葬祭ディレクター技能審査とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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葬祭ディレクターとは?仕事内容は?
葬祭ディレクターは、葬祭業界の専門知識と技能を証明する資格です。
葬祭ディレクターの役割は、遺族との初対面から始まり、短期間で葬儀を計画し、運営・進行することです。この仕事は、故人の最後の儀式を執り行うという重大な責任を伴い、葬儀に関する知識や技術だけでなく、遺族や参列者に対するきめ細かいサービス力も求められます。
葬祭ディレクターは、遺族の気持ちに寄り添い、文化や宗教への理解を持ちながら、専門家として適切な弔いを支援する役割を担っています。この資格は、葬祭業界での専門性と倫理性を高めるために重要なものとされています。
葬祭ディレクターには1級と2級があり、1級はあらゆる種類の葬儀を執り行う能力を、2級は個人葬を執り行う能力を証明します。
葬祭ディレクター技能審査の受験資格は?なるにはどうすればいい?
葬祭ディレクター技能審査の受験資格は、1級が「葬祭実務経験を5年以上有する者、または2019年度以前の試験で2級合格後2年以上葬祭実務経験を有する者」、2級が「葬祭実務経験を2年以上有する者」です。
葬祭ディレクター技能審査の概要
科目・出題範囲
葬祭ディレクター技能審査の科目・出題範囲は、以下となります。
学科試験 | 葬儀及び関連する事項についての知識 葬儀に係る仕事の内容について、意味も含めて正確に理解できているかを判定、かつ、社会的環境・公衆衛生・法律・行政手続・遺族心理・宗教等の関連知識の有無も判定 |
幕張 | 葬儀式場設営のための基礎能力 自宅や寺院等での式場設営の基礎技術であり、伝統的な式場装飾法である幕張装飾技法の習熟度を判定、かつ、設営課題実現のための目的意識と処理能力を判定 |
接遇 | 葬儀の担当者としてのご遺族等への基本的な応接能力 家族と死別した直後にあるご遺族や関係者に対して、適切な応接をすることができるか、挨拶、お悔やみ、意向を聴くこと、基本事項の確認を行うことを通して、礼等の基本的マナー、言葉遣い、進行の適切さ、姿勢、発声等を判定 |
司会 | 葬儀運営のための基礎能力 葬儀ならびに告別式の内容を理解し、参列者に配慮して適切な案内・進行ができるかを判定、かつ、必要な日本語読解力、文章表現力が備わっているか、マナーが優れているかを判定 |
実技筆記 | 葬祭ディレクターとしての実践面における理解 特に顧客(とりわけ死別直後のご遺族)に対し、適切な言葉づかい、心配り、サービスマインドができているか、加えて一般常識をわきまえているか、顧客からの質問・要請・クレームに対して消費者の目線で適切に対応できるか、消費者(特にご遺族)からの信頼を得て、葬祭サービスを提供できるかを判定 |
出題形式
葬祭ディレクター技能審査の出題形式は、筆記と実技です。
試験時間
葬祭ディレクター技能審査の試験時間は、以下となります。
1級 | 2級 | ||
学科試験 | 50分 | 30分 | |
実技試験 | 作業試験 幕張 | 7分 | 7分 |
作業試験 接遇 | 2分 | 2分 | |
作業試験 司会 | 6分 | 4分 | |
実技筆記試験 | 30分 | 30分 |
合格基準(合格ライン)
葬祭ディレクター技能審査の合格基準は、学科試験が「70%以上の得点」、実技試験が「幕張、接遇、司会、実技筆記の点数を合計して70%以上の得点」です。
受験料
葬祭ディレクター技能審査の受験料は、以下となります。
1級 | 2級 | |
一般 | 55,400円 | 39,700円 |
学試験のみ | 8,300円 | 8,300円 |
実技試験のみ | 47,100円 | 31,400円 |
試験会場
葬祭ディレクター技能審査の試験会場は、札幌、仙台、大宮、東京、横浜、名古屋、京都、福岡の8会場です。
葬祭ディレクター技能審査の免除制度
葬祭ディレクター技能審査には一部合格制度があり、学科試験と実技試験のいずれか一方が基準点に達した場合、受験年度の3回前の審査までの一部合格者が同じ等級を再受験する場合には、申請により合格している科目の受験が免除されます。
葬祭ディレクター技能審査の日程
申込み期間
葬祭ディレクター技能審査の申込み期間は、例年4月上旬~4月下旬です。
試験日
葬祭ディレクター技能審査の試験日は、例年9月下旬です。
合格発表日
葬祭ディレクター技能審査の合否は、試験日より2ヶ月以内に送付されます。
葬祭ディレクター技能審査の合格率・受験者数
葬祭ディレクター技能審査の合格率は公開されていません。
葬祭ディレクター技能審査の難易度は?どれくらいのレベル?
葬祭ディレクター技能審査の合格率は公開されておらず詳細はわかりませんが、難易度は普通~やや易しいレベルとされることが多いです。
しかし、実務経験を積んでいることが前提の技能審査であり、経験値によっては難易度は高くなります。
葬祭ディレクター技能審査の勉強法・対策方法は?
葬祭ディレクター試験の勉強には、まず「葬儀概論」を読んで、葬儀に関する基本的な知識を把握することが重要です。その後、過去問題を繰り返し解くことで、試験の形式や出題傾向に慣れることが大切です。実技試験の部分では、幕張(式場設営の基本技能)の練習をストップウォッチを使って繰り返し行いましょう。
また、葬祭ディレクター技能審査協会の公式サイトから問題集と解説書をダウンロードし、問題集を繰り返し解きながら、分からない点や間違えた箇所を解説書で確認する方法も効果的です。
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