらのテキストは、各科目の知識を網羅しており、独学で学習を進めることが可能です。
また、過去の試験問題に挑戦することも有効な学習方法となります。過去問題集は解説付きで受験級ごとに販売されており、科目別に学習した内容が知識として定着しているかを確認するためには、過去問を何度も繰り返し解くのがおすすめです。
さらに、スマートフォンを頻繁に利用する人には、法学検定アプリが有効です。アプリを利用することで、移動時間などを利用して効率的に学習を進めることができます。
一方、独学で勉強しているが、点数に伸び悩んでいたり、何度テキストを読んでもわからない部分があるという人には通信講座がおすすめです。
最後に、法学検定試験の公式サイトには合格体験談が掲載されています。これらの体験談を読むことで、どのようなテキストを使い、どうやって勉強したかのヒントを得ることができます。
法学検定試験の対策におすすめのテキスト・参考書
法学検定試験実施団体
法学検定試験委員会(公益財団法人日弁連法務研究財団・公益社団法人 商事法務研究会)
コメント
べんぞう2024-10-06 12:56:25