HSK(漢語水平考試)

HSK(漢語水平考試)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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HSK(漢語水平考試)とは?仕事内容は?

HSK(漢語水平考試・Chinese Proficiency Test)は、中国の国家教育部が実施する中国語の国家試験で、中国語を母国語としない外国人学生、華僑、中国の少数民族などの中国語運用能力を評価するための試験です。

この試験は、世界共通の基準に基づいて設計されており、その評価基準は英語のTOEFL試験に相当するとされています。

HSKは、1級から9級まで実施されており、数字が大きいほど難易度があがります。7級から9級は2023年から日本でも実施されました。

HSKは筆記試験で、別途、会話能力を判定する口頭試験のHSKK口試があります。

HSKの受験資格は?なるにはどうすればいい?

HSKに受験資格はありません。

HSKの概要

科目・出題範囲

HSKの科目・出題範囲は、以下となります。

聞き取り読解記述
1級・正誤判断
・写真選択
・短文解釈
・正誤判断
・写真選択
・疑問文
・空所補充
無し
2級・正誤判断
・写真選択
・会話の内容
・写真選択
・空所補充
・正誤判断
無し
3級・写真選択
・正誤判断
・会話の内容
・正誤判断
・写真選択
・疑問文
・空所補充
・語句の並べ替え
・空所補充
4級・正誤判断
・会話の内容
・会話や短文の内容
・空所補充
・短文の並べ替え
・文に関する問題
・語句の並べ替え
・作文問題
5級・会話の内容
・会話や文の内容
・空所補充
・文の内容に関する問題
・長文読解
・語句の並べ替え
・作文
6級・会話の内容
・長文の内容
・空所補充
・長文読解
・誤りのある文の選択
・作文

HSK7級・8級・9級の科目、出題範囲は、リスニング・読解・書写・翻訳(筆記)、口頭試験・翻訳(口頭)となっています。

出題形式

HSKの出題形式は、1級・2級がマークシート方式、3級~6級は、聞き取り、読解がマークシート方式、作文が記述式です。

試験時間

HSKの試験時間は、以下となります。

試験時間 聞き取り 読解 記述
1級 約50分間 約15分間
(音声回数2回)
約17分間 無し
2級 約65分間 約22分間
(音声回数 2回)
約22分間 無し
3級 約100分間 約35分間
(音声回数2回)
約17分間 約15分
4級 約115分間 約30分間
(音声回数1回)
約40分間 約25分
5級 約135分間 約30分間
(音声回数1回)
約45分間 約40分
6級 約150分間 約35分間
(音声回数1回)
約50分間 黙読10分、作文時間約35分
聞き取りの試験終了後に、解答用紙に記入する時間が予備として3分間与えられます。

試験時間
リスニング・読解・書写・翻訳(筆記) 口頭試験・翻訳(口頭)
7級・8級・9級 180分(途中休憩含む) 30分

合格基準(合格ライン)

HSKの合格基準は、以下となります。

合格基準
1級6割(120点)以上のスコア
聞き取り、読解の配点はそれぞれ100点、合計200点で評価
2級
3級6割(180点)以上のスコア
聞き取り、読解、作文の配点はそれぞれ100点、合計300点で評価
4級
5級6割(180点)以上のスコア
聞き取り、読解、作文の配点はそれぞれ100点、合計300点で評価
※5級・6級は、成績報告に合否は表記されず獲得スコアのみ表記
6級

受験料

HSKの受験料は、1級が3,850円、2級が5,060円、3級が6,600円、4級が7,920円、5級が9,900円、6級が11,550円です。

試験会場

HSKは全国で毎月実施され、級により実施日程・会場が異なります。

また、ネット試験も毎月実施されており、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、熊本県の会場で、1級から6級の試験が毎月実施されています。

HSKの免除制度

HSKに免除制度は、ありません。

HSKの日程

HSK7級~9級に関しは現在不定期に実施されています。

申込み期間

HSKの申込み期間は、試験日の概ね1ヶ月前までです。

HSKネット試験の申込み期間は、試験日の10日前までです。

試験日

HSKの試験日は、毎月1回、土曜日もしくは日曜日に実施されています。

HSKネット試験の試験は、毎月1回、土曜日もしくは日曜日に実施されています。

合格発表日

HSKの結果は、試験4週間程度で確認できます。

HSKネット試験の結果は、試験2週間後に確認できます。

HSKの合格率・受験者数

HSKの合格率は公開されていません。

HSKの難易度は?どれくらいのレベル?

HSKの大まかな難易度は、1~3級が易しい、4~6級が普通、7~9級が難しいとされています。

1級

1級は、非常に基本的な中国語の単語やフレーズを理解し、使用することができるレベルです。大学の第二外国語としての第一年度の前期履修程度に相当します。語彙の目安は、150語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識です。

2級

2級は、簡単な日常会話を行うことができ、初級中国語の優秀なレベルに到達していることが期待されます。大学の第二外国語としての第一年度の履修程度に相当します。語彙の目安は、300語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識です。

3級

3級は、生活、学習、仕事などの日常的な場面で基本的なコミュニケーションをとることができ、中国旅行時にも大部分の状況に対応できる能力が求められます。語彙の目安は、600語程度の基礎常用中国語及びそれに相応する文法知識です。

4級

4級は、広範囲の話題についての会話ができ、中国語を母国語とする人と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる必要があります。語彙量の目安は、1200語程度の常用中国語単語です。

5級

5級は、中国語の新聞や雑誌を読む能力や、中国語のテレビや映画を理解する能力が求められます。また、整ったスピーチを行うこともできる必要があります。語彙量の目安は、2500語程度の常用中国語単語です。

6級

6級は、中国語の情報をスムーズに読み取り、聞き取ることができ、自分の意見や考えを流暢に表現することができる必要があります。語彙量の目安としては、5000語以上の常用中国語単語を知っていることが求められます。

7級・8級・9級

新規の7級・8級・9級の詳細な難易度はまだわかりませんが、7級は初歩的な専門的翻訳・通訳スキル、8級は基本的な専門的翻訳・通訳スキル、9級はプロ級の翻訳・通訳スキルが求められるとされ、6級よりもより高い難易度に設定されています。

HSKの勉強法・対策方法は?

HSKの勉強法の一つとして、実際の生活の中で中国語を使う環境を作ることが推奨されています。例えば、日常の中でよく使われるフレーズや単語を繰り返し練習することで、自然と言語能力が向上します。また、中国のドラマや映画を見ることで、リアルな会話を耳にすることができ、聞き取り能力の向上にも繋がります。

次に、テキストで学んだら早めに過去問を解くことが非常に有効です。過去の試験問題を繰り返し解くことで、試験の傾向や出題パターンを把握することができます。これにより、実際の試験時にも冷静に対応することができるようになります。

また、中国語に触れる機会を増やすことも大切です。YouTubeや旅行、ドラマなどを通じて、中国語に慣れることで、学習のモチベーションを保つことができます。特に、楽しみながら学習することで、継続的に勉強を続けることができるでしょう。

最後に、HSKの勉強には、良質な教材を選ぶことが重要です。効果的な教材を使用することで、効率的に学習を進めることができます。

HSKの対策におすすめのテキスト・参考書

HSKの対策ができる予備校・講座

HSK実施団体

HSK日本実施委員会

株式会社 新華コンサルティング

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