建設業経理事務士検定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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建設業経理事務士とは?

建設業経理事務士は、建設業界において必要な財務や経理に関する専門知識を身につけていると認められた人に与えられる資格です。

検定試験は1級から4級まで実施されており、1~2級は建設業法施行規則第18条の3に基づく「登録経理試験」の建設業経理検定試験として実施され、合格すると建設業経理士に、3~4級は一般財団法人建設業振興基金の独自の建設業経理事務士検定試験として実施され、合格すると建設業経理事務士の資格を得ることができます。

建設業経理事務士検定試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

建設業経理事務士検定試験に受験資格はありません。

3級・4級には特別研修があり、受講後に試験に合格すれば建設業経理事務士を取得できます。3級の特別研修は4級の取得が受講資格となります。

建設業経理事務士検定試験の概要

科目・出題範囲

建設業経理事務士検定試験は、商法、会社法、建設業法などの関連法令および会計基準等を踏まえ、「出題区分表」「財務分析主要比率表」を制定し、これらを主な範囲として試験問題が出題されます。

3級 建設業の簿記、原価計算 基礎的な建設業簿記の原理及び記帳並びに初歩的な原価計算を理解しており、決算等に関する初歩的な実務を行えること。
4級 簿記のしくみ 初歩的な建設業簿記を理解していること。

出題形式

建設業経理事務士検定試験の出題形式は、筆記です。

試験時間

建設業経理事務士検定試験の試験時間は、3級が120分、4級が90分です。

合格基準(合格ライン)

建設業経理事務士検定試験の合格基準は、正答率70%が標準となります。

受験料

建設業経理事務士検定試験の受験料は、以下となります。

3級 5,820円
4級 4,720円
2級・3級(同日受験) 12,620円
3級・4級(同日受験) 10,220円

試験会場

建設業経理事務士検定試験3級の試験会場は、全都道府県に1箇所以上設置されます。

4級のみ、札幌、仙台、秋田、宇都宮、東京、神奈川、新潟、金沢、甲府、松本(長野県)、名古屋、津、大阪、松江、広島、山口、徳島、高松、松山、福岡、佐賀、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の25会場での実施です。

建設業経理事務士検定試験の免除制度

建設業経理事務士検定試験に免除制度はありません。

建設業経理事務士検定試験の日程

申込み期間

建設業経理事務士検定試験の申込み期間は、例年11月中旬~12月中旬です。

試験日

建設業経理事務士検定試験の試験日は、例年3月上旬です。

合格発表日

建設業経理事務士検定試験の合格発表日は、例年5月上旬です。

建設業経理事務士検定試験の合格率・受験者数

  3級 4級
合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 66.6% 1,845人 75.4% 183人
2022年 58.3% 2,010人 77.8% 185人
2021年 70.4% 2,277人 86.5% 185人
2020年
2019年 64.3% 1,896人 78.5% 163人
2018年 63.7% 2,065人 76.6% 192人

建設業経理事務士検定試験の難易度は?どれくらいのレベル?

建設業経理事務士検定試験の難易度は簿記の基本知識の有無で異なります。

簿記の知識がある場合、3級、4級の難易度は低いとされます。

建設業経理事務士検定試験・建設業経理事務士検定試験の勉強法・対策方法は?

建設業経理士検定試験・建設業経理事務士検定試験の勉強を始める際は、まず自身の簿記の知識レベルを確認することが大切です。例えば、簿記2級の知識を持っている方は、建設業経理士検定試験2級なら約50時間の勉強時間で十分とされています。一方、簿記3級の知識しかない方は、約150時間の勉強が必要とされています。そして、簿記の知識が全くない初学者の方は、約220時間の勉強を推奨されています。

勉強を始める際、テキストを使用して基本的な知識を身につけることが大切です。特に、建設業経理士試験に特有の用語、例えば「未成工事支出金」や「完成工事原価」などをしっかりと理解することが重要です。これらの用語は、日常の簿記の勉強ではあまり馴染みがないかもしれませんが、この試験においては中心的な役割を果たします。

また、過去問題を使用しての勉強も非常に効果的です。過去の問題を何周もすることで、試験のパターンや出題傾向をしっかりと掴むことができます。

建設業経理事務士検定試験の対策におすすめのテキスト・参考書

建設業経理事務士検定試験実施団体

一般財団法人 建設業振興基金

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