建築CAD検定試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説
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建築CAD検定試験とは?
建築CAD検定試験は、建築用図面をCADで描く技量を測る試験です。
試験では、与えられた条件に基づいて建築一般図を作成したり、CADシステムを使用して建築図面をトレースする技能が求められます。
CAD技術を持つ人材は、設計部門だけでなく建設現場、営業、商品開発など様々な分野で活躍が期待されています。
建築CAD検定試験、准1級、2級、3級、4級の4グレードありがあり、4級は高校による団体受験のみ実施です。
建築CAD検定試験の受験資格は?
建築CAD検定試験に受験資格はありません。
建築CAD検定試験の概要
科目・出題範囲
建築CAD検定試験の科目・出題範囲は、以下となります。
准1級 | 課題として与えられた建築図面(RC構造等)を、自らの建築製図知識とCADの経験を駆使したうえ、建造物の特性を理解した適切な判断によるトレースを行なってこれを完成させる。 |
2級 | 自らの持つ建築知識をもとに、CADシステムを使って建築図面を作成する実力を備えているかを問う。試験は実技試験で、一定時間内に下記の例に示す建築一般図を2面作成する。 |
3級 | 建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに、完成図を一定時間内に作成する。 |
4級 | 建築図面の要素を取り出して作成した参考図をもとに、完成図を一定時間内に作成する。 |
出題形式
建築CAD検定試験の出題形式は、実技です。
試験時間
建築CAD検定試験の試験時間は、准1級が250分、2級が300分、3級・4級が120分です。
合格基準(合格ライン)
建築CAD検定試験の合格基準は、以下となります。
准1級 | 4図面すべて完成 |
2級 | 250点満点中 190点~200点を目安 |
3級 | 200点満点中 140点~150点を目安 |
4級 | 200点満点中 130点~140点を目安 |
受験料
建築CAD検定試験の受験料は、准1級が14,700円(税込)、2級・3級(税込)が10,500円です。
試験会場
建築CAD検定試験の試験会場は、全国に用意された一般受験会場です。
建築CAD検定試験の免除制度
建築CAD検定試験に免除制度は、ありません。
建築CAD検定試験の日程
建築CAD検定試験は4月と10月の年2回実施されており、准1級は10月のみの実施です。
申込み期間
建築CAD検定試験の申込み期間は、例年2月上旬~2月中旬、8月上旬~8月中旬です。
試験日
建築CAD検定試験の試験日は、例年4月、10月の第1~第4日曜日です。
合格発表日
建築CAD検定試験の合格発表日は、例年5月下旬、11月下旬です。
建築CAD検定試験の合格率・受験者数
准1級 | 2級 | 3級 | 4級 | |||||
合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | 受験者数 | |
2022年 | 12.5% | 70名 | 57.9% | 4,744名 | 65.6% | 4,316名 | 89.7% | 1,613名 |
2021年 | 14.1% | 75名 | 60.3% | 4,358名 | 61.5% | 4,354名 | 93.3% | 1,701名 |
2020年 | 2.0% | 52名 | 67.7% | 3,911名 | 64.8% | 3,952名 | 92.5% | 1,713名 |
2019年 | 24.5% | 54名 | 58.6% | 4,185名 | 71.7% | 3,931名 | 89.8% | 1,840名 |
2018年 | 2.4% | 47名 | 52.1% | 4,043名 | 67.3% | 3,917名 | 90.1% | 1,916名 |
建築CAD検定試験の難易度は?
建築CAD検定試験の合格率は、年度により差がありますが准1級が10%前後、2級が60%前後、3級が65%前後、4級が90%前後となっており、難易度は准1級が非常に難しい、2級・3級がやや易しい、4級が非常に易しいとなります。
建築CAD検定試験の勉強法・対策方法は?
建築CAD検定試験の勉強は、動画を利用した学習が非常に効果的です。実際に操作を行う様子を動画で見ながら、同じ操作をマネする方法は、分かりやすく効率的です。さらに、不明な点や基本操作、検定対策に関する情報も多くの動画で提供されています。動画を見ながら操作を覚えた後は、過去問題を繰り返し解くことが推奨されます。過去問題集を利用することで、試験の傾向を理解し、問題に慣れることができます。
加えて、テキストや過去問を繰り返し解くことも大切です。建築CAD検定では時間制限があり、作図スピードが重要になるため、試験の問題に慣れることが重要です。模擬試験を受けることで試験の感覚を掴み、テストの緊張感や時間感覚を養うことが可能です。
また、公式過去問題集での勉強も重要です。過去問題集では、出題の傾向を理解し、高い確率で合格を目指すことができます。また、試験は実技試験のみなので、使用するCADソフトを事前にパソコンにインストールしておくことが必要です。
なお、建築CAD検定は専門性が高く、特に未経験者にとって独学は難しいとされています。基礎的な操作方法がわかっている方や、CADの使用経験がある方は別ですが、全くの初心者の場合は専門のスクールや講座に通うほうが効率的です。
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