マンション維持修繕技術者試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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マンション維持修繕技術者とは?仕事内容は?
マンション維持修繕技術者は、マンション(区分所有建物)という特性を理解し、その特化した専門知識を以て管理組合の維持・修繕をサポートする、管理業界内におけるマンション修繕のスペシャリストです。
マンションの維持・修繕に関して一定水準の知識と技術を有していることを審査・認定し、マンション建物・設備の維持保全に関する知識・技術及び対応力の向上を図ることで、円滑な共同居住に関する社会的な要請に応えることを目的としています。
マンション維持修繕技術者試験の受験資格は?
マンション維持修繕技術者試験には受験資格が必要です。
■学歴+ 建築・設備関係に関しての実務経験
最終学歴 | 建築・設備関係に関しての実務経験 |
1.大学(修業4年) | 1年 |
2.短期大学(修業3年) | 2年 |
3.短期大学・高等専門学校(修業2年) | 3年 |
4.高卒以上を対象とする専修学校・各種学校(修業2年以上) | 3年 |
5.高卒以上を対象とする専修学校・各種学校(修業1年) | 4年 |
6.工業高校(修業3年) | 5年 |
7.4および5を除く中卒以上を対象とする専修学校・各種学校(修業2年) | 6年 |
■実務経験のみ(学歴不問)
8年以上の建築・設備関連実務経験
■次のいずれかの資格等を保有する者
- 大規模修繕コンサルタント実務研修修了者
- マンション維持修繕技術専門課程研修受講者または申込年度前のマンション維持修繕技術者試験受験者
- 一級建築士又は二級建築士
- 技術士(建設部門・文部科学省認定資格)
- 建築設備士
- 区分所有管理士試験合格者
- 管理業務主任者試験合格者
- マンション管理士試験合格者
■その他当協会理事長が上記に掲げる前各号と同等以上と認める者
- 一級又は二級建築施工管理技士
- 一級又は二級管工事施工管理技士
- 一級又は二級電気工事施工管理技士
- 一級又は二級電気通信工事施工管理技士
- 甲種消防設備士
- 給水装置工事主任技術者
マンション維持修繕技術者試験の概要
科目・出題範囲
マンション維持修繕技術者試験の出題範囲は、「1.マンションの劣化の概要(一般建築知識含む)」「2.調査診断と判定手法」「3.修繕設計業務」「4.修繕工事の施工監理手法」「5.マンション設備の基礎知識」「6.設備調査診断と判定手法」「7.設備修繕設計業務」「8.設備工事の施工監理手法」「9.マンション修繕に関わる法律等の知識」となっています。
出題形式
マンション維持修繕技術者試験の出題形式は、マークシートによる択一式(四肢択一)と記述式(解答自筆)です。
試験時間
マンション維持修繕技術者試験の試験時間は、120分(13:00~15:00)です。
合格基準(合格ライン)
マンション維持修繕技術者試験の合格基準点は、年度によって異なります。
年度 | 合格基準点 100点満点中 | 択一式試験基準点 |
2022年 | 68点 | 56点 |
2022年度(第22回)試験は択一式・記述式試験(1問2点 45問+記述式10点 合計100点満点)でした。
それ以前は配点が異なります。
受験料
マンション維持修繕技術者試験の受験料は、税込11,000円(税込)です。
試験会場
マンション維持修繕技術者試験の試験会場は、東京・大阪・札幌・仙台・名古屋・広島・福岡の7会場です。
マンション維持修繕技術者試験の免除制度
マンション維持修繕技術者試験に免除制度はありません。
マンション維持修繕技術者試験の日程
申込み期間
マンション維持修繕技術者試験の申込み期間は、例年5月下旬~6月下旬です。
試験日
マンション維持修繕技術者試験の試験日は、例年9月上旬です。
合格発表日
マンション維持修繕技術者試験の合格発表日は、例年11月上旬です。
マンション維持修繕技術者試験の合格率・受験者数
年度 | 合格率 | 受験者数 |
2022年 | 25.1% | 1,321人 |
2021年 | 実施せず | |
2020年 | 28.2% | 1,220人 |
2019年 | 27.0% | 1,369人 |
2018年 | 28.4% | 1,428人 |
マンション維持修繕技術者試験の難易度は?どれくらいのレベル?
マンション維持修繕技術者試験の合格率は、例年25~30%程度であり、難易度の高い資格ではありません。
しかし、受験には実務経験もしくは指定の資格が必要であるうえで、20%後半の合格率であることからしっかり対策をしなければ合格できない資格といえます。
マンション維持修繕技術者試験の勉強法・対策方法は?
マンション維持修繕技術者試験の試験の勉強法・対策方法は、
- 試験の内容を理解する: 試験に関する公式な情報を読んで、試験の内容、形式、評価基準を理解しましょう。出題範囲を明確に把握することが重要です。
- 教材を準備する: 試験に関連する教科書や参考書、過去問題集などを集めましょう。これらの資料は、試験の対象となる知識やスキルを習得するための重要です。
- 学習スケジュールを作成する: テストの日までの時間を考慮に入れて、定期的な学習スケジュールを作成します。内容を分割し、割り当てる時間を均等に分散させることが効率的です。
などがあります。
これらの方法を取り入れながら、効果的かつ継続的に学習を進めることで、マンション維持修繕技術者試験に備えることができます。
また、実施団体によるマンション維持修繕技術専門課程研修や参考書の紹介もありますので利用するのもよいでしょう。
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