ホテル実務技能認定試験

ホテル実務技能認定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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ホテル実務技能認定試験とは?

ホテル実務技能認定試験は、観光業と宿泊業における質の高いサービスを提供できる人材の確保と育成を目的とした試験です。

この認定試験は、就職時の推薦基準、学習理解度の確認、卒業認定の基準として利用されるほか、現場で実務を担当する人々の教育ツールとしても活用されています。

この試験を通じて、ホテル業界における実務技能の水準を測定し、業界全体のサービス品質の向上を図ることが目指されています。

ホテル実務技能認定試験は、上級と初級の2グレード実施されています。

ホテル実務技能認定試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

ホテル実務技能認定試験に受験資格はありません。

ホテル実務技能認定試験の概要

科目・出題範囲

ホテル実務技能認定試験の科目・出題範囲は、以下となります。

出題分野と項目 初級 上級
1 接遇分野
ホテル業従業者の資質 身だしなみ    
心構え
ホテルマンの資質
接客時の状況判断と行動指針
場面に応じた状況判断と行動に関する知識 外客接遇
障害者・高齢者の対応
接遇用語
場面、客に応じた言葉遣いに関する知識 敬語の使い分け
社会人としてのマナー・エチケット
職場のマナーに関する知識 ホウレンソウの理解と実践
職場の人間関係
事件、事故が起こったときの対処
ホテル内での事故処理に関する知識  
苦情処理に関する知識 苦情を受けた時の対応
苦情の原因と対処法
2 料飲分野
料飲部門の概要 料飲部門の組織
什器・備品の種類と用途
料理(食材を含む)と飲料に関する知識 西洋料理の歴史、食材、食材管理、調理法
西洋料理のメニュー
日本料理、中国料理の歴史、食材、調理法など
レストラン部門の業務とサービスに関する知識 レストランの種類
テーブルセッティング
案内、オーダーテイキング、運搬、テーブルサービス、精算
特別なサービス(デクパージュ、フレイミングなど)
宴会部門の業務とサービスに関する知識 宴会セールス
宴会サービスと関連知識
ブライダルサービスと関連知識
弔事(法要・社葬)の関連知識
バー・ラウンジ部門の業務とサービスに関する知識 バー・ラウンジの種類、サービス
アルコール飲料の分類、特徴
ワインの歴史、分類、原料、産地
カクテルの歴史、種類、レシピ
テーブルマナーに関する知識 西洋料理のテーブルマナー
日本料理、中国料理のテーブルマナー
料理メニュー管理に関する知識 メニューの起源
メニューの管理、作成上の留意点
食事に関する異文化知識 宗教や民族によってタブーとされる食材・サービス
3 宿泊分野
宿泊部門の概要(全般の知識) 宿泊部門の組織、業務の流れ
宿泊プラン、客室タイプ
宿泊関連用語
ドアマンの業務とサービスに関する知識 職場環境の整備
出迎えと見送り
ベルマンの業務とサービスに関する知識 職場環境の整備、他部署との業務連携
チェックイン時の接客
ルームチェンジの対応
クローク部門の業務とサービスに関する知識 清掃と準備
預かりと引渡し
リザベーション部門の業務とサービスに関する知識 予約受付
予約キャンセル
イールドマネジメント
レセプション部門の業務とサービスに関する知識 ルーミング
チェックイン~チェックアウトの業務
滞在中の変更
客室営業日報
精算業務、フロントキャッシャー
貴重品預かり業務
インフォメーション部門の業務とサービスに関する知識 インフォメーションの種類と内容(ルーム・ハウス・シティ)
メッセージ・小荷物の取り扱い、受け渡し
コンシェルジュ
メイル部門の業務とサービスに関する知識 メイルの区分け、保管、転送
ハウスキーピング部門の業務とサービスに関する知識 客室の種類、設備と備品、キーの種類
客室清掃、客室サービス
報告書類
ハウスキーパーの業務
旅行業との連携に関する知識 エージェントからの送客
予約システムに関する知識(PMS、GDSなど)
4 語学分野
ホテル用語の外国語理解 ホテル用語
業務上での会話理解 アジア圏の言語(挨拶程度)
英会話
業務上での英語文書理解  
5 その他のホテル関連分野
食品衛生・公衆衛生に関する知識 食品衛生、食品衛生法、食中毒の分類・予防策に関する知識
公衆衛生、保健所の機能
安全衛生に関する知識 就業規則、服務規律
従業員の健康確保(健康診断など)
施設管理に関する知識 政府登録ホテル・旅館の施設基準
初期消火設備、防火設備
プロトコルに関する知識 外客接遇の基本マナー
ドレスコード
席次
国旗
ホテル関連法令に関する知識 旅館業法、国政観光ホテル整備法
消防法、建築基準法
地域保健法
個人情報保護法
バリアフリー新法
宿泊業及び観光業の歴史に関する知識 日本のホテル史
世界のホテル史(ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど)
ホテル運営形態
宿泊業及び観光業の動向
環境問題対策 廃棄物の削減、省エネルギー、省資源
マーケティング ホテルにおけるマーケティングの定義
ホテルのイベント戦略
ホテルの広報と広告宣伝
ホテルブランドの意義
ホテル業界動向に関する知識 ホテルにおけるIT活用について
用語知識
宿泊業及び観光業に関する情勢 宿泊業及び観光業に関するニュース(政治・経済・国際情勢)

出題形式

ホテル実務技能認定試験の出題形式は、多肢選択式です。

試験時間

ホテル実務技能認定試験の試験時間は、上級が90分、初級が60分です。

合格基準(合格ライン)

ホテル実務技能認定試験の合格基準は、得点率が60%以上です。

受験料

ホテル実務技能認定試験の受験料は、上級が7,100円(税込)、初級が6,500円(税込)です。

試験会場

ホテル実務技能認定試験はCBT形式で実施され、全国のテストセンターで受験することができます。

ホテル実務技能認定試験の免除制度

ホテル実務技能認定試験に免除制度は、ありません。

ホテル実務技能認定試験の日程

ホテル実務技能認定試は3月、6月の年2回実施されています。

申込み期間

ホテル実務技能認定試験の申込み期間は、例年12月上旬~3月上旬、3月中旬~5月下旬です。

試験日

ホテル実務技能認定試験の試験日は、例年3月上旬、6月上旬です。

合格発表日

ホテル実務技能認定試験の合格発表日は、例年3月下旬、6月中旬です。

ホテル実務技能認定試験の合格率・受験者数

ホテル実務技能認定試験の詳細な合格率は公開されていませんが実施団体によると2022年度平均合格率は65.38%となっています。

ホテル実務技能認定試験の難易度は?

ホテル実務技能認定試験の合格率は65%前後となっており、難易度は低めです。

ホテル実務技能認定試験の勉強法・対策方法は?

ホテル実務技能認定試験の勉強は、公式テキストを読み、問題集を何度か周回する基本学習法で十分対応できます。

無料でサンプル問題も公開されていますので、出題内容や形式も理解しておきましょう。

ホテル実務技能認定試験実施団体

株式会社サーティファイ

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