気象予報士試験の概要とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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気象予報士とは?仕事内容は?
気象予報士とは、気象に関する情報を提供する専門家のことです。気象予報士になるには、気象業務法に基づき気象業務支援センターが実施する試験に合格する必要があります。気象予報士の仕事は、テレビやラジオなどのメディアで天気予報を伝えたり、企業や自治体などに気象情報を提供したりすることが主な業務です。
気象予報士試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
受験資格の制限はありません。
ただし、気象業務法による処分を受けたことのある方は、制限があります。
気象予報士試験の概要
科目・出題範囲
気象予報士試験の科目・出題範囲は、下記のとおりです。
■学科試験の科目
1 予報業務に関する一般知識
・大気の構造
・大気の熱力学
・降水過程
・大気における放射
・大気の力学
・気象現象
・気候の変動
・気象業務法その他の気象業務に関する法規
2 予報業務に関する専門知識
・観測の成果の利用
・数値予報
・短期予報・中期予報
・長期予報
・局地予報
・短時間予報
・気象災害
・予想の精度の評価
・気象の予想の応用
■実技試験の科目
1 気象概況及びその変動の把握
2 局地的な気象の予報
3 台風等緊急時における対応
出題形式
気象予報士試験の出題形式は、学科試験と実技試験で異なります。
学科試験はマークシートによる選択式、実技試験は記述式の問題が出題されます。学科試験と実技試験はどちらも筆記で行われます。
出題数
気象予報士試験の学科試験における出題数は、一般知識と専門知識でそれぞれ下記のとおりです。
・学科試験(予報業務に関する一般知識):15問
・学科試験(予報業務に関する専門知識):15問
試験時間
気象予報士試験の試験時間は、学科試験と実技試験でそれぞれ下記のとおりです。
・学科試験(予報業務に関する一般知識) 60分
・学科試験(予報業務に関する専門知識) 60分
・実技試験1(上記実技試験の科目1~3) 75分
・実技試験2(上記実技試験の科目1~3) 75分
合格基準(合格ライン)
気象予報士試験の合格基準は、学科試験と実技試験でそれぞれ下記のとおりです。
・学科試験(予報業務に関する一般知識):15問中正解が11以上
・学科試験(予報業務に関する専門知識):15問中正解が11以上
・実技試験:総得点が満点の70%以上
※ 試験の難易度によっては合格基準の正解数が調整される場合があります。
受験料
気象予報士試験の受験料は、学科試験の免除科目がある場合とない場合で異なります。それぞれ、下記のとおりです。
・免除科目なしの場合:11,400円
・学科一科目が免除の場合:10,400円
・学科二科目が免除の場合:9,400円
試験会場
気象予報士試験は、北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県、沖縄県の試験会場で行われます。
気象予報士試験の免除制度
気象予報士試験には、学科試験の合格者や気象関連業務の経験者を対象に免除制度があります。
過去に受験して、学科試験の一部または全部に合格された方は、合格した科目の試験が免除できます。免除制度を利用する場合は申請が必要です。学科試験の合格発表日から一年以内に行われる試験であれば申請が可能です。
気象業務に関する業務経歴または資格を持っている方は、学科試験の一部または全部が免除となることもあります。
気象予報士試験の日程
申込み期間
気象予報士試験の申込み期間は、例年6月と11月に開始されます。
試験日
気象予報士試験の試験日は、例年1月と8月です。
合格発表日
気象予報士試験の合格発表日は、例年3月と10月です。
気象予報士試験の合格率・受験者数
気象予報士試験の合格率は例年4%~5%台で、受験者数は増加傾向です。直近の具体的なデータは下記のとおりです。
令和4年
第1回の受験では、4,173人が受験し、251人が合格し、合格率は6.0%でした。
第2回の受験では、4,166人が受験し、198人が合格し、合格率は4.8%でした。
令和3年
第1回の受験では、2,920人が受験し、124人が合格し、合格率は4.2%でした。
第2回の受験では、3,629人が受験し、177人が合格し、合格率は4.9%でした。
令和2年
第1回の受験では、2,848人が受験し、166人が合格し、合格率は5.8%でした。
第2回の受験では、2,616人が受験し、146人が合格し、合格率は5.6%でした。
令和元年
第1回の受験では、2,957人が受験し、そのうち132人が合格し、合格率は4.5%でした。
第2回の受験では、2,969人が受験し、172人が合格し、合格率は5.8%でした。
気象予報士試験の難易度は?どれくらいのレベル?
気象予報士試験は、非常に難易度が高いと言われています。試験の合格率は、4%~5%台を推移しており、100人受験した場合に5人程度しか合格しない計算となります。
試験は、学科試験(一般・専門)と実技試験に分かれています。学科試験はマークシート形式で、実技試験は記述式です。試験範囲は膨大で、合格に必要な勉強時間は平均800~1,000時間程度と言われています。
気象予報士試験の勉強法・対策方法は?
気象予報士試験の試験の勉強法・対策方法としては、学科試験と実技試験の両方に対応できるよう学習を進める必要があります。
学科試験では、参考書や問題集、過去問を使って、気象の一般知識と専門知識を理解し、暗記する必要があります。特に、大気の熱力学と力学は計算問題が多く出題されるので、しっかりと対策することが重要です。
実技試験では、天気図の読み方や記述問題の書き方を習得することが必要です。また、過去の試験で出題された事例を押さえておくことも有効です。例えば、低気圧や台風などの気象現象について、その発生原因や影響などを説明できるようにすることが望ましいです。
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※試験に関する情報は必ず公式団体の発表をご確認下さい
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