社会福祉士国家試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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社会福祉士とは?仕事内容は?
社会福祉士は、日本における社会福祉専門職の国家資格であり、ソーシャルワーカーとも呼ばれています。この資格は、1987年に制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づいて設けられました。社会福祉士は、身体的、精神的、経済的な問題を抱える人々の相談に応じ、適切な助言や指導を行い、必要な福祉サービスの提供や関連する者との連絡・調整などの援助を行います。
社会福祉士は、地域を基盤として、行政機関や民間企業などで幅広く活躍しています。彼らの主な仕事内容は、相談業務、支援サービスの提供・管理、関係機関との連携・サービスの見直しや調整、そして場合によっては介護業務も含まれます。これらの業務を通じて、高齢者、児童、生活困窮者、入院患者など、多くの人々の支援を行います。
社会福祉士国家試験の受験資格は?なるにはどうすればいい?
社会福祉士国家試験の受験資格は以下となります。
福祉系の大学・短大での指定科目履修により受験資格を得る場合
- 4年制の福祉系大学で指定科目を履修・卒業
- 3年制の福祉系短大で指定科目を履修・卒業+相談援助実務経験1年以上
- 2年制の福祉系短大で指定科目を履修・卒業+相談援助実務経験2年以上
短期養成施設等での修学によって受験資格を得る場合
- 4年制の福祉系大学等で基礎科目を履修・卒業+短期養成施設等6か月以上
- 3年制の福祉系短大で基礎科目を履修・卒業+相談援助実務経験1年以上+短期養成施設等6か月以上
- 2年制の福祉系短大で基礎科目を履修・卒業+相談援助実務経験1年以上+短期養成施設等6か月以上
- 社会福祉主事養成機関(2年以上)を修了した後、相談援助実務(2年以上)を経験し、短期養成施設等で6カ月以上必要な知識及び技能を修得する
- 指定資格の実務を経験4年以上経験し、短期養成施設等で6カ月以上必要な知識及び技能を修得する
一般養成施設等での修学によって受験資格を得る場合
- 4年制の福祉系大学以外の大学を卒業+一般養成施設等1年以上
- 3年制の福祉系短大以外の短大を卒業+相談援助実務経験1年以上+一般養成施設等1年以上
- 2年制の福祉系短大以外の短大を卒業+相談援助実務経験2年以上+一般養成施設等1年以上
- 相談援助実務経験4年以上+一般養成施設等1年以上
社会福祉士国家試験の概要
科目・出題範囲
社会福祉士国家試験の科目・出題範囲は、
共通科目 | 1 人体の構造と機能及び疾病 |
2 心理学理論と心理的支援 | |
3 社会理論と社会システム | |
4 現代社会と福祉 | |
5 地域福祉の理論と方法 | |
6 福祉行財政と福祉計画 | |
7 社会保障 | |
8 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 | |
9 低所得者に対する支援と生活保護制度 | |
10 保健医療サービス | |
専門科目 | 12 社会調査の基礎 |
13 相談援助の基盤と専門職 | |
14 相談援助の理論と方法 | |
15 福祉サービスの組織と経営 | |
16 高齢者に対する支援と介護保険制度 | |
17 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度 | |
18 就労支援サービス ※ | |
19 更生保護制度 ※ |
出題形式
社会福祉士国家試験の出題形式は、五肢択一・多肢選択式です。
試験時間
社会福祉士国家試験の試験時間は、共通科目が135分、専門科目が105分です。
合格基準(合格ライン)
社会福祉士国家試験の合格基準は、「問題の総得点の60%を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点があること」「18科目群すべてにおいて得点があること」となっており、年度ごとに異なります。
受験料
社会福祉士国家試験の受験料は、以下となります。
一般受験 | 19,370円 |
精神保健福祉士と同時受験 | 16,840円 |
科目免除者 | 16,230円 |
試験会場
社会福祉士国家試験の試験会場は、北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県の24会場です。
社会福祉士国家試験の免除制度
社会福祉士国家試験は、精神保健福祉士の登録を行なった方(または登録申請中の方)の場合、受験申込時に必要な書類を提出することで、精神保健福祉士との共通科目が免除されます。
社会福祉士国家試験の日程
申込み期間
社会福祉士国家試験の申込み期間は、例年9月上旬~10月上旬です。
試験日
社会福祉士国家試験の試験日は、例年2月上旬です。
合格発表日
社会福祉士国家試験の合格発表日は、例年3月上旬です。
社会福祉士国家試験の合格率・受験者数
合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 44.2% | 36,974名 |
2021年 | 31.1% | 34,563名 |
2020年 | 29.3% | 35,287名 |
2019年 | 29.3% | 39,629名 |
2018年 | 29.9% | 41,639名 |
社会福祉士国家試験の難易度は?どれくらいのレベル?
社会福祉士国家試験の合格率は30%前後となることが多く、難易度は高いです。
社会福祉士国家試験の勉強法・対策方法は?
社会福祉士国家試験の勉強を始めるためには、適切な参考書や問題集、筆記用具、付箋などが必要です。参考書は自分の勉強法に合ったものを選び、問題集は過去問の問題文と解説が載っているものを用意します。勉強手順としては、まず参考書を全ページ素読して全体像を掴み、その後問題集を使って過去問を解きます。解説を読んだ後、詳しい内容を参考書で確認し、再度過去問を解くことで理解を深めます。
完璧を目指すのではなく、合格基準点の正答率60%を目指すことが重要です。得意な科目から勉強を始めることで、自信をつけることができます。試験に向けた学習計画やスケジュールを立てる際には、試験の何ヶ月前から勉強を始めるかを決め、スキマ時間を有効活用することが効果的です。また、過去問を活用することで、出題形式に慣れ、出題の傾向や頻出箇所を把握することができます。完璧を目指すよりは、合格基準を意識して効率的に学習を進めることが大切です。
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