実験動物技術者資格認定試験

実験動物技術者資格認定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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実験動物技術者とは?仕事内容は?

実験動物技術者は、実験動物の生産や動物実験に関する知識・技術を認定する資格です。

実験動物技術者は、動物実験の倫理や動物の福祉に関する知識を持ち、その知識を基に薬や食品の安全性試験受託会社や製薬会社などで従事します。

実験動物技術者は1級と2級の2グレードあります。

実験動物技術者資格認定試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

実験動物技術者資格認定試験の受験資格は以下となります。

■2級実験動物技術者試験の受験資格

  • 実験動物に関する4年以上の実務経験を有する者
  • 高校卒業者(相当の資格を有する者を含む。)で、実務経験1年以上の者
  • 特例認定高校、特例認定専門学校で特定のカリキュラムを履修した在校生及び卒業生
  • 1級技術者の受験資格を有する者

■1級実験動物技術者試験の受験資格

  • 2級技術者認定後、2年6ヶ月以上の実務経験を有する者
  • 2年以上の大学生物系課程を修めて卒業した者(相当する学校を卒業した者を含む。)で、実務経験1年以上の者
  • 特例認定大学等で特定のカリキュラムを履修した在学生及び卒業生

実験動物技術者資格認定試験の概要

科目・出題範囲

実験動物技術者資格認定試験の科目・出題範囲は、以下となります。

2級
動物種 学科試験 実技試験
総論 必須
マウス・ラット・その他のげっ歯類(ハムスター類、スナネズミ) 1種選択 1種選択
(学科選択種)
モルモット
ウサギ
イヌ
ネコ
ブタ
サル類
トリ類
魚類・両生類・その他
1級
動物種 学科試験 実技試験
総論 必須
マウス 必須 必須
ラット・ハムスター類・スナネズミ 2種選択 学科選択種の内1種を選択
モルモット
ウサギ
イヌ
ネコ
ブタ
サル類
トリ類
魚類・両生類・その他

出題形式

実験動物技術者資格認定試験の出題形式は、学科試験が4肢選択式、実技試験が多肢選択式・記述式です。

試験時間

実験動物技術者資格認定試験の試験時間は、2級の学科試験が120分、実技試験が60分、1級の学科試験が150分、実技試験が10:00~17:00の間です。

合格基準(合格ライン)

実験動物技術者資格認定試験の合格基準は、公開されていません。

受験料

実験動物技術者資格認定試験の受験料(税込)は、2級が27,400円、1級の学科試験が27,500円、実技試験が41,250円です。

試験会場

実験動物技術者資格認定試験の試験会場は、2級の学科試験が札幌、仙台、埼玉、千葉、東京、神奈川、田方、長野、名古屋、長浜、大阪、熊本の12会場、実技試験が、東京、名古屋、大阪、熊本の4会場です。1級の学科試験が白河、東京、長浜、京都、大阪、今治、熊本の7会場、実技試験が東京、京都の2会場です。

なお、2級の学科試験は試験区分により受験できる会場が異なります。

実験動物技術者資格認定試験の免除制度

実験動物技術者資格認定試験に免除制度は、以下となります。

■2級実験動物技術者試験の受験資格

  • 特例受験者が、学科試験に合格し実技試験に合格しなかった場合、以降2年間は当該学科試験の試験を免除する。
  • 一般受験者が、学科試験、実技試験の一方のみに合格した場合、以降2年間は当該学科試験又は実技試験を免除する。
  • 通信教育受講者でスクーリングを受講しその修了試験に合格した者 が、認定試験において「マウス・ラット・その他のげっ歯類(ハムスター類、スナネズミ)」の科目を選択した場合、以降2年間は当該科目の実技試験を免除する。 なお、スクーリングの修了試験は、その年度に実験動物2級技術者の認定試験の実技試験で、「マウス・ラット・その他のげっ歯類(ハムスター類、スナネズミ)」の科目を受験する通信教育受講者に限り受けることができる。

■1級実験動物技術者試験の受験資格

  • 学科試験(必須科目、選択科目の両方)合格者には、以降2年間は 学科試験(必須科目、選択科目の両方)を免除する。
  • 実技試験で、必須科目又は選択科目の一方のみに合格した場合、以降2年間は合格科目について実技試験を免除する。 なお、この実技試験免除は学科試験の免除期間のみに適用される。
  • 実験動物高度技術者養成研修会(白河研修会)受講者で、当該研修の中で行われる修了実技試験に合格した場合、以降2年間は必須の実技試験を免除する。 なお、この一部免除は、当該年度の学科試験に合格しその年度に行われる実技試験の受験者に限り適用される。

実験動物技術者資格認定試験の日程

申込み期間

実験動物2級技術者資格認定試験の申込み期間は、例年5月中旬~6月中旬です。

実験動物1級技術者資格認定試験の申込み期間は、例年7月上旬~8月上旬です。

試験日

実験動物2級技術者資格認定試験の試験日は、学科試験が原則8月の第3日曜日、実技試験が原則11月下旬の土曜日あるいは日曜日です。

実験動物1級技術者試験の試験日は、学科試験が原則9月の第2週あるいは第3週の土曜日、実技試験が原則11月下旬の土曜日あるいは日曜日です。

合格発表日

実験動物2級技術者資格認定試験の合格発表日は、例年12月下旬です。

実験動物1級技術者資格認定試験の合格発表日は、例年12月下旬です。

実験動物技術者資格認定試験の合格率・受験者数

2級 筆記試験 実技試験
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 79% 484名 96% 348名
2022年 81% 469名 95% 322名
2021年 82% 482名 95% 383名
2020年 81% 450名 97% 323名
1級 筆記試験 実技試験
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 65% 188名 68% 173名
2022年 60% 207名 69% 187名
2021年 64% 181名 60% 207名
2020年 69% 127名
※2020年度の実技試験は新型コロナウイルス感染症に係る状況等を踏まえて中止

実験動物技術者資格認定試験の難易度は?どれくらいのレベル?

実験動物技術者資格認定試験の合格率は、2級が80%以上、1級が60%以上となっており、難易度は2級は易しい、1級は普通~少し難しいレベルです。

実験動物技術者資格認定試験の勉強法・対策方法は?

実験動物技術者の試験は筆記と実技の2部構成となっており、筆記試験は独学でも十分に対応可能です。

基本的な勉強方法としては、専用のテキストをしっかりと暗記し、過去に出題された問題を繰り返し解きましょう。

出題範囲は広いため、一夜漬けのような短期間の勉強ではなく、計画的に時間をかけて学習することが大切です。

特に、筆記試験には動物の種類や特性、動物福祉や感染症に関する知識など、幅広い内容が含まれるため、真面目に暗記することが求められます。

一方、実技試験に関しては、動物の取り扱いや投与方法などの実際の技術を試験官の前で実演する形式となっています。

この部分は、単に本を読むだけの勉強では難しく、実際に動物を触るトレーニングが必要となります。

具体的には、動物の正しい保定方法や薬液の投与方法など、実際の作業を繰り返し行うことで習得してきましょう。

実験動物技術者資格認定試験の対策におすすめのテキスト・参考書

実験動物技術者資格認定試験実施団体

公益社団法人 日本実験動物協会

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