司法書士試験

司法書士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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司法書士とは?仕事内容は?

司法書士は、主に登記関連の法律事務を担当する国家資格です。

司法書士の業務は多岐にわたり、不動産登記や商業登記の申請から、成年後見人としての活動、簡易裁判所での訴訟代理人業務、相続関連業務まで含まれます。

不動産登記業務では、土地や建物の所有権などを公に登録する役割を果たし、商業登記業務では、会社や法人の設立や変更を登記します。簡易裁判所での訴訟代理業務では、訴額が140万円以下の事件において代理人として活動し、成年後見人業務では、判断能力が不十分な人々の財産管理をサポートします。また、相続関連業務では、遺言書の作成や遺産分割協議書の作成などを行います。

司法書士は行政書士や弁護士とは異なり、行政書士が主に自治体への許認可申請を行うのに対し、司法書士は法務局や裁判所への書類提出を主な業務とします。また、弁護士があらゆる訴訟で代理人になることができるのに対し、司法書士は簡易裁判所の訴訟に限定され、訴訟よりもトラブル予防の法律事務を中心に行います。

司法書士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

司法書士試験に受験資格はありません。

なお、司法書士として仕事をするためには登録が必要です。

司法書士試験の概要

科目・出題範囲

司法書士試験筆記試験の科目・出題範囲は、「民法」「不動産登記法」「商法・会社法」「民事訴訟法」「民事執行法」「民事保全法」「司法書士法」「供託法」「刑法」「憲法」です。

司法書士試験口述試験では、「司法書士法」「不動産登記法」「商業登記法」が主な出題範囲となります。

出題形式

司法書士試験筆記試験の出題形式は、「民法」「商法・会社法」「商業登記法」「民事訴訟法」「民事執行法」「民事保全法」「司法書士法」「供託法」「刑法」「憲法」が択一式、「不動産登記法」「商業登記法」が記述式です。

司法書士試験口述試験は面接形式で実施されます。

試験時間

司法書士試験の試験時間は、午前の部が120分、午後の部が180分の計300分です。

午前の部 120分 憲法
民法
刑法
商法・会社法
午後の部 180分 民事訴訟法
民事執行法
民事保全法
司法書士法
供託法
不動産登記法
商業登記法
不動産登記法
商業登記法

合格基準(合格ライン)

司法書士試験筆記試験の合格基準は、「午前の部の択一式」「午後の部の択一式」「記述式」の3つの基準点をクリアした上で、総合合格点を超えれば合格となります。基準点、合格点は年度により異なります。

司法書士試験は、一定の点数を超えれば合格できる絶対評価ではなく、上位5%位に入る高得点を取らなければ合格できない相対評価の試験となっています。

受験料

司法書士試験の受験料は、8,000円です。

試験会場

司法書士試験の試験会場は、東京・横浜・さいたま・千葉・静岡・大阪・京都・神戸・名古屋・広島・福岡・那覇・仙台・札幌・高松の15会場です。

司法書士試験の免除制度

司法書士試験に免除制度は、ありません。

司法書士試験の日程

申込み期間

司法書士試験の申込み期間は、例年5月上旬~5月中旬です。

試験日

司法書士試験筆記試験の試験日は、例年7月上旬です。

司法書士試験口述試験の試験日は、例年10月下旬です。

合格発表日

司法書士試験筆記試験の合格発表日は、例年10月上旬です。

司法書士試験口述試験の合格発表日は、例年11月上旬です。

司法書士試験の合格率・受験者数

  合格率 受験者数
2023年 5.2% 13,372人
2022年 5.2% 12,727人
2021年 5.1% 11,925人
2020年 5.2% 11,494人
2019年 4.4% 13,683人
2018年 4.3% 14,387人

司法書士試験の難易度は?どれくらいのレベル?

司法書士試験は、上位5%程度でないと合格できない相対評価の試験であり、合格率も5%前後となっており、難易度は非常に高いです。

司法書士試験の勉強法・対策方法は?

司法書士試験の勉強法として、択一式試験の勉強法に焦点を当てます。この試験の成功の鍵は、基準点を超える能力を身につけることです。これには、まずテキストを読み込み、内容を理解することが重要です。司法書士試験は情報量が膨大で、11科目にわたる知識が必要です。テキストはこの知識を集約したものであり、過去問を解く前の基礎となります。次に、平成以降の過去問を繰り返し解くことが推奨されます。過去問は試験の傾向を理解し、実力を養うのに役立ちます。また、暗記が必要な部分はしっかりと暗記することが大切です。暗記は試験での点数を安定させるために不可欠です。

一方、記述式試験の勉強法では、スピードと正確な知識が求められます。まず、記述式試験特有のひな形を書けるようになることが重要です。これは実務の模擬体験であり、依頼された登記の申請書を正確かつ迅速に書く能力が求められます。ひな形集を利用して、毎日練習することが効果的です。次に、実際に問題を解く演習を積極的に行うことが推奨されます。記述式の実力は解いた問題の量に比例するため、毎日問題を解く習慣をつけることが大切です。

つまり、司法書士試験の勉強法は、テキストの理解、過去問の繰り返し解答、必要な部分の暗記に重点を置くこと、そして記述式試験においてはひな形の習得と実践的な問題解決の演習に集中することが重要です。これらの方法を組み合わせることで、試験の成功に向けて効果的に学習を進めることができます。

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司法書士試験実施団体

法務省

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