コンタクトセンター検定試験(コン検)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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コンタクトセンター検定試験(コン検)とは?仕事内容は?
コンタクトセンター検定試験(コン検)は、コンタクトセンターで働く方や就職を目指す方の専門スキルを評価する検定です。
コンタクトセンターにおけるコンピテンシー(高い成果を継続的に上げるための行動特性)を体系化した認定内容が特徴で、未就業者からプロフェッショナルまで、経験と役割に応じた実務スキルを証明します。
コンタクトセンター検定試験は、オペレーションレベルとプロフェッショナルレベルに分かれており、さらに、オペレーションレベルはエントリー資格(EN)、オペレーター資格(OP)、スーパーバイザー資格(SV)、プロフェッショナルレベルはオペレーションマネジメント資格(OMP)、コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)があり、計5グレードの試験が実施されています。
オペレーションレベル | エントリー資格(EN) |
オペレーター資格(OP) | |
スーパーバイザー資格(SV) | |
プロフェッショナルレベル | オペレーションマネジメント資格(OMP) |
コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP) |
コンタクトセンター検定試験の受験資格は?
コンタクトセンター検定試験に受験資格はありません。
コンタクトセンター検定試験の概要
科目・出題範囲
コンタクトセンター検定試験の科目・出題範囲は、以下となります。
エントリー資格(EN)
1. コンタクトセンターについての基礎知識 | コンタクトセンターとは 職場としてのコンタクトセンター/ポジション |
2. マナーと心構え | コンタクトセンターでのマナーとルール 仕事をする上での心構えと準備 モチベーションの維持、ストレス管理 |
3. お客様対応に必要なスキル | 電話応対の基礎 非電話対応の基礎 文書作成の基礎 パソコンスキルの基礎 |
4. お客様対応に必要な基礎知識 | サービスの基礎 お客様対応の基礎 コミュニケーションの基礎 クレーム対応の基礎 |
5. お客様対応を支えるシステムとマネジメント | お客様対応を支えるシステム お客様対応を支えるマネジメント |
オペレーター資格(OP)・スーパーバイザー資格(SV)
コンタクトセンター戦略・監査 | 経営戦略と財務 コンタクトセンターの監査 |
カスタマーサービス | サービス・マネジメント カスタマー・エクスペリエンス CRMコンタクトセンター戦略の実践 |
運営 | オペレーションマネジメント ヒューマン・リソース・マネジメント |
構築 | コンタクトセンターアーキテクチャ ICTマネジメント |
ベース | コンタクトセンターの職能スキル PCスキルの基礎 |
オペレーションマネジメント資格(OMP)・コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)
コンタクトセンター戦略・監査 | 経営戦略と財務 コンタクトセンターの監査 |
カスタマーサービス | サービス・マネジメント カスタマー・エクスペリエンス CRMコンタクトセンター戦略の実践 |
運営 | オペレーションマネジメント ヒューマン・リソース・マネジメント |
構築 | コンタクトセンターアーキテクチャ ICTマネジメント |
ベース | コンタクトセンターの職能スキル PCスキルの基礎 |
出題形式
コンタクトセンター検定試験の出題形式は、エントリー資格(EN)・オペレーター資格(OP)・スーパーバイザー資格(SV)が選択問題、オペレーションマネジメント資格(OMP)が選択問題・記述式問題(「構築」分野を中心に関連する各分野)、コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)が選択問題・記述式問題(「運営」分野を中心に関連する各分野)です。
試験時間
コンタクトセンター検定試験の試験時間は、エントリー資格(EN)が50分、オペレーター資格(OP)・スーパーバイザー資格(SV)が90分、オペレーションマネジメント資格(OMP)・コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)の選択問題が120分、記述問題が120分です。
合格基準(合格ライン)
コンタクトセンター検定試験の合格基準は、以下となります。
エントリー資格 | 能力値200から800の値をとる評価得点で表し、スコア500以上 |
オペレーター資格 | |
スーパーバイザー資格 | |
オペレーションマネジメント資格 | 能力値200から800の値をとる評価得点で表し、スコア500以上、かつ記述式で素点正答率70%程度が目安 |
コンタクトセンターアーキテクチャ資格 |
