建築設備士試験

建築設備士試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

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建築設備士とは?仕事内容は?

建築設備士とは、建築物の設備に関する専門的な知識と技術を有する技術者を指します。建築設備士は、建築物の設備設計や施工、保守・管理などに関する業務を行います。

具体的には、空調設備、衛生設備、換気設備、給排水設備、電気設備、昇降機設備など、建築物の快適性や機能性を保つための設備についての知識が求められます。また、エネルギー効率や環境負荷の低減といった観点から、設備の選定や運用についての知識も重要となります。

建築設備士試験の受験資格は?

建築設備士試験の受験資格は以下となります。

  学歴・資格等 建築設備に関する実務経験年数
最終卒業学校又は資格 課程
学歴
+
実務
(一) 大学(新制大学、旧制大学) 正規の建築、機械、電気又はこれらと同等と認められる類似の課程 卒業後
2年以上
(二) 短期大学(※)、高等専門学校、旧専門学校 卒業後
4年以上
(三) 高等学校、旧中等学校 卒業後
6年以上
(四) 専修学校(専門課程)
(修業年限が4年以上、かつ、120単位以上を修了した者に限る)
卒業後
2年以上
イに揚げる専修学校(専門課程)以外の専修学校(専門課程) (修業年限が2年以上、かつ、60単位以上を修了した者に限る) 卒業後
4年以上
イ・ロに揚げる専修学校(専門課程)以外の専修学校(専門課程) 卒業後
6年以上
(五) 職業能力開発総合大学校又は職業能力開発大学校(総合課程、応用課程又は長期課程) 卒業後
2年以上
職業訓練大学校(長期指導員訓練課程又は長期課程)
(六) 職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校又は職業能力開発短期大学校(特定専門課程又は専門課程) 卒業後
4年以上
職業訓練短期大学校(特別高等訓練課程、専門訓練課程又は専門課程)
(七) 高等学校を卒業した後、職業能力開発校、職業能力開発促進センター又は障害者職業能力開発校(普通課程) 修了後
6年以上
高等学校を卒業した後、職業訓練施設(職業訓練短期大学校を除く) (高等訓練課程、普通訓練課程又は普通課程)
資格
+
実務
(八) 一級建築士 2年以上
資格取得の前後を問わず、 通算の実務経験年数
一級電気工事施工管理技士
一級管工事施工管理技士
空気調和・衛生工学会設備士
第1種、第2種又は第3種電気主任技術者
実務のみ (九) 建築設備に関する実務の経験のみの者 9年以上
(十) 区分(一)から(九)までと同等以上の知識及び技能を有すると認められる者

建築設備士試験の概要

科目・出題範囲

建築設備士試験の科目・出題範囲は以下となります。

試験の区分出題科目出題内容
「第一次試験」 (学科)建築一般知識建築計画、環境工学、構造力学、建築一般構造、建築材料及び建築施工
建築法規建築士法、建築基準法その他の関係法規
建築設備建築設備設計計画及び建築設備施工
「第二次試験」 (設計製図)建築設備基本計画 (必須)建築設備に係る基本計画の作成
建築設備基本設計製図 (選択)空調・換気設備、給排水衛生設備又は電気設備のうち、受験者の選択する一つの建築設備に係る 設計製図の作成

出題形式

建築設備士試験の出題形式は、第一次試験が四肢択一、第二次試験が記述及び製図です。

試験時間

建築設備士試験の試験時間は、「建築一般知識・建築法規」が150分、「建築設備」が210分、「(建築設備基本計画・建築設備基本設計製図」が330分です。

合格基準(合格ライン)

建築設備士試験の合格基準は、原則として建築一般知識13点、建築法規9点、建築設備30点、総得点70点であり、年度により調整されます。

受験料

建築設備士試験の受験料は、36,300円(税込)です。

試験会場

建築設備士試験の試験会場は、札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪府、広島市、福岡市、沖縄県の8会場です。

なお、沖縄県は一第次試験のみの実施です。

建築設備士試験の免除制度

建築設備士試験は、令和3年以降の「第一次試験」に合格した場合、次の年から続く4回のうち任意の2回(同年に行われる「第二次試験」を欠席した場合は3回)について、「第一次試験」が免除されます。

建築設備士試験の日程

申込み期間

建築設備士試験の申込み期間は、例年2月下旬~3月中旬です。

試験日

建築設備士試験第一次試験の試験日は、例年6月中旬です。

建築設備士試験第二次試験の試験日は、例年8月中旬~下旬です。

合格発表日

建築設備士試験の合格発表日は、例年11月上旬です。

建築設備士試験の合格率・受験者数

  第一次試験 第二次試験 総合
合格率 受験者数 合格率 受験者数 合格率 受験者数
2023年 30.0% 2,726名 48.7% 1,299名 19.1% 3,302名
2022年 31.4% 2,813名 46.4% 1,111名 16.2% 3,183名
2021年 32.8% 2,900名 52.3% 1,158名 18.8% 3,217名
2020年 25.7% 2,526名 41.4% 916名 13.5% 2,811名
2019年 26.8% 2,800名 54.3% 1,123名 19.1% 3,198名
2018年 31.2% 2,983名 52.0% 1,242名 19.4% 3,335名

建築設備士試験の難易度は?どれくらいのレベル?

建築設備士試験の難易度については、一次試験の合格率が約30%、二次試験の合格率が約50%で、総合的な合格率は15~20%となっています。これらの数字から見ても、建築設備士試験は決して易しい試験ではないことがわかります。

ただし、一級建築士試験と比較すると、難易度はやや低めとされています。試験は電気工事、管工事、建築の知識が必要で、製図試験もあるため、範囲が広いのが特徴です。そのため、試験対策を行う際には、これらの範囲を網羅的に学習することが重要となります。

建築設備士試験の勉強法・対策方法は?

建築設備士試験は、一次試験と二次試験から構成され、一次試験は学科試験、二次試験は設計製図試験となっています。

勉強法については、まず基本的な知識を身につけるために、専門書や参考書を用いて自己学習を行うことが重要です。特に、建築設備に関する基本的な知識や、建築設備士試験の出題範囲を理解するためには、専門書を読むことが有効です。

次に、過去問題を解くことで、試験の形式や出題傾向を把握し、自分の理解度を確認することができます。過去問題を解くことで、試験で求められる知識や技能を具体的に理解することができ、効率的な学習を進めることができます。

さらに、資格学校やスクールを利用することも一つの方法です。資格学校やスクールでは、専門的な知識を深めるための講義が行われており、また、質問や相談が可能なため、自己学習だけでは理解が難しい部分を補うことができます。また、資格学校やスクールでは、試験のポイントを押さえた対策が可能で、過去問題の解説なども提供されています。

建築設備士試験の対策におすすめのテキスト・参考書

建築設備士試験の対策ができる予備校・講座

建築設備士試験実施団体

公益財団法人 建築技術教育普及センター

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