原子炉主任技術者試験

原子炉主任技術者試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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原子炉主任技術者とは?仕事内容は?

原子炉主任技術者は、原子力発電所や研究炉の運転・管理に関する国家資格です。原子炉の安全運転を保証するための要となり、高い専門性が求められます。主な業務として、原子炉の運転計画の策定、安全確保のための技術的指示、異常や事故時の対応、そして関連する技術教育や指導があります。

原子炉主任技術者試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?

原子炉主任技術者試験の筆記試験(一次)に受験資格はありません。口答試験(二次)には受験資格があり、筆記試験の合格者かつ「原子炉の運転に関する業務に6か月以上従事した者」もしくは「経済産業大臣および文部科学大臣が指定した講習機関等で原子炉の運転に関する課程を修了した者」となっています。

原子炉主任技術者試験の概要

科目・出題範囲

原子炉主任技術者試験筆記試験の科目は、「原子炉に関する法令」「原子炉理論」「原子炉の設計」「原子炉の運転制御」「原子炉燃料及び原子炉材料」「放射線測定及び放射線障害の防止」です。

出題形式

原子炉主任技術者試験の出題形式は、筆記、面接です。

試験時間

原子炉主任技術者試験筆記試験の試験時間は、各科目150分です。

合格基準(合格ライン)

原子炉主任技術者試験の合格基準は、筆記試験が「各科目100点満点とし、全科目の平均が60点以上であって、科目毎の得点が60点未満が2科目まで、50点未満が1科目までで、かつ40点未満がない(筆記試験の一部免除を受けた者は、「原子炉に関する法令」が60点以上であること。)」、口答試験が「100点満点とし、60点以上」です。

受験料

原子炉主任技術者試験の受験料は、52,100円です。

試験会場

原子炉主任技術者試験の試験会場は、東京都内です。

原子炉主任技術者試験の免除制度

原子炉主任技術者試験は、原子炉主任技術者試験の実施細目等に関する規則第2条第3項の規定による認定課程を修了した者(修了見込みの者を含む。)については、「原子炉理論」、「原子炉の設計」、「原子炉の運転制御」、「原子炉燃料及び原子炉材料」及び「放射線測定及び放射線障害の防止」の課目の試験が免除されます。

原子炉主任技術者試験の日程

申込み期間

原子炉主任技術者試験筆記試験の申込み期限は、例年1月上旬~1月中旬です。

原子炉主任技術者試験口答試験の申込み期限は、例年8月中旬までです。

試験日

原子炉主任技術者試験筆記試験の試験日は、例年3月中旬の3日間です。

原子炉主任技術者試験口答試験の試験日は、例年9月中旬です。

合格発表日

原子炉主任技術者試験の合格発表日は、例年11月上旬です。

原子炉主任技術者試験の合格率・受験者数

  筆記試験 口答試験
一般受験者 認定過程修了受験者
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 4.4% 114名 100% 15名    
2022年 3.8% 159名 100% 11名 32.0% 75名
2021年 2.4% 165名 100% 15名 31.4% 70名
2020年 5.5% 165名 100% 13名 28.7% 87名
2019年 6.1% 164名 100% 16名 19.1% 89名
2018年 6.7% 195名 93.3% 15名 27.7% 94名

原子炉主任技術者試験の難易度は?どれくらいのレベル?

原子炉主任技術者試験の合格率は一般受験者の筆記試験の合格率が5%前後と非常に低く、口頭試験も合格率が25%前後となっており、難易度は非常に高いです。

原子炉主任技術者試験の勉強法・対策方法は?

原子炉主任技術者試験は非常に難易度が高く、特に筆記試験の準備には多くの勉強が求められます。

原子炉関連の工学や核燃料物質、熱力学、電気といった多岐にわたる分野からの問題が出題されるため、理工系の知識が必要です。

適切な参考書や問題集が少ないため、過去問題を基にして、関連する法令や理論を専門書で学ぶしかありません。

過去の試験問題は原子力規制委員会のサイトで公開されているので、それを利用すると良いでしょう。

また、費用はかかりますが、日本原子力研究開発機構の「原子炉工学特別講座」も受講の選択肢として考えられます。

原子炉主任技術者試験実施団体

原子力規制委員会

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