受験料
コンタクトセンター検定試験の受験料は、以下となります。
一般価格 | 会員価格 | |
エントリー資格 | 3,850円 | 3,465円 |
オペレーター資格 | 7,700円 | 6,930円 |
スーパーバイザー資格 | 8,800円 | 7,920円 |
オペレーションマネジメント資格 | 16,500円 | 14,850円 |
コンタクトセンターアーキテクチャ資格 | 16,500円 | 14,850円 |
試験会場
コンタクトセンター検定試験のエントリー資格(EN)・オペレーター資格(OP)・スーパーバイザー資格(SV)はCBT形式で実施され、全国のテストセンターで随時受験することができます。
コンタクトセンター検定試験のオペレーションマネジメント資格(OMP)・コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)の試験会場は、札幌・東京・大阪・福岡・沖縄の5会場です。
コンタクトセンター検定試験の免除制度
コンタクトセンター検定試験に免除制度は、ありません。
コンタクトセンター検定試験の日程
申込み期間
コンタクトセンター検定試験のエントリー資格(EN)・オペレーター資格(OP)・スーパーバイザー資格(SV)の申込み期間は、会場により異なります。
コンタクトセンター検定試験のオペレーションマネジメント資格(OMP)・コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)の申込み期間は、例年10月上旬~11月中旬です。
試験日
コンタクトセンター検定試験のエントリー資格(EN)・オペレーター資格(OP)・スーパーバイザー資格(SV)の試験日は、希望日を選択することができます。
コンタクトセンター検定試験のオペレーションマネジメント資格(OMP)・コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)の試験日は、例年12月上旬です。
合格発表日
コンタクトセンター検定試験のエントリー資格(EN)・オペレーター資格(OP)・スーパーバイザー資格(SV)の合否は、試験後すぐに確認することができます。
コンタクトセンター検定試験のオペレーションマネジメント資格(OMP)・コンタクトセンターアーキテクチャ資格(CAP)の合否は、試験日から約2ヶ月後に送付されます。
コンタクトセンター検定試験の合格率・受験者数
受検者数 (全科目合計) |
合格率 | ||||
エントリー資格 | オペレーター資格 | スーパーバイザー資格 | オペレーションマネジメント資格 | ||
2022年 | 3,389名 | 78% | 76% | 79% | 44% |
2021年 | 3,208名 | 77% | 79% | 79% | 48% |
2020年 | 2,293名 | 83% | 77% | 81% | 36% |
2019年 | 3,084名 | 79% | 74% | 78% | 45% |
2018年 | 2,550名 | 79% | 71% | 81% | 54% |
コンタクトセンター検定試験の難易度は?
コンタクトセンター検定試験の合格率は、オペレーションレベルのエントリー資格(EN)、オペレーター資格(OP)、スーパーバイザー資格(SV)の3資格は75%以上となっており、難易度は低いです。
オペレーションマネジメント資格(OMP)の合格率は45%前後となっており、難易度は普通レベルとなっています。
コンタクトセンター検定試験の勉強法・対策方法は?
コンタクトセンター検定試験の準備においては、まず「コンタクトセンターマネジメントCMBOK2.0準拠テキスト」の熟読が非常に重要です。このテキストは、コンタクトセンターの運営やパフォーマンス管理に関する包括的な知識を提供しており、資格取得を目指す方々にとっては宝の山とも言えます。実際にこの分野で働いている方々は、日々の業務を通じて得た経験と知識をテキストの内容と結びつけることで、より深い理解を得ることができます。
また、過去に出題された問題を繰り返し解くことも、試験対策には欠かせません。過去問を通じて試験の形式や問題の傾向を把握し、それに慣れることで、試験当日のパフォーマンス向上につながります。特に、記述問題に対する対策としては、実務経験を活かしながら、テキストで学んだ理論を実際の業務にどのように適用できるかを考えることが有効です。
さらに、資格取得後も、テキストを定期的に読み返し、自身の業務とのギャップを確認することが推奨されています。これは、資格の更新に必要なポイント取得だけでなく、継続的なスキル向上にも繋がるため、非常に重要なプロセスです。
このように、コンタクトセンター検定試験の勉強法は、理論と実践のバランスを重視し、実務経験を活かしながら理論的な知識を深めることに焦点を当てています。実務と学習を組み合わせることで、より実践的な知識とスキルを身につけることが可能になります。
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