文書処理能力検定とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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文書処理能力検定とは?
文書処理能力検定は、現代のオフィス環境において非常に重要なスキルである文書作成や統計データ処理の能力を測るための検定です。
この検定は、パソコンの普及に伴い、企業における文書作成やデータ処理の業務がますます重要になっている現代社会のニーズに応えるために設計されています。
文書処理能力検定は「ワープロ」と「表計算」の2部門あり、それぞれ1級から4級までの級があります。
文書処理能力検定の受験資格は?なるにはどうすればいい?
文書処理能力検定に受験資格はありません。
文書処理能力検定の概要
科目・出題範囲
文書処理能力検定の科目・出題範囲は、以下となります。
ワープロ
1級 | 技術常識:ワープロに関する高度な知識 国語力:漢字、送り仮名、熟語、慣用句、ことわざ |
入力:700字 文書作成:原稿から正式文書の作成 (高度な知識を含む) |
2級 | 技術常識:ワープロに関する実務知識 国語力:漢字、送り仮名、熟語、慣用句 |
入力:500字 文書作成:原稿から正式文書の作成 |
3級 | – | 入力:300字 文書作成:原稿から適宜レイアウトして作成 (追加・削除・修正を含める) |
4級 | – | 入力:200字 文書作成:原稿から適宜レイアウトして作成 (修正を含める) |
表計算
1級 | 表計算に関する高度な知識 入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識 |
2級 | 表計算に関する実務知識 入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識 |
3級 | 表計算に関する基本知識 入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識 |
4級 | 表計算に関する基礎知識 入力、関数、書式設定、グラフ、データ、印刷に関する知識 |
出題形式
文書処理能力検定の出題形式は、以下となります。
1級 | 2級 | 3級 | 4級 | ||
ワープロ・表計算 | 筆記 | ◯ | ◯ | ||
実技 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
試験時間
文書処理能力検定の試験時間は、以下となります。
ワープロ
ワープロ | 試験時間 | 筆記 | 実技 | |
入力 | 文書作成 | |||
1級 | 60分 | 20分 | 10分 | 30分 |
2級 | 60分 | 20分 | 10分 | 30分 |
3級 | 40分 | – | 10分 | 30分 |
4級 | 30分 | – | 10分 | 20分 |
表計算
表計算 | 試験時間 | 筆記 | 実技(表・グラフ作成) |
1級 | 60分 | 20分 | 40分 |
2級 | 60分 | 20分 | 40分 |
3級 | 40分 | – | 40分 |
4級 | 30分 | – | 30分 |
合格基準(合格ライン)
文書処理能力検定の合格基準は、各級とも1科目100点満点とし、全科目得点70点以上です。
ただし、実技試験(ワープロ)の入力は、正味打数1級690字、2級490字、3級290字、4級190字以上で合格です。
受験料
文書処理能力検定の受験料は、「ワープロ」と「表計算」ともに、1級が5,200円、2級が4,200円、3級が3,200円、4級が2,200円です。
試験会場
文書処理能力検定の試験会場は、全国の実施団体指定の会場です。
文書処理能力検定の免除制度
文書処理能力検定に免除制度は、ありません。
文書処理能力検定の日程
文書処理能力検定は、「ワープロ」と「表計算」ともに7月、11月、2月の年3回、同日に実施されています。
申込み期間
文書処理能力検定の申込み期間は、例年5月上旬~6月上旬、9月中旬~10月上旬、12月中旬~1月上旬です。
試験日
文書処理能力検定の試験日は、例年7月上旬、11月上旬、2月上旬です。
合格発表日
文書処理能力検定1級の合格発表日は、試験日から1ヶ月以内です。
文書処理能力検定2級・3級・4級の合格発表日は、試験日から2週間後です。
文書処理能力検定の合格率・受験者数
ワープロ
ワープロ | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | |||||
年 | 月 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 |
2024年 | 11月 | ||||||||
7月 | |||||||||
2月 | 52.38% | 63名 | 43.37% | 279名 | 79.20% | 654名 | 75.00% | 68.21名 | |
2023年 | 11月 | 54.35% | 46名 | 56.50% | 331名 | 82.00% | 511名 | 78.98% | 295名 |
7月 | 56.41% | 39名 | 61.98% | 334名 | 81.2% | 601名 | 92.45% | 106名 | |
2月 | 63.83% | 94名 | 50.00% | 346名 | 83.93% | 840名 | 73.21% | 112名 | |
2022年 | 11月 | 53.62% | 69名 | 39.10% | 266名 | 87.06% | 618名 | 83.64% | 275名 |
7月 | 48.10% | 79名 | 69.17% | 412名 | 81.76% | 817名 | 91.45% | 152名 |
表計算
表計算 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | |||||
年 | 月 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 |
2024年 | 11月 | ||||||||
7月 | |||||||||
2月 | 39.19% | 74名 | 50.35% | 141名 | 83.22% | 298名 | 86.27% | 51名 | |
2023年 | 11月 | 46.15% | 13名 | 51.72% | 145名 | 82.39% | 460名 | 75.00% | 20名 |
7月 | 41.67% | 12名 | 59.88% | 167名 | 86.76% | 370名 | 97.06% | 102名 | |
2月 | 49.12% | 57名 | 60.49% | 162名 | 73.58% | 492名 | 85.71% | 91名 | |
2022年 | 11月 | 16.67% | 18名 | 38.46% | 195名 | 73.53% | 631名 | 77.36% | 53名 |
7月 | 18.18% | 22名 | 70.81% | 185名 | 82.84% | 606名 | 91.57% | 166名 |
文書処理能力検定の難易度は?
文書処理能力検定「ワープロ」の合格率は、1級が55%前後、2級が55%前後、3級が85%前後、4級が85%前後となっており、難易度としては1級・2級が普通、3級・4級が易しいといえます。
文書処理能力検定「表計算」の合格率は、1級が40%前後、2級が60%前後、3級が80%前後、4級が90%前後となっており、難易度としては1級がやや難しい、2級がやや易しい、3級・4級が易しいといえます。
文書処理能力検定の勉強法・対策方法は?
文書処理能力検定は日常的にタイピングや表計算ソフトを使用している方であれば難しい検定ではありません。
しっかり学習したい方は、実施団体が発刊しているテキスト、問題集で学習するとよいでしょう。
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