認知症ケア専門士認定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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認知症ケア専門士とは?仕事内容は?
認知症ケア専門士とは、認知症のケアに関する深い知識と技術を持つことを証明する資格です。
認知症介護の分野でメジャーな資格であり、認知症介護の現場での指導者としての役割を果たし、認知症のケア方法についての指導やアドバイスを行います。
認知症ケア専門士認定試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
認知症ケア専門士認定試験の受験資格は「3年以上の認知症ケアの実務経験を有する者」です。
認知症ケア専門士認定試験の概要
科目・出題範囲
認知症ケア専門士認定試験の出題範囲は、認知症ケア標準テキスト」に準じた内容です。
第1次試験 | (1) 認知症ケアの基礎 (2) 認知症ケアの実際Ⅰ:総論 (3) 認知症ケアの実際Ⅱ:各論 (4) 認知症ケアにおける社会資源 |
第2次試験 | 論述 認知症ケアの事例に対する論述 |
出題形式
認知症ケア専門士認定試験の出題形式は、第1次試験が五者択一、第2次試験が認知症ケアの事例(3題)に対する論述の送付です。
試験時間
認知症ケア専門士認定試験第1次試験の試験時間は、各科目60分です。
合格基準(合格ライン)
認知症ケア専門士認定試験の合格基準は、第1次試験が「各分野70%以上の正答率を有した方」、第2次試験が、5つの要件「①適切なアセスメントの視点を有している者」「②認知症を理解している者」「③適切な介護計画を立てられる者」「④制度および社会資源を理解している者」「⑤認知症の人の倫理的課題を理解している者」をすべて満たした者です。
受験料
認知症ケア専門士認定試験の受験料は、第1次試験が12,000円(1分野3000円)、第2次試験が8,000円です。
試験会場
認知症ケア専門士認定試験の第1次試験はオンラインでの実施です。第2次試験は送付された論述問題の作成、提出となります。
認知症ケア専門士認定試験の免除制度
認知症ケア専門士認定試験の第1次試験は各分野の合格有効期間が5年間あり、期間内は合格した科目を受験する必要はありません。
また、各受験分野が合格有効期限内の第1次試験の合格者と、認知症ケア准専門士の資格取得後5年以内かつ受験回の知症ケア専門士認定試験の受験資格を満たした方は、第1次試験が免除されます。
認知症ケア専門士認定試験の日程
申込み期間
認知症ケア専門士認定試験第1次試験の申込み期間は、例年3月上旬~4月上旬です。
認知症ケア専門士認定試験第2次試験の論述問題は、第1次試験の合格通知に同封されます。第2次試験から受験する場合の申込み期間は、例年6月下旬~7月下旬です。
試験日
認知症ケア専門士認定試験第1次試験の試験日は、例年7月上旬です。
認知症ケア専門士認定試験第2次試験の提出期間は、例年8月下旬~9月下旬です。
合格発表日
認知症ケア専門士認定試験の合格発表日は、例年8月中旬です。
認知症ケア専門士認定試験の合格発表日は、例年1月上旬です。
認知症ケア専門士認定試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | |
2022年 | – | 3,666名 |
2021年 | 53.7% | 3,063名 |
2020年 | 56.5% | 2,550名 |
2019年 | 53.3% | 4,893名 |
2018年 | 54.7% | 5,063名 |
認知症ケア専門士認定試験の難易度は?どれくらいのレベル?
認知症ケア専門士認定試験の合格率は50%前後となっていますが、実務経験が必要な受験資格があり、また論述もあるため難易度は普通~やや難しい程度でしょう。
認知症ケア専門士認定試験の勉強法・対策方法は?
認知症ケア専門士認定試験の勉強法は、公式テキストでの学習が非常に重要です。試験の内容は、認知症ケア標準テキストという公式テキストに基づいて出題されるため、このテキストをしっかりと理解することが基本となります。
次に、問題集を使用しての反復練習も効果的です。テキストでの学習だけでは、情報の定着が難しいことがありますが、問題集を使用することで、学習した内容を実際の問題形式で確認することができます。これにより、記憶の定着がより良くなります。
独学が不安であれば、認知症ケア学会が提供する受験対策講座に参加することもおすすめです。この講座では、公式テキストの要点を絞った講義が行われ、模擬試験も受けることができます。実際の試験に近い形式での学習ができるため、試験に対する自信を持つことができます。
なお、認知症ケア専門士としての資格は5年ごとの更新が必要です。更新のためには、研修会に参加して単位を取得する必要があります。資格を維持するためにも、定期的な学習と研修の参加が必須となります。
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