カイロプラクター登録試験とは?試験概要・日程・難易度・合格率を解説
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カイロプラクター登録試験とは?
カイロプラクター登録試験(JCR登録試験)は、世界保健機関(WHO)ガイドラインに準拠した国際基準のカイロプラクターとして必要な基礎医学、臨床知識、ならびに技術的能力を評価する試験です。
カイロプラクター登録試験では、患者評価に関する理解や一般常識、臨床でよく遭遇する症例マネジメントなど、実践的な知識が問われます。
国際基準のカイロプラクターとして活躍したい方や、カイロプラクティックの専門知識を体系的に習得したい方におすすめです。
本試験は、国際カイロプラクティック試験委員会(IBCE)が提供する試験問題を使用しており、米国カイロプラクティック試験委員会(NBCE)が作成した試験項目の中から、日本の実情に即して採用されています。
試験合格者は、一般財団法人日本カイロプラクティック登録機構(JCR)の「第2種認定登録カイロプラクター」として申請・登録することができ、厚生労働省に毎年提出されるカイロプラクター登録者名簿に掲載されます。
カイロプラクター登録試験の受験資格は?
カイロプラクター登録試験の受験資格は以下の通りです。
受験対象者
- 各地域CCE認証取得カイロプラクティック教育(専門大学教育)修了者
- 日本カイロプラクターズ協会(JAC)承認カイロプラクティック標準化コース(CSC)修了者
- 臨床カイロプラクティックプログラム(安全教育プログラム)修了者
※国内のカイロプラクティック養成学校卒業生は、臨床カイロプラクティックプログラムの受講が必須条件です。
つまり、国際教育認証(各地域のCCE基準)に準拠したカイロプラクティック教育課程を修了した方、またはそれに準ずる教育(コンバージョン教育)を修了した方が受験対象者となります。
カイロプラクター登録試験の概要
科目・出題範囲
カイロプラクター登録試験の出題範囲は以下の通りです。
<項目1>患者評価に関する理解および一般常識を確認する問題
- 患者への問診
- 理学検査
- 神経筋骨格系検査
- X線検査
- 臨床検査
- 特殊検査
- 診断および臨床所見
- カイロプラクティック・テクニック
- 補助療法
- 症例への対処方法
<項目2>臨床でよく遭遇する25の症例マネジメントに関する問題
- 関節、神経学、筋骨格系の症状
- 消化器系、心血管系、呼吸器系、外皮系の症状
- 内分泌、代謝、生殖器(男女)、血液学、リンパ系、腎・泌尿器系の症状
- その他多岐にわたる症状(アレルギー、栄養学、眼・耳・鼻・喉、小児、性病など)
出題形式
カイロプラクター登録試験の出題形式は、マークシート方式(多肢選択問題)です。
試験時間
カイロプラクター登録試験の試験時間は、10:00~16:30(休憩時間含む)です。
出題数
カイロプラクター登録試験の出題数は、全200問(2項目構成)です。
合格基準(合格ライン)
カイロプラクター登録試験の合格基準は公表されていません。
試験は国際基準に基づいて評価されます。
受験料
カイロプラクター登録試験の受験料は45,000円です。
試験会場
カイロプラクター登録試験の試験会場は、年度により異なります。
詳細は申込時に公式サイトで確認してください。
カイロプラクター登録試験の日程
申込期間
カイロプラクター登録試験の申込期間は以下の通りです。
2025年度(第16回)
- 申込締切日:2025年10月10日(金)
試験日
カイロプラクター登録試験の試験日は、年1回実施されます。
2025年度(第16回)
- 試験日:2025年11月16日(日)10:00~16:30
合格発表日
試験実施後、カイロプラクター登録試験の合否結果が郵送されます。
カイロプラクター登録試験の免除制度は?
カイロプラクター登録試験には免除制度がありません。
ただし、WHOガイドラインに準拠した大学教育プログラムの修了者は、試験合格後に「第2種認定登録カイロプラクター」として登録できます。また、同プログラムの修了者は試験を受けずに「第1種認定登録カイロプラクター」として登録申請することも可能です。
カイロプラクター登録試験の合格率は?
カイロプラクター登録試験の合格率は、以下の通りです。
第1回~第15回の合格率推移
- 平均合格率:約93%(234名/252名)
- 第2回、第5回、第6回、第7回、第10回、第15回:合格率100%
- 第12回:88%(28名/32名)
- 第13回:71%(10名/14名)
- 第14回:25%(1名/4名)※受験者数が少数のため例外的
全体として高い合格率を維持しており、適切な教育を受けた受験者であれば合格できる試験と言えます。
カイロプラクター登録試験の難易度は?
カイロプラクター登録試験の難易度は中程度と考えられます。
平均合格率が約93%と高く、多くの回で90%以上の合格率を記録しています。これは、受験対象者が国際教育認証に準拠したカイロプラクティック教育課程修了者や、それに準ずるコンバージョン教育修了者に限定されているためです。
本試験は、国際カイロプラクティック試験委員会(IBCE)が提供する国際基準の試験問題を使用しており、全200問という問題数に加え、患者評価から臨床症例マネジメントまで幅広い専門知識が問われます。
しかし、必要な専門教育を受け、学んだ内容をしっかりと理解していれば、十分に合格できる試験です。高い合格率が示す通り、適切な準備をした受験者にとっては取り組みやすい試験と言えるでしょう。
カイロプラクター登録試験の対策ができる講座
カイロプラクター登録試験は、以下の教育課程で対策できます。
1. 各地域CCE認証取得カイロプラクティック教育(専門大学教育)
国際教育認証(各地域のCCE基準)に準拠した専門大学教育プログラムです。海外の大学に留学してカイロプラクティック教育を体系的に修得します。
2. カイロプラクティック標準化コース(CSC)
日本カイロプラクターズ協会(JAC)が承認するカイロプラクティック標準化コースです。
3. 臨床カイロプラクティックプログラム
国内のカイロプラクティック養成学校卒業生向けのコンバージョン教育プログラムです。
詳細は日本カイロプラクターズ協会(JAC)および日本カイロプラクティック登録機構(JCR)の公式サイトでご確認ください。
カイロプラクター登録試験の実施団体
一般財団法人日本カイロプラクティック登録機構(JCR)
公式サイト:https://chiroreg.jp/
協力:国際カイロプラクティック試験委員会(IBCE)
日本カイロプラクティック登録機構は、国内におけるカイロプラクターの登録団体です。登録対象者は、世界保健機関(WHO)ガイドラインに準拠した教育修了者および一定水準以上の国内カイロプラクティック養成学校教育修了者です。
登録区分には「第1種認定登録カイロプラクター」および「第2種認定登録カイロプラクター(JCR登録試験合格者)」の2種があり、3年ごとの単位更新制度を設けています。
本機構の登録者名簿を一般公開および厚生労働省へ提出することで、国民の健康と安全を
守るために、安全なカイロプラクターの指標を提示することを目的としています。
また、国民の健康と安全を守るために適切なカイロプラクター登録規制の導入を支援する国際カイロプラクティック規制協議会(ICRS)に加盟しています。






